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クラシックピアニスト/レスナーの為のジャズピアノ教室1 大阪梅田 [チャールストン倶楽部]

皆さん、こんにちは、というか随分ご無沙汰してました。大阪梅田Kimball Piano Salon主宰の藤井一成です。ジャズピアノとジャズボーカルのレッスンと演奏をやってます。

なんて改めて自己紹介しましたが、もっぱらYouTubeとフェイスブックの発信に偏り、このブログは休眠状態でした。

フェィスブックとブログの違いは、ブログの方が長文が書け、言いたい事をじっくり書けて良いのですが、この二年のコロナ渦以来、改めて発信するような話もなく、むしろ、オンラインを活用しての色々な人との交流が楽しい、というか必要で、そちらに偏っていた次第です。

尤も、二年も経れば周辺の状況も変わるし、自分が「やりたい事&やれる事」も変わり、新たな計画を発表させて頂こうかとか、思う訳で、詳しく書けるブログに復帰した次第です。

ピアノソロに挑戦する=クラシックピアニストの為のジャズを提唱

この二年間、コロナの影響でやりづらかったのが、「ボーカルとの合奏」でした。
ボーカルとピアノとのデュオも楽しいが

僕は格別に「ボーカルの伴奏」が好きな訳ではありませんが、若い頃から、「歌手の伴奏の仕事」とのご縁が強く(若い頃はクラシックの声楽家を目指した事もありました)、又、この十年くらいは独自の歌唱メソッドによる「ボーカル科」を始め、生徒さんの伴奏も含めれば、毎日、何時間かは「ボーカルの伴奏」をする年月を過ごしていた訳です。

「伴奏」と一口に言っても、トランペットやサックスと「ボーカル」では勝手が違いますが、長年やってますと、自分の手が「ボーカル伴奏向き(?)になってしまった気がします。

巷で言われる「歌の邪魔をしない伴奏」とは、はっきり言って「下手な伴奏」に過ぎず、音楽全体のメロディやハーモニー、リズムを理解し、しっかりしたタッチで、歌手と共に音楽を立体構築するのが本来のあり方ですが、それでも歌手の声質に合わせてサウンドを変える事は必要。

だから「ボーカル伴奏向きな手(ピアノ演奏)」になる事は否めません。

僕のボーカルレッスン(リハーサル風景)https://youtu.be/DqnR85n-3HA

ところで、僕の場合、「伴奏」ばかりやっている訳でなく、ピアノがメインの「ピアノトリオ」の演奏も「本業」としてやっています。

ジャズの場合、ピアノといえどベースやドラム等の「伴奏」が必要だが

クラシックピアノの場合、ピアノソナタにせよ、ノクターンにせよ、「ピアノ一台によるソロ」が中心。

クラシックピアノをずっと習っている人で、一生、他の楽器と合奏せず、ずっとソロしかやらない、なんて事は珍しい事ではありません。

ところが同じクラシックでも、バイオリンやフルート、声楽等は「ピアノ伴奏」等が当然入って来ますから、一生「合奏しない」なんて人はいません。

同様にジャズの場合、ピアノであってもベースやドラム等の「合奏」なしでは、音楽として成立せず、ジャズでの「ピアノソロ」とは、クラシックの「無伴奏バイオリ・パルティータ」のように、いわば「無伴奏ピアノ音楽」という事になり、なかなか厄介。

「ボーカル伴奏」をする場合も、ベースやギターの「伴奏」があれば、ピアノは凄く楽なんです。

僕のユニット/Chat noir https://youtu.be/7X_Wy34AykI

尤も時勢柄、「編成を最小限にしてくれ」と言う条件が少なくなくて、結局、ボーカルとピアノの二人で出かける、と言うパターンが増えましたが、ボーカルがメロディーを担当し、それ以外をピアノが担当する、というのは、正直言って、ギリギリ、楽にやれる範疇なのです。

困るのは時節柄「ボーカルも要らないから、藤井さん、一人でソロピアノやってよ」なんて依頼が入る場合なのです。

勿論、仕事の依頼は嬉しいのですが「厄介な仕事だな」と内心思ってしまうのは、前述のように「ソロピアノ」とは、クラシックのバイオリストがピアノ伴奏なしでコンサートをするようなものだからです。
1930年代のストライドピアノ=アメリカ版のショパンやリスト

ところで、このブログで何度か書きましたが、一口に「ジャズ」と言っても色々あり、日本で「ジャズ」を意味する1950〜60年代の「モダンジャズ」だけではなく、1930〜40年代の「スウィング・ジャズ」や1920年代の「ニューオリンズ・ジャズ」など様々あります。

僕自身は、十代から「モダンジャズ」を聴き、いわば「モダンジャズの道(?)」を志した事もあり、むしろ1970〜80年代の「フュージョン」をやってみたり、案外に1990年代の「打ち込み系のクラブ・ジャズ」をやってたりします。

(番外編/打ち込み系のクラブジャズでの僕の演奏https://youtu.be/bUJQGXhGih0)

逆に、より古い「スウィングジャズ」には興味がありませんでした。

しかし、考えて見れば、「スウィング・ジャズ」のピアノ奏法である「ストライドピアノ」は、「ソロピアノで完結」する、つまりはクラシックピアノ同様に、一人で完結するスタイルなので、これができるようになれば便利だな、と思い至った訳です。

そういえば映画「カサブランカ」の中でピアニストのサムがピアノソロや弾き語りで魅せてくれましたが、これも「ストライドピアノ」なのです。

映画カサブランカでのサムの演奏https://youtu.be/7vThuwa5RZU

ちなみに楽譜は「ストライドピアノ」の最高峰であるアート・テイタムの演奏を採譜した楽譜ですが、両手をフルに使った音楽だし、敢えていえばショパンやリストの延長線上にある音楽だとも言えます。

MN0152541.gif



クラシックピアノの巨匠、ホロビッツが唯一認めたピアニストは、ジャズの巨匠アート・テイタム

テイタムについて話せば、1930〜50年代に活躍(50年代に病死)した、未だにテイタムを越えるジャズピアニストは存在しない。と言わせる「ストライドピアノ」の最高峰です。

テイタムの映像 https://youtu.be/D9Cs_zb4q14

テイタムについての逸話として、「20世紀最大のクラシックピアニスト」と言われたホロビッツ(ウクライナ生まれでモスクワで活躍)がソ連革命を逃れ、パリを経て、米国に亡命した際、唯一、気に入ったのがアート・テイタムだ、というお話があります。

ホロビッツは実際に「世界一の巨匠」で超絶技法の持ち主。唯一、尊敬するピアニストとして先輩のラフマニノフをあげましたが、他のピアニストは全てバカにしていたようで、当時、ホロビッツと人気を二分したアルトゥール・ルービンシュタインなぞ、勝手に「格下」と見なしたいたようです。

ホロビッツの自作自演 https://youtu.be/WV_Nh884PKg

ルービンシュタインの方が年齢もキャリアも上ですが、社交的なルービンシュタインはホロビッツと親交を結ぼうとして、食事に招待したりしたようです。

ところが、ホロビッツがどうもルービンシュタインに対し「上から目線」で話す事にも困惑しましたが、パリだったかで、ホロビッツから食事に招かれた際、外国にいたのをわざわざホロビッツの為にパリに戻ったにも関わらず、ホロビッツがすっぽかしたりで、ついに堪忍袋の尾が切れ、絶交したとも言われています。

それほど自信満々と言いますか、人を見下していたホロビッツですが、唯一、尊敬したピアニストが、同じく米国に亡命していたセルゲイ・ラフマニノフと共に、アート・テイタムでした。

なんとホロビッツは、テイタムが出演していたクラブに、テイタムを聴くために毎夜通い、或いはラフマニノフや義父である、これも世界一流の指揮者トスカニーニを連れて行った、と言います。

実は、この話については僕は「伝説」つまり作り話だと思っていたのですが、ホロビッツをテイタムに引き合わせたジュリアード音楽院の先生の手記から、これが実話である事が判明。

またテイタムの方では好きなピアニストとしてホロビッツを、好きな作曲家としてラフマニノフをあげていましたから、互いに才能を認め合っていた、という訳でしょう。

参考/米国亡命後のラフマニノフの演奏録音 https://youtu.be/pVAl47hlcxg
プロ/アマ・クラシックピアニストに「ストライドピアノ」がお薦めな訳

ところで肝心のタイトルである「クラシックピアニストの為のジャズ」ですが、クラシック界の巨匠ホロビッツやラフマニノフが認めたから、という訳ではありませんが、クラシック系音大卒のピアニストの方にも、ずっとピアノを習っていたショパンのワルツくらいは弾けるよ、という方には、テイタムはさて置き、「ストライドピアノ」をお薦めましす。

ライブハウスでセッションする「モダンジャズ」ではなく、ソロピアノでも成立するレトロな「スウィング・ジャズ」のピアノスタイルである「ストライドピアノ」。

なぜ「ストライドピアノ」がいいのか、という事と共に、話を戻しまして「なぜホロビッツがテイタムを聴きに通った」のかについても、突っ込んでお話したいと思います。

その事で「クラシックピアニストが目指すジャズ」として僕が「ビンテージ・スウィング」と呼ぶスタイルか最適だとご理解できるかとおもいます。

と言いつつ時間が来ましたので、続きは次回に !

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クラシック・ピアニスト/レスナー対象のジャズピアノ教室1 大阪梅田 [チャールストン倶楽部]

皆さん、こんにちわ。 前回、僕が大阪梅田で主宰している「ジャズピアノ/ボーカルの音楽教室」
については、「コロナ」とは無関係に、一昨年から準備していた「オンライン・レッスン」を
本格的に始めた、というお話をしました。

すると、このブログを読んで下さっている他の音楽教室の講師の方から、
「オンライン・レッスンのやり方がよく分からないので教えて欲しい」
というお問い合わせを頂きました。

オンライン・レッスン解説の「無料相談」受付中!

実は音楽「オンライン・レッスン」については、単に「リアル」でやっている事を、
LineやZoomあたりでオンライン化しても、充実したレッスンにならず、
音質や画質も今一つで生徒さんのやる気が低下する場合すらあります。

前回、少し書いた、その辺りについて詳しく教えて欲しい、とのご要望ですが、
個々で状況が違いますので、それこそオンラインで「
オンライン・レッスン開設の為の無料相談」を始めました!

下記ホームページから「お問い合わせ」にアクセスし、
まずはメールで相談をお申し込み下さい。

適当な日時に、何らかのビデオチャットで、
お教え致しますのでヨロシクです!

http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月よりURLが変わりました)


日本では珍しい「スウィング・ジャズ」中心の音楽教室です

ところで僕の教室には「ジャズ科」と「クラシック科」があり、
それぞれピアノ、ボーカル、作曲、ギター、フルート、バイオリン等の
「専攻」があります。

僕は基本的に「ジャズピアノ」と「ジャズボーカル」を担当し、
「ジャズ教育」講座も始めつつあります。

問題は、このブログでも何度となく書きましたが、
「ジャズ」と一口に称しても色々な「スタイル」がある事。

そして僕の教室の「ジャズ」スタイルは、他教室と少し違い、
そもそも日本では「ジャズ」といえば、
1950~60年代の「モダンジャズ」を指しますが、
僕の教室では1920~40年代の「スウィング・ジャズ」を核としている事が特徴です。

或いは「モダンジャズ」のピアノについても、元祖であるバド・パウエルの研究家で、
自身が歴史的ピアニストであるバリー・ハリス師のメソッドを推進しています。

「モダンジャズ」とは異なる難しさと深みの「スウィング・ジャズ」について

蛇足ながら、僕自身は1970年代の「ECM系」と呼ばれた「ヨーロッパ系フリージャズ」
から「ジャズ入門」し、長年、60年代のビル・エバンスのスタイルを追っていました。

ある時期からレトロな「スウィング・ジャズ」に転向(?)した理由の一つは、
僕自身「スゥイングジャズ」やバリー・ハリスの音楽が良いな、と思えた事。

もう一つは職場(?)であるホテル等での演奏現場で一般の特に「ジャズ」に関心がない人には、
「アドリブ中心のモダンジャズ」よりも「歌って踊れるスウィング・ジャズ」の方が好まれる、
と感じた事。

更に言えば、僕の教室に入会される方の大部分が、実は「ジャズに憧れますが、
アーティストとかは知らないんです」という一般人であり、
学びたいスタイルとして色々なCDを聴いて貰うと、
どうも「スウィング・ジャズ」を好む人の方が多いという事。

ある意味「スウィング・ジャズ」は「モダンジャズ」の先達でもありますが、
むしろ「R&B」なんかのポップスの先祖(クラシック)とも言えます。

だから、そういうポップスを聴いている、というか、ポップスしか聴かない人にも、
「スウィング・ジャズ」は聴きやすい、のかも知れません。

かと言って「スウィング・ジャズ」の方が学ぶに易しい、のかと言えば、
全然そんな事はなく、特に「基礎的な音感」等がしっかりしないと、
聴けたものではないので、「モダンジャズ」とは別種の難しさがあります。

実際、「モダンジャズ」では一応プロの演奏家だった僕にしても、
いざ「スウィング・ジャズ」をやると手も足も出ない、という程を思い知らされました。

ピアノの場合でいえば「ストライド奏法」というのが「我流」でしかできず、
いわば「水平的」な「モダンジャズの音楽理論」で観れば単純に思えたが、
実は「スウィング・ジャズ」には「立体的」な理論体系があり、
これは別種の難しさ。

幸いにも僕が「スウィング・ジャズの音楽理論」を見抜けたのは、
長年の「モダンジャズ」の経験とは別に、クラシック系音大作曲科で学んだ
別な理論体系も持っていたからでした。

クラシックピアニストやレスナー向けのジャズピアノのスタイルについて

なんて話はさて置き、結構、色々な人に「スウィング・ジャズ」が合致しますが、
表題の「クラシックピアニストやレスナー対象」のジャズピアノも、
正に「スウィング・ジャズ」なのです。

ちなみに「スウィング・ジャズ」にも色々な種類があり、
「クラシック系の人向け」とか「ポップス系の人向き」とか色々あります。

実はホームページには反映していませんが、オンラインレッスンも取り入れた事で、
僕の教室は組織を色々と変革しておりまして、これは単に「謳い文句」を変えただけながら、
「音楽経験別おススメのジャズ」コースを設定しました。

実際に入会されるタイプとして、

1 クラシック系ピアニストや講師
2 ポップス、ロック、ブルースの愛好者やミュージシャン
3 ジャズのプロアマ・ミュージシャン

の三系統があります。

別にどれが良いとかいう事はありませんが、それぞれ音楽志向や、
「学び方」が違ってきます。

今日のブログの冒頭に「他教室の講師の方からオンラインレッスンのやり方」
について問い合わせがあった、と書きましたが、実はこれ全員「クラシック系」の方。

何かと「クラシック系」の方とはご縁があり、実際、僕のレッスンを受講される方の
三割程度が「クラシック系」の方なのです。

という訳で「クラシックの経歴や感性を活かしたジャズ」のピアノやボーカル、
を常に考えている訳でして、改めて、これを打ち出したいと思います。

勿論、その他の「ポップス系の人向け」とか「ジャズミュージシャン」向けも大事ですが。


おっと時間が来ました。

では次回「クラシック・ピアニストやレスナー対象のジャズピアノ」について
詳しく述べたいと思いますので、ヨロシク!

大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon   主宰 藤井一成

音楽教室/受講生、講師、演奏者募集中!

http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月よりURLが変わりました)


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「カフェ・ミュージカル」科研究生募集! DTM科も/大阪梅田Kimball 音楽教室 [チャールストン倶楽部]

皆さん、こんにちわ。元々は「ピアノもジャズも経験がない方のためのジャズピアノ」レッスン
についてお話ししている所でしたが、今日は、僕が大阪梅田で主宰している
Kimball Piano Salonの業務関連の報告を致します。

Kimball Piano SAlonは、米国製グランドピアノを設置している「レンタル練習」と共に音楽教室が業務なのですが、音楽教室の正式名称は、
これ、正式名称は、「チャールストン倶楽部音楽教室」と言います。

「チャールトン」というのは、1920年代にガーシュインやルイ・アームストロング等の
「ディキーランド・ジャズ」に合わせてクネクネと踊ったダンスの名称ですが、
要するに「レトロなスゥィング・ジャズ」他の音楽教室や各種音楽企画を
やっているのが「チャールスト倶楽部」です。

米国製ピアノを設置した「カフェ・バー」なんてのも計画してますが、
いずれにせよ現在のKPS同様、小さな、小さな空間での話です。

とは言え、物理的な空間は小さいが、そもそもインターネットによる各種音楽制作、
音楽教材開発等はやっている訳で、正直、うちの商売としては「インターネット」様様、
ですが、ふと気づいたうちの欠点が「映像が弱い事」。

これは「映像」発信という意味ではありませんが、うちの教室のレッスン風景等は、
結構、You-tube等で公開しているものの、単に「記録」という意味合い。

僕が適当な機材で、適当に録画するものだから、映像アングルも画質も音質も
全然大したものではなかったのですが、それで特に不自由はしていませんでした。

うちの教室のレッスン風景の動画;
https://youtu.be/ErnfbeIJpZk

教室での発表会風景の動画
https://youtu.be/0dIzpJF50T0

但し、考えてみれば、僕の周辺にはテレビドラマのプロデューサー、FMのパーソナリティ、
映像作家、音響等「映像」のプロがゴロゴロしている訳。

加えて「単なるレッスンの記録」ではない、今開設しているジャズの「通信教育」の「番組」制作や、
「音楽演奏」も例えばCD等の音だけでないちゃんとした「映像」として発信するのも良いぞ、と思えるようになりました。

それでテレビドラマのプロデューサーN氏を「校長」とする「映像/映画」塾や、
ラジオのパーソナリティYさんを講師とする「ラジオ/声優」塾なんぞも開設する事にしました。

勿論、映画を作る(!)にせよ、ラジオ番組を企画するにせよ、小規模なものに過ぎませんが、
テーマについては、受講者の自由。

但し出来上がった作品、というか、うちの企画として、
「レトロな時代」の米国、パリ、フランス、大阪、上海やハノイ等をテーマとするものを、
「チャールストン倶楽部」というブランド(?)で発信してもいいな、なんて空想しています。

もう一つが「カフェ・ミュージカル」塾という企画。

うちの教室の「ジャズボーカル科」の生徒さんには「ミュージカルをやりたい!」
という人が少なくないのですが、そもそも「やる場所」もなければ、
今更、ダンスから演技から、何からをやる体力や時間、お金もないなぁ、
というのが偽らざる所でした。

そこで考えていたのが「カフェ・ミュージカル」というスタイル。

カフェやライブハウスの小さな空間で、あまり大きな演技等もなく、
背景にCG等で映像を流す等で、観客には「シーンを想像して貰う」という形での「公演」を行う、
という手近なもの。

まぁ、これも僕自身は「ピアノバーの音楽」やら「カフェのスゥイング」仕事だけで精一杯でして、
殆どの進んでおりませんでしたが、考えてみれば、僕の周辺には「ミュージカル」や「演劇」の
専門家がいるなぁと(某歌劇団や劇団の方等)とも気づきました。

この「カフェ・ミュージカル」もリアルは更に小さな場所での「公演」を可能とすると共に、
むしろ「You-tube」等での動画状態では「公開」もありかな、なんて思い始めています。

ちなみに、これは「カフェ・ミュージカル」の「原型」というか、
思いつきで、とりあえず集まってみたが、内容的には滅茶苦茶になった
失敗例です(汗)

https://youtu.be/GEEb4GG3Qpk

ちなみに「アマチュア」としてやる規模と内容のものが中心ですが、
「プロ」的な活動にも発展できれば凄いでしょうねえ。

これも、上記の「映像」や「演劇」等のプロが「チャールストン倶楽部」に
スタッフ参加して下さるので、「指導」や「監督」ができるようになる訳で、
俄かに現実的なものとなりました。

そこで研究生を募集!します。

「ミュージカル好きで自分でもやってみたい」という方。

この「ミュージカル」というのはドラマとかでも構いませんが、
シンガー、役者、ナレーター、映像作家、DTM、音楽演奏等の経験者か、
これからやってみたい、という方を「研究生」として募集致します。

まぁ僕個人的な都合としては、こと、ボーカルやピアノ、作編曲については、
僕の教室でレッスンを受けて頂いた方が何かと好都合ですが、
基本的には、それは問いません。

研究生の会費は、未定ですが、多くて何千円くらいになるかと思います。

或いはプロの方の場合は、少ないですが謝礼をお支払い致します。

という訳で、実は「チャールストン倶楽部」のホームページすらまだ完成しておりませんが、
(というのは、うちの場合、口コミやこのブログで人が集まり、何かをやって、やがて安定した後に、
ようやく一般募集のホームページを作る、という流れですので)、
このブログで募集を始めますので、ご関心のある方は下記までご連絡くださいませ。

大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon 音楽教室 担当 藤井

電話 0705-438-5371 http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon
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アート・テイタムのようにピアノを弾きたい! [チャールストン倶楽部]

みなさん、こんにちわ。最近は「短文」はFaceBook、動画は「You-tube」に投稿するせいか、
どうも本ブログは書かないまま、と言う月日が流れてしまいます。

ただFace Bookは「僕には合わないな」と最近感じてしまうのは、
「変にハマってしまう」から。

色々と「ネット友(?)」ができ、スマホで興味ある話を交換(投稿)していると、
あっという間に通勤や出張の往復時間なぞ潰れてしまいます。

他の人のように、それ以外の時間は仕事や勉強に熱中していならば、
通勤時間くらいナニをやろうが他人の迷惑にならない限り自由ですが、
僕のように、日中もうつらうつらと働いてるのか昼寝してるのか分からない生活をしてますと、
むしろ「通勤時間帯」位仕事なり勉強しなければ、となります。

その時間がFBに奪われてしまいますと、結局、一日中何もしてない「ニート」と
変わらないので、相変わらず身勝手ながらFBは「仕事の広報」の為に「発信のみ」と割り切りましたが、
どうせ「発信」ならば長文が書きたいのが僕の性分です。

よく「原稿用紙3枚で」とか「十分間のスピーチ」とか頼まれるのですが、
大抵「原稿用紙」三枚の筈が10枚を軽く越し、十分間の筈が30位の話になり、
だからと言って有り難がられのでなく、迷惑がられるのは、
先方の都合もさる事ながら、実際の中身は「現雇用紙一枚」「3分で収まる話」の
内容しかないからでしょう。

関係ない話から入り、関係ない話に飛び、関係ない話で終わる、という
代わりにまとめる人が苦労するのが、僕の文章であり、実際の話ですが、
これは言い訳すれば「ジャズ即興」を生業にしている事が関係するのかも知れません。

とは言っても、マイルス・デイピスとかビル・エバンスとかは、
話したって、ビシーっと最低限の言葉で深い話をキメるのは、
即興演奏でもものすごく密度の高い事をやっているからでしょう。

よくネットの上では「雄弁」というか、チマチマとしつこいメールや書き込みを
「傲慢な調子」でする癖に、いざ会うと物凄く腰が低く、どころか何を聞いても「はいー」
としか言わず会話が成立しない人がいて面食らいますが、その点、僕は、
ネットの文章も長いが、実際もかの田中真紀子センセイのごとく、
めちゃくちゃな内容で、且つ長時間話すから、ネットのリアルの人物像はずれてないでしょう。

うちの周辺にいる人では、最近、一緒に演奏できるようになった(歌が進歩したので)
G子さんが、これ又、よく喋る。二人で「会話」しだすと「下手な漫才」みたいに
機関銃のごとくに喋ります。

僕は子供の頃から青年期にかけて、
自分では「口下手」で「無口」な人だと思ってたし、
実際、そうだったのですが、海外生活が始まって以来、
どうもペラペラまくし立てる癖が止まらなくなり、
色々と失敗する事が続きます。
(その話は別な機械に)

それでも自分の「理想像」は、
人間性でも音楽性でも「坂本龍一」さんのごとく、
クールで、無口だが一言一言が重く深い、というタイプになる事。

少なく共、音楽的には、ある時期まで、そういう事を目指していたし、
自分なりに達成とは言えぬにせよ、ある程度はできた、と思います。

それでライブなりコンサートなりをする訳ですが、
終わってからボサーっと突っ立っていると、気の毒がってくださるのか、
もしかして僕の音楽に興味があるのか話しかけてくれる人がいます。

そういう場合は五分くらいは音楽のイメージにあう自分を「演出」できるのですが、
意気投合する、とか打ち上げになるとイケません。
いい気になると、つい、全然期待されない、違う方向の変な話を機関銃のごとくに
まくし立てる方向のスイッチが入ってしまい、一人だけ楽しい、という困った自体に陥ります。

かと言って「不機嫌」な時は極めて無愛想何ですけど。

それはともかく、どうも自分は、いわば「モノクローム」で「クール」な
音楽と人間性を目指して来たけど、そもそも人間性がそうではないから、
音楽も本当はそうではないのではないか、と思い始める訳です。

それで非常に艶やかで華やかではあるけれど「メチャクチャ」ではない
オスカー・ピーターソンのピアノを「自分の演奏スタイル」の「お手本」と選択し、
そういう方向に自分の演奏わ変えて行きました。

そうすると、今までの「クールな音楽」というのは、
どうも自分にとって「性同一性障」のごとくに「音楽と人間性同一性障害」だったのではないか、
と思えて来ました。それが40歳も過ぎた頃かな。ちょっと親しい、というか知ってる女の子が
レゲエが好きで極彩色の服を来てたりしたのも無意識のうちに影響されたのかも。

それで「クール」で「現代的」な音楽から、「ロマチック」で「感情豊かな」音楽に
切り替え、かと言って音楽なんて「感覚一発」では決してできる訳でなく、
支えるための知識や技術を習得するにつれ、少しつづですが、自分のピアノも
進歩して来ました。

その頃、ボーカルュピアの弾き語り)も始めましたが、
当初はマイクに向かって歌うだけでも恥ずかしかったが、
次第にズウズウしくはなりましたが、いざ録音して聴くと
これが全然ダメ。

という訳で四十も半ばになりましたが、
本格的にボーカルの勉強を始める訳です。

幸か不幸か職業柄、毎日毎日、朝から晩まで、
歌っている訳せいか50歳をコスあたりから、
漸く声も出て来た。

最早、五十も半ばですけど、五年前と比べると、
自分自身はドーッと歳をとってヨレヨレだけど、
ピアノとかボーカルは進歩している訳ですね。

とはいえ、すでにピル・エバンスやなんかが亡くなって年齢になっている訳で、
これは「晩年」ではないか、とふと気づく訳です。

何かかの加減で「伝記を書かれた場合(勿論、そんな確率はぜろですが)」、
今の五十半ばという年齢を「晩年」と言えるかもしれません。

「晩年の藤井はこれこれした」なんて書かれるかも。

なんてバカな話をしてても仕方ない。

それで五十の手習いと言いますか研究課題が、
1930年代に若くして「最初の全盛期」を迎える
ジャズピアノの父、とか「巨匠」と呼ばれるのが
「アート・テイタム」。

超然技法のジャズピアニスト。当時どころか
なくなる1950年代になると殆どのピアニストは、
テイタムが来ると黙って席を降りたのは、
テイタムのスタイルが何十年も先を行ってたのと、
やはり「超絶技法」のピアノテクニックと編曲技法故でしょう。

そんな訳でテイタムが実際に演奏したのを採譜した所で、
そんなもの弾ける筈がありませんが、
実はテイタムが「民生用」に楽譜に残したのが色々とあります。

実は最近「晩年」に達した僕が「お手本」にば閉めたのが
正にこの人「アート・テイタム」。

これはアート・テイタムの自筆譜を含む「編曲もの」。
10分難しい編曲ですが、実は「物凄くシンプル」に「簡素」にした
「民生用」が入っているのが、この本。

「晩年の藤井はテイタムの勉強に没頭した」と言われるようにならねばなりません。

とはいえ私のお薦めがリンクの本。

テイタムに限らずテディ・ウィルさんやフアッツ・ワーラー本人の楽譜が掲載されてします。

大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon 音楽教室主宰 藤井一成
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)


The World's Best Piano Arrangements: For Intermediate to Advanced Piano

The World's Best Piano Arrangements: For Intermediate to Advanced Piano

  • 出版社/メーカー: Alfred Music
  • 発売日: 1991/09/25
  • メディア: Kindle版



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「子供」にも「大人」にもお奨めの「チャールストン・ラグ」スタイルのジャズ  [チャールストン倶楽部]

前回「子供」にも「大人」にもお奨め「ジャズピアノの教材として、
リー・エバンスの「Jazzpizza」やマーサー・ミアーの「Jazz, Rag &Bluese」等の
「ジャズ・スタイル」ピアノ曲集を推薦しました。

僕自身の「ジャズピアノ教室」で大阪梅田「Kimball Piano Salon/チャールストン倶楽部」では、
「モダンジャズ」の巨匠であるバリー・ハリス氏のメソッドや僕独自の
「コンテンポラリー・ジャズ」のメソッドによるレッスンも展開していますが、
大部分の生徒さんには、前述の「Jazz, Rag and Blues」シリーズ等を
課題曲として練習して頂いてます。

これは僕の所が「ジャズピアノ教室」としては特殊にも
「クラシックピアノの経験はあるが、ジャズ経験は全くない」という音楽歴の生徒さんが
多い、という特殊事情も一因です。

しかし、日本で「ジャズ」を意味する「メインストリーム・ジャズ(=1950~60年代のモダンジャズ)」の
スタイルでライブハウスでガンガンとセッションする「現役ミュージシャン」の生徒さんにも、
同じようにマーサー・ミアー等を課題曲として与えます。

このマーサー・ミアーやギロック等の「ニューオリンズ・ジャズ」は、
現在の主流である「メインストリーム・ジャズ」とはスタイルが相当に異なります。

最早、これを「ジャズ教室」の教材として弾かせるのは日本では異端に近い発想となりますが、
皆さん、結構、楽しんで弾かれます。

なぜ「メインストリーム・ジャズ」ではなく、ずっと古いスタイルの、
僕達が「チャールストン・ラグ」と名づけてたスタイルを学んで頂くのか?

これ一にも二にも「チャールストン・ラグ」スタイルの1920年代の
「ラグタイム」や「ブギ」等こそ、後年の「名ストリーム・ジャズ」や
或いはロックやポップスの「基礎」になっているからです。

勿論、最終的には「メインストリーム」だろうが「コンテンポラリー」だろうが「フュージョン」だろうが
お好きなスタイルで演奏できるようになって頂きたいものですが、
「基礎」としては1920年代の「チャールストン・ラグ」が最適だと思います。

今日は、その辺りのお話をしましょう。

「チャールストン・ラグ」=1920~30年代の「初期ジャズ」のピアノ音楽スタイル

ところで先にお話ししとななければならないのは「チャールストン・ラグ」というのは、
僕達の造語であり、他では通用しない言葉ですが、1920~30年代の
「ニューオリンズ・ジャズ」や「ティンパン・アレス」等の
「初期ジャズ」のスタイルを表します。

ちなみに日本では「ジャズ」というば「メインストリーム・ジャズ」と呼ばれる
1950~60年代の「ハード・バップ」「モーダル・ジャズ」を指します。

実は日本の「ジャズミュージシャン」は1940年代以前、
つまり第二次世界大戦以前の「スゥイング」等の「オールド・スタイル」、
「ニューオリンズ・ジャズ」や「ラグタイム」等の「初期ジャズ」について殆どしりません。

クラシックピアノを志す人でバッハのような「バロック派」やベートーヴェンのような「古典派」を
学ば、ショパンのような「ロマン派」やドビッシーのような「近代派」のみに挑む人は例外でしょうが、
「ジャズ」においては、あり得ない事が常態と化してしまってまいす。

何を隠そう、僕自身が「メインストリート・ジャズ」については学び、且つ、
教えてもいましたが、「オールド・スタイン」や「初期ジャズ」については
殆ど何も知らず、いざ弾きたいと思っても手も足も出ない程に弾けなかった、
という苦い想い出を有します。

ところで「チャールストン・ラグ」ですが、1920年代頃の
「初期ジャズ」や更に古い「ラグタイム」やブギブギ等を
総称して呼んでいます。
(これらのスタイルの夫々については又の機会にお話ししましょう。)


「チャールストン・ラグ」はソロピアノで完結できる

ところで「チャールストン・ラグ」を学ぶのは「メインストリーム・ジャズ」のみならず、
ロックやポップスの「基礎」になるからですが、もう一つの理由として、
「弾いて楽しい!」という点を見逃せません。

僕も今でこそ1920~30年代のスタイルを基調とする「チャールストン・ラグ」や
1940~50年代スタイルによる「エレガンス・スウィング」を提唱していますが、
元々は「Lounge Jazz」のピアノ奏者や音楽ディレクターでした。

この「Lounge Jazz」というのも定義がはっきりしない、
つまりは僕達の「Lounge Jazz」は僕達による造語なのですが、
これは今提唱している「Elegance Swing」とほぼ同じ意味、
つまりはナット・キング・コール・トリオのようなスタイルを主としていました。

ちなみに蛇足ですが、僕達の「Lounge Jazz」と、
ホステスさんがいるような「ラウンジ」やらファミレスで演奏される
安請け合いの「BGM演奏」とは全く異質のものです。

「会話の邪魔になってはならない」からと弱いタッチで曖昧に弾き、
音楽理論も理解せず、ワンパターンか聞覚えのフレーズをつなげるだけの演奏が
「ラウンジのBGM演奏」。

僕達のはホテルだかカフェバーだかで演奏する前提から、
絶対的な音量の制約があるにせよ、しっかりした明瞭のタッチで弾き、
「ライブパフォーマンス」としての演奏をします。

勿論、。完全な「ジャズ」のハーモニーや編曲、即興の技能の習得を絶対とします。

又「Lounge jazz」は前述のように「ラウンジのBGM」とは全く異質ですが、
「ライブハウスでセッション」する「メインストリーム・ジャズとも異なります。

一番の違いは、僕自身の「Lounge Jazz」の場合、
僕自身はピアノや弾き語りをステージでするとして、
「伴奏」は予算とスペースの関係上、生身のギターリストやベーシストではなく、
KORG等の「自動版キーボード」をギターやベース、ドラム等の代用に用います。

つまりは「バーチャルなジャズ・トリオ」を再現します。

それで僕の中では「演奏」とは、
自動伴奏キーボードにせよ、ベースやギター等が「伴奏」を用いての
グランドピアノを弾く、というスタイルとなり、「ソロピアノ」では「完結」できなくなりました。

それはそれで結構ですし、未だにこのスタイルではありますが、
例えば小さなカフェで、アップライトピアノ一台で演奏してくれ、とか、
友人の宅でのミニパーティーに出向いたら、余興に電子ピアノ一台で演奏してくれ、
と言われでも「完結」した演奏ができない、となりました。

これは無愛想に断るのは悪いなぁ、という問題も生じますが、
むしろ「ピアノ一台だけでは完結した演奏ができない」というのはつくづく不便だな、
と考え始めました。

結局出会ったのが1920~30年代の「チャールストン・ラグ」スタイルのピアノ演奏。

左手でベースラインととコードを交互に弾く、という技法、
つまり「ストライドピアノ奏法」がこの時代の演奏の特徴ですが、
とにかく一台と完結できるのが重宝!

尤も実際にやってみると、♭13thや♯11th等のハイテンションコードは使わないから
一見シンプルに見えますが、特に左手が物凄く難しい。というか、
当初は全然弾けませんでした。

とはいう少し筒弾けてきますと、これがかなかな楽しいのです。


という訳で「チャールストン・ラグ」スタイルのピアノを
皆様にお奨めする次第です。 つづく

大阪梅田 Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部音楽教室 主宰 藤井一成

PS リンクは「ストライドピアノ・ハノン」。

℡0705-438-5371
大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)

チャールストン・ラグ・スタイルとエレガンス・スゥイング・スタイルによるジャズ科
ピアノとボーカル、弾き語り。生徒募集中!


Stride Hanon: 50 Exercises for the Beginning to Professional Pianist

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  • 作者: Peter Deneff
  • 出版社/メーカー: Musicians Inst Pr
  • 発売日: 2006/04/14
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「モダンエイジ」のレトロなジャズピアノ/ボーカル教室 大阪梅田「チャールストン倶楽部」 [チャールストン倶楽部]

前回「スウィング・ジャズ」と「モダン・ジャズ」のピアノスタイルについて書き始めた所でしたが,
例によって諸事に追われブログの更新をご無沙汰しておりました。

それで何の話だっけ?そうそう「ストライド・ピアノ」についてお話している所でした。
僕自身さえ忘れている位ですから皆さんは完全に忘れておられるでしょう。
ならば話題にリセットし,そもそも「チャールストン倶楽部」音楽教室って, どんな教室だ?という事から復習しましょう。

「チャールストン倶楽部」音楽教室の特徴=「オールドタイム・ジャズ」が学べます!


僕は大阪梅田にて「米国製グランドピアノを設置したスタジオ兼音楽教室」である
「Kimball Piano Salon(KPS)」を主宰しています。

教室には「ジャズ科」と「クラシック科」があり,前者はピアノとボーカル,
後者はピアノ,声楽,作曲のコースがあります。

僕が担当する「ジャズ科」について説明しますと,KPSには音楽の指向別に
三系統の教室(という程に大袈裟なものではないから「三つのコース」と称すべきか)があり,
その一つが今お話している「チャールストン倶楽部」です。

「チャールストン倶楽部」の特徴は,「モダンエイジと呼ばれる1920~40年代」のジャズ,
つまりガーシュインやベニー・グッドマン,デューク・エリントン等の
「オールドタイム・ジャズ」を専攻する「チャールストン倶楽部」です。

「オールドタイム・ジャズを専門とする教室です」なんていわれてもピンと来られないかも
知れませんが,ジャズファンやミュージシャン,教育関係の方々からすれば,
「えっ専門はオールドタイム!」とちょっとビックリされる程特別なんですけどね。

ところで「チャールストン倶楽部」音楽教室には「クラシック科」もあり,
流石にバッハやベートーヴェン等の「古典」の学習も欠かせませんが,
それでも「モダンエイジ」のクラシック(「近代音楽」)であるラベルやバルトーク等を
重視したレッスンを展開します。


「狂乱の20年代」と呼ばれる1920年代の米国を代表する作曲家は,
「ジャズの王様」とも呼ばれたジョージ・ガーシュインですが,
ガーシュインは当時のフランスを代表する大作曲家であるモーリス・ラベルと親交を結びました。

晩年のラベルが米国公演を行った際,歓迎パーティーではガーシュインが
一晩中「ジャズピアノ」を弾き続けてラベルを歓迎し,或はラベルも
自分の音楽に「ジャズ(ブルース)」的要素を取り入れたりで,
戦後と違い「クラシック」と「ジャズ」が分離せず互いに影響しあった,
のがこの時代でした。

だから良い,という訳でもなく,単純にこの時代のジャズが
「戦後のモダンジャズ」とは異なる魅力に溢れている事に気付いたから,
「専門的に取り組んでみよう!」と思うようになったのが,
実は僕が「チャールストン倶楽部」を始めたキッカケでした。

という訳で,

「ラベルとガーシュインの時代」のクラシックとジャズを学ぶ,

「チャールストン倶楽部」音楽教室を宜しくです!

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田芸術劇場北向かい)

ジャズ科 ピアノ/ボーカル/作曲
クラシック科 ピアノ/声楽/作曲

月謝 8000円/月二回~  
講師;藤井一成 羽鳥綾 Rumi他

次回は「オールドタイム・ジャズ」について

ホームページはまだないのでKimball Piano Salonのをご参照下さい。
(月謝等は同じです) http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)


次回は「オールドタイム・ジャズ」のお話。下記リンクはピアノ・ベーシックの標準教材


Jazz, Rags & Blues

Jazz, Rags & Blues

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Alfred Pub Co
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: ペーパーバック



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スゥィング・スタイルからジャズピアノ/ボーカルを始めるレッスン 大阪梅田CC音楽教室 [チャールストン倶楽部]

前回に続き,僕が大阪梅田にて主宰するジャズピアノ/ボーカル教室「チャールストン倶楽部」での
「オールドスタイル」と呼ばれる1940年代の「スゥィング」以前のジャズピアノやボーカル・レッスン
のお話。

今だから明かせますが,CC音楽教室でのレッスンを,僕達の基本方針である
「体系的なレッスン」にまとめてしまうのはとても困難に思えました。

僕自身は元々「ラウンジ・ジャズ」というスタイルを提唱するピアノや弾き語り奏者であり,
そのスタイルの習得を目標とするレッスン活動をかれこれ二十年程続けて参りましたが,
「ラウンジ・ジャズ」も1950年代以後の「モダンジャズ」が基本であり,逆に言えば,
それ以前の「スゥィング」等については殆ど触れぬまま来てしまった次第です。

蛇足ながら「ラウンジ・ジャズ」という呼び方も(同じ呼称を用いる方は少なくないですが)
僕自身のスタイルに関しては僕の造語ですが,「ライブハウスでセッションする」というよりは,
「ホテル・ラウンジ等でピアノ弾き語りを聴かせる」音楽というのが実際でしょう。

ちなみに日本では「ラウンジ」ピアノなぞと言えば,何やら歌謡曲風の,
ドロドロしたピアノ演奏がイメージされかねませんが,
本来は「社交ダンス(ボールルーム)」の音楽を意味します。

「踊れる」「歌え」が条件で1920年代の「ジャズの王様」ポール・ホワイトマンや
ガーシュイン以来の「ダンスができるジャズ系音楽」を欧米では指します。

僕はこの手の仕事を音大の学生だった頃から始めましたが,
内心,こういう職種が大嫌いで,何とか音楽のスキルを習得した後,
楽器メーカーや音楽スタジオの職にあり就きそれなりに充実しましたが,
三十才過ぎの時,海外に居を求めた際,取敢えず「でもしか」仕事として
アパートの近所にあった高級ホテルの「バーのピアノ弾き」稼業に逆戻りするしかなく,
遂に「これが天職か」と諦め漸く「ラウンジ・ジャズ」として精進を開始しました。

尤も何やらインチキ臭い演奏でも稼げた国内とは違い,
それなりにちゃんとしたジャズやポピュラー・ピアノのスキルが求められた米国人相手の
演奏という事で,真面目にやると毎日何時間も勉強しても追いつかない程。

そもそも「一体何をどう勉強すればいいのか?」も分からない。

どうも「ラウンジ・ジャズ」というのは1950年代のナット・キング・コール・トリオやら
オスカー・ピーターソン,エロール・ガーナー等のジャズピアノ,或はカーメン・キャバレロ等の
ポピュラー・ピアノ,ペギー・リー,ドリス・ディ,フランク・シナトラ等のジャズ系エンタティメント・
ボーカルが基本だと分かりましたが,「どう勉強すればそれらを習得できるのか?」不明。

幸いにも日本には国際的にも評価される「ジャズ教育の大家」稲森泰利先生の一連のメソードがあり,
それを習得するだけで充分プロとしてのスキルは得れる,とは分かりました。

尤も教則本がドーンとあり,一ページから読み進めれば習得できる,という訳でもなく,
自分なりの吸収や練習方法を開発せねばならず,或は1990年代初頭とはいえ,
国内には稲森先生のメソードのみならず,米国のリー・エバンス先生や,
「ジャズ和声学」では塩沢修三先生の極めて高度なメソードが流通していた訳で,
それらをふっくるめて独学を始めました。

別にヒトに教えたい訳ではありませんでしたが,
自分が習得する段階で自動的に「教えて欲しい」というヒトが集まり,
又,現地のヤマハ等の音楽教室や音楽学校から講師の依頼があり,
ピアノ演奏稼業は夜にやるとして,午前中は「講師養成セミナー」なぞを
させて頂き文武(?)両道な日々。午後は昼寝するか自習するか,
時々持ち込まれる作編曲や契約した企業の音楽プロデュースの仕事をする,
というお気楽な月日が自然と僕自身の「ラウンジ・ジャズ」とその基礎である
「モダンジャズ」の習得と演奏&教育にはまり込んだ次第です。

結局,十五年程前に海外漂流生活を引き上げ,
相変わらずの日々を大阪や東京で続けて現在に至る訳ですが,
大事な点は何といっても「ラウンジ・ジャズ」なり「モダンジャズ」なりの
習得度でしょう。

前述の如く,僕はかれこれ十五年以上,稲森康利先生の教本や理論書,
編曲集等で独学を続け,ある時点迄,レパートリーの殆どが稲森編曲に拠る,
という状況でした。

別段,僕が稲森教程を完全習得した訳では全くありませんが,
段々と違う事もやりたくなった,というか,やる必要から
リー・エバンスという米国の教育家の教程や,
これは現在のKimball Piano Salonや「チャールストン倶楽部」音楽教室の
「エレガンス・スゥィング」スタイルの基本教材となる米国のピアノブランド,
スタインウェイによる「グレート・スタンダード」他の教材に範を求めていきます。

自分なりに「モダンジャズ」基調の「ラウンジ・ジャズ」の技術や理論の
基礎と,その教育方法が確立できたかな,と確信できるうになったのが,
この数年前。それでKimball Piano Salonという「一般向け」の音楽教室を開いた訳です。

「一般向け」というのは,それまでの僕自身の教室は,
僕の音楽事務所や契約する音楽企業の「人材育成」が主目的で,
たまたまご縁があって来られる分には大歓迎ですが,
基本的には一般からの生徒募集には極めて消極的でしたが,
初めて「初心者」の方にも満足して頂けるピアノとボーカルの教室として
開放した訳ですね。

そんな中,ある若い生徒さんからファッツ・ウォーラー等の
「オールド・スタイル・ジャズ」で教えて欲しい,という要望がありました。

これはしつこい「いい訳」になりますが,日本では「ジャズ」といえば演奏するにせよ,
レッスンするにせよ,1950~60年代の「モダンジャズ」を指し,
それ以前の「スゥィング」スタイル等は顧みられませんでした。

僕自身,流石に「ジャズ史上の偉大なピアニスト」として,
1930年代に最初の全盛期を築いたアート・テイタムやテディ・ウィルソンあたりは
レコードやCDで聴いて知っていましたが,僕自身の習得対象とは想ってみませんでした。

しつこくいい訳すれば,日本では「ジャズの習得」とは「モダンジャズの習得」であり,
それ以前の「スゥィング」スタイルの事は知らなくても困るという事がありません。

実際,稲森康利先生や塩沢修三先生といった僕にとっての「ジャズ研究(=教育)の神様」
みたいな思えた教程にせよ,「モダンジャズ」以後に限られ,稲森先生の「コンテンポラリー・
ポピュラー・ピアノ奏法」に僅かに「スゥィング・ベース奏法」として登場するのみ。

故にファッツ・ウォーラーやらラグタイムなぞ教えてくれ,と言われても
そもそも僕自身に知識がなく教えうがないし,変な言い方ですが,
「モダンジャズ」さえ勉強すれば人生間違いがない,とさえ考えてた訳です。

そもそも「モダンジャズ」と称しても様々あり,
古くはバド・パウエルやナット・キングコール,オスカー・ピーターソン,
中間がビル・エバンス,新し目がハービー・ハンコックやチック・コリア,マッコイ・タイナー,
前衛がセシル・テイラーやキース・ジャレット,今時がブラッド・メルドー他とあり,
王道ともいえるビル・エバンスのスタイルの勉強だけでも一生かかる訳。

とてもではないが「スゥィング」になぞ手を染めれない,というのが当時の返事でした。

とはいうものの,よくよく考えてみれば,僕自身のスタイルである
「ラウンジ・ジャズ」は前述の如くナット・キング・コールやオスカー・ピーターソン等の
「モダンジャズ」としては古い,というか,「スゥィング」との混血スタイルを
基調とする訳で無意識の内に「スゥィング・ジャズ」に関わっているな,と。

いわゆる「ジャズの歴史」本的な見方をすれば,
1940年代にサックスのチャーリー・パーカー,トランペットのディズー・ガレスビー等に
依って創生されたのが「モダンジャズ」という事になります。

「モダンジャズ」も色々とありますが初期のは「ビ・バップ」と呼ばれるスタイルで,
これのピアノはバド・パウエルというピアニストがスタイルを造った,という事になります。

参考動画;パウエルの演奏 http://youtu.be/TaSDinL6pC8

別な機会に詳しくお話しますが,パウエルというか「ビ・パップ」のスタイルは,
確かにそれ以前の「スゥィング」とは比較にならない「革新性」を持ちますが,
その実,欠落させてしまった部分も少なくありません。

それ故,一応「モダンジャズ」は習得できてた僕ですが,
「スゥィング・ジャズ」となると全く手も足も出ない,という事態に陥りました。

改めて気付いたのは1940年代当時は,それ以前の「スゥィング」と
新しい「ビ・バップ(モダンジャズ)」が混在しており,
僕が自分のスタイルとした「ラウンジ・ジャズ」の元になる
ナット・キング・コールやエロール・ガーナー等は,
その後も「スゥィング」のフォーマットのまま,
「ビ・バップ」のハーモニーやフレーズを取り入れたヒトであるという事。


参考音源;ナット・キング・コール・トリオhttp://youtu.be/nIOu94sRnJ0
       エロール・ガーナー     http://youtu.be/sRA-WV01Ogk

オスカー・ピーターソンも1960年代にはドラムスの入った「モダンジャズ」トリオに移行するが,
それ以前はナット・キング同様ベースとギターという「スゥィング」スタイルだった事。

1960年代のオスカー http://youtu.be/dANYs6H9Ad8
1950年代のオスカー http://youtu.be/MVpPU-afj54

オマケ;オスカーによる「ラウンジ・ジャズ」もの http://youtu.be/LT1i3561Lsc


これは「ジャズの歴史」の本的な見方ですが,
ナット・キングやオスカー・ピーターソン等は「モダンジャズ」と「スゥィング」の中間である事から,
日本では「中間派」と呼ばれるジャズ・スタイルになります。

この中間というのがビミョウな所ですが「モダンジャズについていけなかった」中途半端な
人達という意味ではなく,「スゥィング」のフォーマート,つまり「ダンスができる」
とか「一緒に歌える」「食事のBGMとしても聴ける」という「実用性」を保ちつつ,
「モダンジャズ」の新しいハーモニーやフレーズは取り入れてしまう方向ですね。

敢えていえば僕自身は「ビ・バップ」よりも「スゥィング」や「ラウンジ・ジャズ」の
方が聴いて楽しめますが,「ジャズ・マニア」は別にして一般の方々も同じではないでしょうか?

そんな訳で「ラウンジ・ジャズ」を自分のスタイルとした事は間違っているとは思いませんが,
三年程前ですが,生徒さんからの指摘で気付いたのは,「ラウンジ・ジャズ」とはいわゆる
「中間派」ジャズを基調にしている訳で「モダンジャズ」だけが基礎にならないと。

「スゥィング」や更に古い「ラグタイム」等のスタイルも習得せねば,
いわばクラシックピアニストを目指す者がショパンやドビッシーは弾けるがベートーヴェンやバッハは
弾いた事がない,というアンバランスな状態にあるのと同様な訳でこれはアカンと。

そんな訳で遅まきながら「スゥィング」以前の「オールドスタイル」の勉強を始めた訳ですが,
これは書店にいって適当な教則本を買って課題をやれば済む,という話しにはならなかったのは,
そもそも「オールド・スタイル」の教則本なんて殆どないし,少なくとも日本ではその「教育」なんて
誰もやっておらず,かって稲森康利先生の教程から学ばせて頂いたような訳には全然いかないんです。

基本的に僕は「自分が関心がある事=勉強している事」をヒトに教えて音楽教室を
営む訳ですが,「オールドスタイル」の習得は「勉強」対象の課題や方法を見つける事から
始めねばならないと分かった次第です。

以来,三年程勉強し,大体の事が見え始め,且,輸入版での教本の類も
揃い,現場の生徒さんにて「人体実験(?!)」ょこの一年程続け,
どうやら「オールドスタイル」の効果が出せるレッスンプログラムも構築できたかな,
と思えるようになりました。

それ故,めでたく「チャールストン倶楽部」音楽教室の開講となった次第ですが,
まだホームページは完成していません。

では「スゥィング」スタイルのジャズピアノと「モダンジャズ」はどう違い,
何を勉強すべきか?その辺りを次回お話しましう。 

テイタムソロブック2.jpg


                                        
(次回に続く) 

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 Kimball Piano Salon チャールストン倶楽部
音楽教室秋期生募集(ピアノ/ボーカル) ℡ 0705-438-5371 藤井一成

未完成ですが「チャールストン倶楽部」のサイト
http://charleston.cafe.coocan.jp/charusuton_ju_le_bu/Home.html

本体であるKimball Piano Salonのサイト http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)
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スウィング・ジャズのピアノ/ボーカル教室 大阪梅田チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。二ヶ月ほどご無沙汰しておりました。
あまりご無沙汰だから「Kimball Piano Salon/チャールストン倶楽部」は倒産したのか?
なんて心配のメールさえ頂きましたが,そうではなく現実の「チャールストン倶楽部」が多忙過ぎ,
ブログ(=広報活動)はお休みしていた次第です。

漸く一息つけプログ再開と相成りましたが「一体何をやってたんや?」と
ご興味を下さるかも知れませんのでご報告すれば,この春よりずっと
「チャールストン倶楽部」の現在の主業務である「音楽教室」の
「レッスンプログラム」を更新整備しておりました。

「えっ,レッスンプログラム?そんなもん前からあったんと違うか?」
との思われるかも知れませんが, 種明かしをすれば,
「チャールストン倶楽部音楽教室」については,
「ジャズボーカル科」こそ完備できたものの,
「ジャズピアノ科」については僕が長年やってきたプログラム,
つまり現Kimball Piano Salon(KPS)のをそのまま転用する,という訳にいかず,
新規に構築する必要がありました。

これも何度か書きましたので「知ってる人は知っている」というか
「知ってる人しか知らない(笑)」話ですが,
「KPS」と「チャールストン倶楽部」とでは音楽志向が若干異なり,
同じ「ジャズ科」でも異なる「スタイル」を展開します。

復習の為に両者の音楽志向を比較すると下記の如くになります。

KPSとチャールストン倶楽部の音楽教室の違い

Kimball Piano Salonの音楽志向=「ラウンジ・ジャズ」
時代/1950~60年代の音楽/文化スタイルド
音楽スタイル/「ラウンジ・ミュージック」=「モダンジャズ」を核とする米国流行歌や社交ダンスの音楽
適合する空間/ホテル・ラウンジ,スタバ(?)他

チャールストン倶楽部の音楽志向=「チャールストン・ラグ」「エレガンス・スゥィング」
時代/1920~40年代「モダンエイジ」の音楽文化スタイル
音楽スタイルⅠ「チャールストン・ラグ」
=米国南部発祥の19世紀末の「ラグタイム」~1920年代の「ニューオリンズ・ジャズ」他
音楽スタイルⅡ「エレガンス・スゥィング」
=米国北部発祥の1920年代の「ストライド・ピアノ」~’30年代の「スゥィング」他
適合する空間/「チャールストン・ラグ」=カフェやケーキ屋さん(?)等,
          「エレガンス・スゥィング」=ウエディングやホテル等

僕達としては,両方を併せれば19世紀末に発祥した「ラグタイム」等から
1960年代の「モードジャズ」あたり迄のアコースティック「ジャズ」系音楽を網羅できる,
という発想です。蛇足ながら未だ公開していませんが,1970年代以後のエレクトリック・ジャズを指向する
「Lounge Music Project」というチームもKPS内にあります。)

尚,19世紀末~1960年代頃のジャズ史において,
「チャールストン倶楽部」が前半(~スゥィング・ジャズ)」を, KPSが後半(モダンジャズ~)を担うという図式になります。

(注「ラウンジ・ジャズ」「チャールストン・ラグ」「エレガンス・スゥィング」は業界共通用語ではなく,
僕達による造語です。他の方も同じ呼称を独自の用法では使っておられようですが。)

音楽教室に話を戻せば,志向する「ジャズスタイル」が異なるので教室の内容, つまり「レッスンプログラム」を変えねばならない,という訳ですが,
「ジャズボーカル科」に関しては,「モダンジャズ」と「スゥィングジャズ」とでは,
「伴奏」こそ違えど「歌唱法」自体はさして違わないので,
「KPS」用のを「チャールストン倶楽部」へ転用可能だった訳です。
問題は「ジャズピアノ科」のプログラム

しかしながら「ジャズピアノ科」に関しては,
1940年代頃に発祥した「モダンジャズ(ビ・パップ)」と,
それ以前の「スゥィング」との間には,
演奏法(=編曲や即興)の「劇的に変化」があり,
KPSの「モダンジャズ」用のプログラムを,
「スゥィング」以前の「チャールストン倶楽部」には転用できません。

まぁ,似ているといえば似ていますが,
「モダンジャズ」以後と「スゥィング」以前とでは,
ウドンとラーメン位にジャズピアノのスタイル,
つまり「学ぶべき事」が異なってきます。

ここで告白(?)すれば,長年,僕自身は「モダンジャズ」を核とする
「ラウンジ・ジャズ」のピアノ弾き語り奏者であり,
アドバンスとして「体系的なレッスン」を掲げる教育者を自負してましたが,
これは「モダンジャズ」以降のスタイルに限られていました。

これはいい訳になりますが,何度も書いた事ながら日本では「ジャズ」とは,
演奏にせよ教育にせよ「モダンジャズ」を指し,それ以前の「スゥィング」やら「ラグタイム」に
ついては殆ど顧みられないか懐古趣味的な愛好者で固めている状況にあり,
僕が長年私淑した日本のジャズ教育の大家の教材でも全く取上げられていませんでした。

或は「スゥィング・ベース奏法」という名称で簡単に述べられていましたが,
これはファッツ・ウォーラーやテディ・ウィルソンという「スゥィング」でも,
最も古いスコット・ジョプリン等の「ラグタイム」でも全く合致しない,
かなりいい加減な解析による方法に過ぎませんでした。

という訳で何の事はないヒトにレッスンをする以前に僕自身が
いざや「スウィング・ジャズ」スタイルのピアノを弾こうと思っても,
手のメカニック的にも音楽理論的にも手も足も出ない,という状態にある事に
恥ずかしながら気付かされたのが二三年前。

まぁどうしても「スウィング」や「ラグタイム」スタイルを習得せねばたちまちに失業する,
という事は全くなかったのですが,何と言っても自分でも弾きたくなかったから
勉強を始め,漸く一年程前にある程度の「どうすれば弾けるようになるか?」という
「勉強方法」は掴みました。

又,国内には皆無でしたが海外には結構,これらのオールドスタイルなジャズの
教則本もあり取り寄せては自分で練習したり,これは,というものは生徒さんにの
レッスンにも使ってみました。

つまり師弟共々の「人体実験」をこなし,漸く「ベーシック」コースの
レッスン・プログラムは確定。

自分用に使った「上級者」向けのも有効だろうから,
これで一応「チャールストン倶楽部音楽教室」ジャズピアノ科のプログラムが
できたかな,と思えたのがこの春。

基本的にKPS/チャールストン倶楽部の「梅田教室」は大人の,
ジャズ経験はないにせよ,ピアノはブルグミュラーだかソナチネだかの経験がおられる方。
つまり「一応ピアノは弾ける」が「ジャズピアノは全く経験がない」という方のレッスンが中心ですが,
それでも「ピアノ経験がない」という方も時々は来られます。

且,この春から若干ですがフランチャイズという程はではありませんが,
宝塚,天王寺他で提携教室にて「チャールストン倶楽部」音楽レッスンを展開。
そうなると大人だけでなく「子供のジャズピアノ」という需要も生じる訳で,
ここのプログラムも作る必要があり。

正直言って,プログラムするにせよ,現場でレッスンするにせよ,
プロ的な「上級者」対象のも,「ピアノ入門課程」の方も同じ位に大変というか,
後者の方が遙かに手間隙がかかる訳です。

「ピアノ入門課程」~「ベーシック」~「上級」の
三段階のレッスン・プログラムが漸くできたかな,と思えるようになりました。

という訳でまだホームページこそ中身ができていませんが,
レッスンについてはボーカルは勿論,ピアノの方もピアノ入門者から上級迄,
フルタ対応できるようにった次第です。

次回より「チャールストン倶楽部」音楽教室のレッスン内容を掘り下げたお話したいと思います。

チャールストン倶楽部主宰 藤井一成 

お問合せ

Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部音楽教室
大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田芸術劇場 北向かい
℡ 0705-438-5372(藤井直通)

ジャズピアノ科 ジャズピアノ科 個人レッスン 60分月二回 8000円~

チャールストン倶楽部のサイト(未完成)http://charleston.cafe.coocan
Kimball Piano Salonのサイト http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)

リンクはピアノ科「チャールストン・ラグ」用教材の一つ

Boogie - Blues - Swing: 33 Easy Pieces for Piano

Boogie - Blues - Swing: 33 Easy Pieces for Piano

  • 作者: Martin Keeser
  • 出版社/メーカー: Ama Verlag
  • 発売日: 2003/05/27
  • メディア: ペーパーバック



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チャールストン倶楽部が新規展開します! [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。前回「チャールストン倶楽部音楽教室」について書き始めたものの,
続けぬまま一ヶ月以上ご無沙汰してしまいました。だからと言って文句を付けられる方も皆無でしょうが,
その間,何をしていたか?といえば,ネットを通じての「広報」はサボっていたものの,
「チャールストン倶楽部」の「活動」自体はむしろ活発(しょっちゅう言ってる台詞ながら),
「いよいよ本格的な活動に入ったかな」と自分でも思わせられた日々でした。

「チャールストン倶楽部」についてよく知らない方(「そんなもん知ってる人なんかいるの」という声多数)
の為に改めてご説明しますと「チャールストン倶楽部」とは大阪梅田にあるKimball Piano Salonの
三つのプロジェクト・チームの一つで「1920~’40年代のモダン・エイジと呼ばれる時代の
レトロなスゥィング・ジャズやハッピーなチャールストン・ジャズ」に関わる音楽文化に基づくスタイルにて
色々な事をやろうと,という集団です。

ちなみにKPSの三つのプロジェクトとは,一般公開していませんが
「Shizen」「Lounge Music Project」「チャールストン倶楽部」を指し,
理念は共用しつつ,夫々異なった音楽スタイルを有します。

尚「チャールストン倶楽部」としてやる「色々な事(業務)」としては下記の三つがあります。

「音楽教室」…ジャズ,クラシック,タンゴ等のピアノ,ボーカル,作曲レッスン 「音楽企画」…カフェやブティック等の音楽音響担当やライブ等のイベント企画運営」 「カフェ」…コミュニティ,文化研究,飲食店

まぁ現時点は実質的には「チャールストン倶楽部」=「音楽教室」というのが実体ですが,
二年前の設立以来,「音楽企画」として店舗プロデュースや「カフェ・ライブ」等の
イベントをちょくちょくとは行い,「カフェ」については「やる,やる」と言いつつ
口実を設けては開業に踏み切らないのですが今年はボチボチでんなぁ(汗)
と想像しています。

それはさておき,この二月程,忙しくしていたのは上記の内「音楽文化研究」といえば
大層な話なのですが,「チャールストン倶楽部」スタイルの輸出といいますか,
KPS内部ではなく外部の会社,出版社や制作会社,プロデューサー等のコラポが始まり,
僕達の立場としては色々な部分でのプレゼンテーションやスキルアップ,行動が求められた,
という次第でした。

他社との業務提携等についての内容は丸秘,という程ではありませんが,
皆さんと直接関わりある訳ではないので割愛し,皆さんがご理解ご協力いただいている
「チャールストン倶楽部」の「音楽教室」やカフェ/コミュニティー,イベント等の発展
についてお話しましょう。

大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball `Piano Salon
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)

00096f2d_medium.png
つづく

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ラグタイムやスゥィングジャズのピアノ/ボーカル教室 大阪梅田チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

こんにちわ。春が近づくに連れKimball Piano Salon/チャールストン倶楽部音楽教室」への
お問合せを頻繁に頂くようになりました。

「チャールストン倶楽部音楽教室」のご案内は以前何度か書きましたので,
再び繰り返すのはどうかな,と思いましたが,これは「チャールストン~」のホームページが
完成しない口実にもなりますが(汗),実際のレッスン内容はビミョウに変化(進化)を続け,且,
講師と生徒による演奏企画も実情に合わせて変化しておりますので,
今回は「教室のご案内」の「バージョンアップ版」として改めて述べさせて頂きます。

という訳で大阪梅田にある「Kimball Piano Salon/チャールストン倶楽部音楽教室
(以下CCM)」について,以前書と重複する部分もありますが再びお話し致します。

「モダンジャズ」でなくラグタイムやレトロなスゥィングジャズが学べる点が 「チャールストン倶楽部」の特徴です!

CCM(チャールストン倶楽部音楽教室)の特徴,つまり他ジャズ教室いは,
何よりも学ぶジャズ・スタイルが下記の如くに異なっている点です。

他教室=1950~60年代の「モダンジャズ」二種類を学ぶ
・1950年代の「ハード・バップ」
・1960年代の「モーダル・ジャズ」

チャールストン倶楽部=1920~40年代の「チャールストン・ジャズ(*造語)」を学ぶ
・1920年代の「ラグタイム」や「ニューオリンズ・ジャズ」「ブキブギ」
・1930~40年代の「スゥィング・ジャズ」

つまりのCCMでは他教室に比べて学ぶ「古い時代のジャズ」を学ぶ事になりますが,
では「古臭い音楽」をお年寄り相手にやっているのか全然そうではなく,
今時のカフェやブティック等の流行空間に合致する「新鮮な音楽」を若者
(と言っても大阪でいえばCCMの近所にある「Nu茶屋」の客層あたり)が
集まってやっている,という訳です。

以前にも書きましたが,日本で「ジャズ」といえば1950~60年代の「モダンジャズ」を指し,
ジャズ教室でも「モダンジャズ」が教えられているのは,講師自身「モダンジャズ」以前の
「スゥイング」や「ラグタイム」の事は殆ど知識も経験もないからです。

早い話,そう言ってる僕自身も数年前迄は然り,但し「ライブハウスでセッションする」のでなく
「カフェやラウンジでピアノ演奏」という稼業の関係から「モダンジャズ」と一時代古い
「スゥイグジャズ」の中間に位置するナット・キング・コールやエロール・ガーナー等の
1950年代の「ラウンジ・ジャズ」を志しておりました。

因にこれらのスタイルは現在の「チャールストン倶楽部音楽教室」の守備範囲であり,
「Elegance Swing」という名目で展開しております。

ご参考迄に僕達CCMの講師が集まってのユニット「Chat-Noir」での
本番前のリハ風景です。http://youtu.be/7X_Wy34AykI

更にご参考迄に同じ「Chat-Noir」の演奏で同じ「時のすぎゆくままに」の
演奏ですが半年位すると「よりチャールストン(1930年代風)」に変化しました。
http://youtu.be/suAeF-_XU7g

というお話だけでは「チャールストンなジャズ」とは何か?という事が伝わらないでしょうし,
次回はCCMで展開する「チャールストンなジャズ」についてお話致します。

主宰:藤井一成

つづく

PS リンクは上記「Elegance Swing」の基本教材 Steinway ライブラリー


大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田劇場北向かい)
Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部音楽教室 
℡ 0705-438-5371

チャールストン・ジャズ科
ピアノコース&ボーカル/弾き語りコース 

モダン・クラシック科
ピアノコース

月謝 月2回8000/3回 11000 四回 13000円 以上ベーシックレベル 
個人レッスン 一回90分 

http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)



Piano Stylings of the Great Standards (The Steinway Library of Piano Music)

Piano Stylings of the Great Standards (The Steinway Library of Piano Music)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Ekay Music
  • 発売日: 2003/05/13
  • メディア: ペーパーバック



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