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ハノンでピアノは上達しますか?というご質問 [レッスン]

こんにちは。最近、時間があれば、新しいホームページ用の原稿を書く時間に費やしていますが、色々な人にレッスンしていると新たに気づく事や考えさせられる事が多々あり、それこそ僕自身にとっても「生徒さんにレッスンをする事」で得られる楽しみの一つです。

今日も「趣味でジャズピアノを習っておられる」男性の生徒さんから、「ハノンの練習に時間をかければピアノの上達が早くなりますか?」とのご質問を頂きました。

「ハノンの効用(というか効用の無さ)」について以前、書いた事がありますが、その頃と、今とでは僕の考えも変わったので、改めて「ハノンの効用」について考えてみましょう。

ハノンを練習すれば「ハノンが上達」します

確実に言える事は、ハノンやチェルニー等を一生懸命練習すれば、ハノンなりチェルニーが上達します。だからと言ってピアノが上達し、例えばバッハやショパン、或いはジャズを弾く能力が高まるのか?と言えば、無関係だと思われます。

なるほど「ハノンの半時間くらい練習すると指がよく動くようになり、本来の課題(バッハなりジャズなり)がスラスラと弾けるようになる!」という話は判らなくもありません。

ではハノンに充てた半時間なり一時間なりを、本来の課題にあてても、その時間分程には、バッハなりジャズなりが「スラスラと弾けるようになる」という事はないのか?

例えば、僕がクラシックのピアニストで「ショパンの前奏曲三番」を本番で弾きたいとして、今から一時間ハノンを練習した後にショパンを練習した方が効率が良いのか、その一時間分を余計にショパンを練習した方が良いのか、結構悩む所ですね。

僕もハノンを全然弾かないのか?といえば、たまにハノンを練習する時があります。それはどういう時かといえば「練習する気力がない時」。

何にも弾く気にならないが、「頭を使わずに弾ける」ハノンくらいならば弾ける、という時もままあります。何も弾かないよりは、ハノンでも弾いて「指を動かした方がマシだろうな」とは思います。

或いは日々「練習時間」を定めているものの、どうも「練習を開始する気にならない時」もハノンを弾けばよいかも知れません。

しかし、振り返ってみれば「ハノン」に時間を費やしたからと言って得る者は多くないように感じます。

ハノンのデメリットは「時間の無駄」に加えて「指だけ動かす癖」がつく事


僕の「自伝(笑)」なんぞ書いても仕方ないのですが、僕自身はティーンエイジャーから二十代前半にかけて、矢鱈と「ハノン」に時間をかけていました。

僕は、学校こそ「クラシック系音大」でしたが、「ピアノ科」ではなく、「作曲科」だった事から、大してピアノの腕前は必要なかったのですが、僕の場合、そもそも「クラシックの作曲家」を目指した訳でなく、目標は「ジャズピアニストになる事」でした。

今はどうなっているのか知りませんが、僕がティーンエイジャー時分の、僕の母校ピアノ科に入学するとなればショパンやリストの難曲をバリバリに弾きこなさなければならず、そんな事は到底不可能だった事と、「ジャズピアニストになる為」には、リストの難曲を弾きこなす技術はなくても構わないが、「作曲」や音楽理論的な事は相当に必要。

だから「ピアノ科が無理」という消去法と「音楽理論や作曲を学びたい」という積極的理由から「作曲科」にモグリこんだ訳ですが、入学して判明した事は僕は「作曲家」には向いていない、という事。

「楽譜を書く」のも面倒だし、「楽譜を書いて、他のピアニストの演奏して貰い、演奏が終われば、ステージに呼ばれて、作曲者として挨拶する」というのが、どうにもカッタルイ、と感じたんですね。

加えて「クラシックの作曲家」と言っても、ベートーヴェンやショパン風の曲を作る訳でなく、メロディーも和音もないような「無調」と呼ばれる「現代音楽」である事は条件となります。

実は僕自身は「現代音楽」は結構好き、というか、「日本人が演奏するベートーヴェン等のクラシック」なんぞ、本音としては全然聴きたいと思わないけれども、「日本人が演奏する、日本の現代音楽の作品」の演奏会は相当に好きでした。

但し、例えば日本花子なりの「ピアノリサイタル」等で、バッハやショパン等の「クラシック名曲」に混じって、「委託作品」と称される山田桃太郎先生の新作の「現代音楽」が演奏されると、僕は宜しいとしても、ホールの観客は内心「さっぱり判らない」「退屈だから早く終わらないかな」なんて思ってる訳。

それで漸く山田桃太郎先生の「新作」という「訳の分からない現代音楽」が終わると、観客は社交辞令と「やっと終わってくれた」という「安堵の拍手」が起こり、その「拍手に応えて」山田桃太郎先生が客席からステージに上がり、観客にお辞儀したり、演奏者を拍手で讃えたりし、予め用意された花束が桃太郎先生に贈呈される・・

というお決まりの図式には、僕はどうにも耐えられなくて、「現代音楽の作曲家」を目指すコースから始めから脱落していた次第。

その分と言ってはなんですが、「ピアノ演奏は頑張らねばならない」と思ってた訳ですが、その頃の僕のピアノ演奏は「作曲科の学生にしては巧い」というか「指が回る」ものの、そもそも作曲科の先生から「君はピアノの使い方(奏法や作曲法)がまるでダメだ」と断定されていました。

僕はピアノを始めたのが十歳と遅く、加えて「まともな音楽教育」を受け始めたのも高校二年くらいであり、ピアノも下手だったが、当時の音大に進学しようか、という高校生ならば当然修得している基本的な「音楽理論」や「ソルフェージュ」も全くダメ。

変な所は頭でっかちで「芸術論」みたいな本は読み漁り、訳の分からない人に偉そうに「芸術論」をぶるのは大好きでしたが、専門家の先生のご自宅で、「音大受験」を目指すお弟子さんが集まると、具体的な技術と知識のスキルが低過ぎて「借りてきた猫」というよりは、「塩をかけられたナメクジ」の如くに萎縮してしまう、という惨めさでした。

惨め過ぎで「音楽の道を断念」する、という事にはならなかったのは、僕に「隠れた才能がある事を大先生が見抜いて励ました」からでは全くなく、「田舎の高校生特有の無知による強さ」つまり「今に見ていろ!将来は追い抜かすぞ」という妄想故でありましょう。

その為に只管「どうすれば、この不器用な指が動くようになるのか?」と考えた末、「とにかくハノン全巻六十曲を一日一回弾きとおす」という課題を自分に課した訳です。

勿論、ハノンだけ練習していた訳でなく、チェルニーやバッハ、ソナタを夫々一時間練習し、その他、入試の為の「和声学」の課題をやり、おまけに苦手の「ソルフェージュ」のレッスンにも通い、しかも一応は「高校生」もやる、という訳で矢鱈と忙しい日々でした。

その結果、どうなったか?といえば、「ハノンが上手になった」といいますか、ハノン全ての曲を、どんな調でも、どんなリズム変奏でも弾けるようになりました。

要するに、いざ音大に進学しても「作曲科の学生にしては指が動くね」とピアノの先生から「慰められる」存在になった訳です。というのは、具体的にベートーヴェンなりを弾いても、ロクな演奏ができなかったからです。

ピアノを弾く、というのは、単に指を動かせばいい、というものではない

僕は「ジャズピアニストになりたい!」という夢というか目標を掲げつつも、「クラシックピアノもできればプロになりたい」という「密かな目標」も持っていました。

結局、「公式な場」で「クラシックピアノを演奏」したのは、当時のガールフレンドだった「声楽科の学生」の伴奏を一曲だけさせて貰っただけで、自作の「クラシックピアノ曲」の演奏さえ、自分では弾けずに、ピアノ科の学生にお願いする始末。

ついでに言えば、「作曲科学生」としてのスキルも極めて低くく、目標だった「ジャズピアノ」も「正規のやり方」が全く理解できず、仕方がないので「音楽理論を無視して、どんな音を出しても構わない」と称された「フリー・ジャズ」のライブのみが、唯一の出番でありました。

ちなみにフリー・ジャズの鬼才といわれた山下洋輔氏は「理屈なんか関係なしに、好きな音を、好きにように出しても構わ五」とかなんとか本に書いておられましたが、その数十年後、漸く「ジャズの正規のやり方」が理解できるようになって聴くと、山下さんの演奏というのもは、ちゃんとした音楽理論と、高度な演奏技術によってできている、と理解できます。

なによりも「リズム感」が素晴らしいのですが、そんな事は何にも知らなかった当時の僕は、とにかくなんでも構わないから多くの音を弾けば良い、とばかり、ピアノの鍵盤の上から下までを物凄い勢いで弾く、というか叩きまくっていた訳した。

一緒に演奏した人も何にも分かってなかったし、観客も何も分かってなかったから、「凄い演奏でした!」なんて言われてニンマリしていた訳ですが、僕の演奏なんぞは、「詐欺師」とは言えないにせよ、インチキ極まりなかった次第です。

幸いにも、そういうインチキに自分自身が嫌になり、卒業後、再び一から音楽を学び直し始め、なんとなく音楽の仕事にもありつけた訳ですが、三十歳を越えた頃から、漸く、自分が「学んだ」と思っていた事が根本的には間違っていた、と分かり、奈落の底に真っ逆さまに落ちつつ、再び「一から学び直す」を始め、漸く「これならば、まぁ大丈夫だろう」と思えた時には四十歳になっておりました。

その十年後には、再び「基礎」について疑問が沸き起こり、色々と勉強して現在に至る訳でずか、三十歳の頃に「学んできた事が(海外)では通用しない事」に絶望しつつ、止めてしまわなかったのは僕帰来の「田舎者特有の強さ」もありましょうが、何のかんの言っても、当時は色々と音楽の仕事があり、生活が困窮するという事がなかったからでしょう。

結局の所、まぁ本当の意味で「一人前」になれたのは四十歳の頃ですが、もう二十年早く「一人前」になれていれば、そりゃあ「楽しい人生」が送れた筈。

何か悪い事でもやって刑務所で二十年凄し、「人生を二十年失った」というならば自業自得だと分かりますが、敢えて言えば僕が「二十年遅れて、漸く一人前」になれたのは、「勉強のやり方が判らなかった」つまり「練習すべき課題」の選択を誤ったからだ、といえましょう。

貴重な十代と二十代前半を「ハノンの練習」に充て、といますが、「ハノン」自体が悪い訳ではないが、「ハノンさえ弾いていればピアノが上達する」と心得違いし事で失敗の原因。

タッチを作る、とは「弾き方」の問題ではなく、「音楽理論のスキル」の問題

クラシックピアノの学生ともなれば毎日八時間とか十二時間とかの練習は当たり前ですが、同じ八時間練習を続けても、「上手いピアニスト」と呼ばれたり、いわゆる「入学が難しい音大や入選が難しいコンクール」に通る人もいれば、通らない「下手な人」もいます。

そこで「才能が違う」という話になる訳ですが、では一体「才能」とは何ぞや?となるとよく判らないのですが、「良い(或いは巧い)ピアニスト」や「才能がある人」は、何よりも「楽譜の理解」がダメな人よりも深いと言えます。

「楽譜の理解」といえば、大雑把にいえば「楽曲分析」となりますが、この「楽曲分析」自体にインチキ本が多く、極めて、乱暴に、かつ表層しか読めない人が多い。

例えば「ドミナントの和音がトニックに進行する」なんて事すら知らない人は論外として、それ位は知っていたり、楽譜に和音分析を書ける人はそこそこおられるでしょう。

問題は「ドミナントがトニックに進行する」として、ならば「どういう音が弾くべきか」という事を考えない人が大多数なんですね。

「あたしゃあ、真面目な性格なので、楽譜に忠実に弾きます」なんて言って、全ての音を同じ調子で叩く人がいたりしますが、かと言って、勝手に変えて弾くのもダメ。

実は「楽譜の上」では同じ8分音符でも、実際に長さは全て違います。それは好きなように変えていい、という訳では全くなく、楽譜を分析する事で、それぞれの音符の実際の長さの違い、強さの違い等が見えて来ます。

そして「こう鳴らさねばならない」という地図ができて来る訳で、その地図の通りに実際に鍵盤をコントロールして弾けるように目指すのが「練習」です。

実は「ハノン」も機会的に均等に弾けばいい、という事は全くなく、リズムや和音ないでの解決等に留意して「細かく弾き分ける」べきですが、さすがに「ハノン」の場合、音の変化が乏しい。

その点、例えば「バッハのインベンション」の場合、二声のハ長調「ドレミファレミド/ソー」のフレーズについても、全ての音符の繋がりや、長さ、強さを変えて弾かねば「音楽」になりません。

にも関わらず「ハノン式」に単に弾くだけ、という人が殆どですが、これは「バッハ風のハノン」に過ぎず、いつまでたっても「バッハが弾けるようになる」訳ではなく、時間というか人生の無駄。

ペタリングについては、右のペタルを踏みっぱなしの人が少なくないけれども、実は、こうなってしまうのは、「リズム」についての理解が欠如しているからです。

ペタルなんてものは、物凄く細かい踏みかえが必要ですが、それらについては「オンビート」と「オフビート」の感覚が必要。日本人は基本的には「音痴」なので「オンビート」の感覚しかない人が少なくないから、平気でペタルを踏みっぱなしにする訳ですね。

そして、これらのペダリングの「練習」も「ハノン」ではできません。

結局の所、「ハノン」で「練習」できる事は「ピアノ奏法」の中の極めて狭い範囲。
他に練習すべき事が山ほどある訳。むしろ「ハノン的に指を動かすだけの練習」はやればやるほど「ピアノが下手になる」ともいえましょう。




























タグ:ピアノ練習
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アプリや楽器屋さんの音楽教室では満足できない方の為の「ピアノ入門」からのジャズ・クラシック音楽教室 大阪梅田 [Kimball Piano Salon]

こんにちは。久々に僕が主宰する「Kimball Piano Salon」大阪梅田音楽教室のホームページを更新すべく原稿を書いている所です。

音楽教室の内容が結構変わりますが、これを機に「新しい事を始める!」という訳ではなく、「既に科目等が変わっていたが、ホームページは変えてなかった」ので、実際とホームページの「ズレ」を修正しよう、という訳です。

実はホームページの更新を何年も先延ばしにし続けてきたのは、三年周期位で、何故かウチの教室で「人気がある科目」、つまり実際に集まった生徒さん像が微妙に変化し、それに合わせて「レッスン内容」から「教室のコンセプト」まで変えるのが面倒だった事が一つ。

或いは、敢えて「募集活動」に精を出さなくても、結構、キャパ一杯近く、生徒さんが集まったから、という裏事情もありました。

今になってホームページの更新を慌ててやる、のは「コロナの影響で生徒数が激減した!」なんて事はあまりなかったのですが、僕以外の講師(全員主婦)が「育児休業」やら転勤で活動できなく、ほぼ講師は僕と非レギュラーが二人、という状況で教室を運営する事になったからです。

つまり色々な講師さんが手伝ってくれていると、こう言ってはなんですが、僕には「合わない」生徒さんが来ても他の生徒さんが担当して貰えましたが、今は基本的に僕が担当する訳で、あまりにも合わない方には入会して貰わない方がいいな、と思い始めました。

なんて書くと「敷居が高い教室かな」なんて誤解されるかも知れませんが、そんな事は全然ありませんが、割合に「音楽志向」みたいなものは、はっきりしているかな、と思います。

最近、「子供対象のピアノと作曲レッスン」が始まりました

また「レベル」については、音楽講師や演奏家の方も習いに来られますが、ピアノ未経験の方のコースにも、かなり力を入れています。

実は、コロナ期の間、レッスンは対面からオンラインに移行していましたが、何故か子供がお母さんと連れられて入門しました。

僕は子供を教えた経験もなく、且つ、その子供は「インターナショナルスクールに通う外国人」だった事もあり、「さすがにお請けできないな」という考えと共に、「外国人相手に教えるとなれば、他の教室だと、英語力もさる事ながら、根本的に異なる音楽感を持つ子へのレッスンは難しいだろう=僕の方がマシかな」という想いありました。

結局、その子のお母さんに「アシスタント」をして貰いつつ、手探りで、僕としては生まれて初めての経験になる「子供のレッスン」を始めた訳ですが、子供もお母さんも気にいってくれたのは、僕の実力というよりは、お母さんが熱心だった事と、「リー・エバンス・メソッド(別な機会に詳細を述べます)」が良かったからでしょう。

気に入ってくれたのは宜しいが、「インターナショナルスクールのクラスメート」を次々に僕の所に引っ張ってきてくれるので、いつのまにか「子供の音楽教室」が始まってしまいました。
それまで全然興味がありませんでしたが、やってみると「子供の音楽教育」は面白い、といいますか、「リー・エバンス・メソッド」の良さを実感した次第ですが、正直言って、日本人の子供も同じなのかどうか不明。

実は僕は「バークリー・メソッド」が嫌いなんです

ところで、昔と違い「ジャズは習う物ではない、慣れるものだぁ」とか「ジャズは感性でやるものだぁ」とか「綿花畑で奴隷として労働させられた黒人の苦しくがブルースを産み出したぁ」等々の「迷信」を信じる人が少なくなったは良いとして、日本では「ジャズ・メソッド」といえば「バークリー音楽大学のメソッド」一択になりがちです。

市販されている日本人による「ジャズ理論」の本も、著者本人が自覚しているのかどうか知りませんが、「バークリー・メソッド」かその亜流を「原典」としているようです。

勿論「バークリー・メソッド」は優れていますが、僕自身は、どうも馴染めない、といいますか、二十年位「バークリーの亜流」で勉強と演奏実践していましたが、どうも違和感があり、オスカー・ピーターソンやリー・エバンス(NY市立大学教授で、米国を代表する教育家)やバリー・ハリス(歴史的なジャズピアニストで、独自の音楽理論による教育家)に傾きました。

これは自画自賛的&誇大宣伝的にいえば、僕が元々「パリ音楽院のメソッド」や「バルトークのメソッド」「バッハ音楽の研究」を「学んだ」というか「齧った」というか、とにかく「音楽を捉える根本」として持っている、という事と無関係ではないようです。
(ちなみに「バークリー・メソッド」と 日本で呼ばれているものは、どうもバークリーの一部に過ぎず、元々はそれらとは無関係な「サリンジャー理論」と呼ばれるスクリャービンあたりから派生した音楽理論だったらしい。)

そして「バルトークのミクロコスモス」にせよ、「バッハのアンナ・マクダレーナの為の音楽帳(初級向けピアノ曲集)」にせよ、リー・エバンスやオスカー・ピーターソンによる初級向けの曲集にせよ、観れば観る程「深いなぁ」と感心します。

いつだったかAmazonのレビューでオスカーやリー・エバンスのこれらの教材に大しての、日本人の「ピアノおたく」みたいな人の評として「こんなものは大した曲ではない」的な事が書かれてあったので、僕は「この曲集は観る人が観れば、あまりの良さに感嘆するが、訳の判んない奴が観れば、大してものには観えないだろう」と書き込んでおきました。

実際そうな訳で、子供相手に「ピアノ入門~初級」レベルの事を教えつつ、頭の中では、
それらの曲集の深さを楽しむ、というか、改めて学ぶ訳で、教えてて、取り敢えず僕自身は「退屈」しません。

「子供相手」には使わないけれども、シニアで「生まれて初めてピアノを習います」なんて人には、実は僕は今一つ好きになれませんが、「バスティン」も、「教材として、よく出来ている事」に感心させられます。創造力が培われるとは思わないけど、知識や技術がぬかりなく学べる、という点で、「ファミレスでフルコース料理を食べた」という所。

最良の「初心者用ピアノ曲集」は上級者用にも最良

本筋としては上記リー・エバンス、オスカー・ピーターソン等ですが、発展させていけば、中級や上級に繋がる訳ですが、実は「深い教材」というのは、必ずしも「段階的に学ぶ」というか、「段階的にしか学べない」訳でないのです。

例えば、オスカー・ピーターソンの初級向けピアノ練習曲は、ブルグミュラー程度が弾ければ誰でも弾けますが、本当に掘り下げて学べば、最初の二、三曲で「ジャズ・アドリブの方法」の八割くらいが修得できます。八割も修得できれば、実際には、どんな曲だろうがスラスラとアドリブが出来る筈。

「楽譜を読める」と勘違いしている証拠=即興演奏や作曲ができない

蛇足ながら、クラシック系の人で「あたしゃあ、楽譜通りは弾けますが、即興演奏はできません。ジャズの感性がないんですよ」なんて事を僕に相談される事が多々あります。

僕はその度に「そんな事はないですよ」と否定する訳ですが、勿論「いやぁ、ジャズアドリブの勉強をすれば、誰にでもアドリブができるようになります」と言って欲しいのかも知れませんが、僕はそんな事は言いません。

「楽譜が本当に読めるのであれば、即興なぞできる筈なんです。楽譜を読んでいる、と勘違いしているだけで、実は楽譜を読む能力を学んでいないのです。」という事を、後々、つまり、僕の所で「楽譜を読む、とはどういう事かを理解できるようになった時点」でお伝えします。

楽譜にある音符に従って鍵盤を叩き、加えて、勝手なフシをつけて「感動的な演奏」をしているつもりらしいが、気色の悪い話です。

という話をしているとキリがありませんが、この最近は「ピアノ入門」段階のレッスンにも力が入ってます。そして、それによって、中上級の曲や理論に関しての僕自身の理解も高まったと思います。

なんて訳で、相変わらずゴチャゴチャしていますが、僕の所の「音楽教室」は下記の三系列になりました。レベルや音楽指向別です。詳しくは次回につづく。

Kimball Piano salon音楽教室 三系統のジャズ・クラシック・ヒーリングピアノ、ボーカル、作曲科

1 、チャールストン倶楽部 
 ・ピアノ入門~初級コース(ジャズ、クラシック、両方)
 ・お母さんが教える「子供のピアノとソルフェージュ」インストラクター認定コース
 ・クラシック音楽家の為の「エレガンス・スウィング」ジャズ(ピアノ、声楽、その他)

2、Lounge Jazz Mood/ホテル空間に最適&本物のジャズサウンド

ピアノ科
・ピアノ初級~ リー・エバンスで始めるジャズピアノ
・ピアノ中級~ オスカー・ピーターソンで始めるジャズピアノ
・ピアノ中上級 スタインウェイ・ライブラリー&バリー・ハリス・メソッドで学ぶLounge Jazz

ボーカル科
・初級 初めてのボーカル
・中上級 ジャズシンガーコース


3,Shizen コンテンポラリーアート アーティスト養成

Studioの風景.png





























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米国製グランドピアノ練習室にてYouTube動画制作無料!大阪梅田Kimball PS [ストリートピアノ]

この三日間「ストリートピアノ」について書いてきました。結論として、

・ピアノという楽器は「ストリート」に適していない。
・行政等が支援するならば「ストリートピアノ」ではなく、ストリート(路上)演奏に適した       
 マーチバンドやディキシーランド・ジャズ、ストリートダンス等であるべき。

という身も蓋もない話になりましたが、逆に言えば「ピアノ設置に適した環境」で「不特定多数の人に向けてのライブ」は面白い、と感じました。

ならば我田引水、それをウチのスタジオ(大阪梅田「KImball Piano Salonのピアノ練習室」)でできないか、と考えた訳です。


インターネットという「ストリート」での「ピアノ演奏」企画


うちの練習室は四畳半ほどの「防音カプセルに米国製Kimball グランドピアノが設置されているだけ」の、どうという事のないスペースですが、梅田駅に近いという立地の良さと低料金(お一人様一時間650円)事から、色々な方がご利用されます。

この部屋で「音楽教室」としてのレッスン稼働や定期的にリハーサルご利用もあり、「レンタル練習室」として使える時間に限りがあるので、積極的には宣伝しませんが、常連になられた方とは色々なお話をする機会があります。

大体の方が「本番に向けての練習」の為にうちの練習室をご利用される訳ですが、同時に「出番」つまり「演奏する機会」を探している方も少なくないな、という印象。

そして、その参加しやすい「出番」として「ストリートピアノ」をあげられる方が少なくなかったのですが、「ストリートピアノ」は、ピアノ演奏を向上させる、とは思えません。

「やはりピアノは屋内で音楽的に演奏すべきだ」と考えて、我田引水、ウチの「練習室」の活用から「インターネット・ストリートピアノ風ライブ」を考えた次第。


「米国製グランドピアノ練習室」オンライン「ストリートピアノ」参加者募集!

具体的に何をするのか考えてみました。

1案;グランドピアノを座っている演奏したい人が準に演奏する→却下
これは全然ツマラナイ、といいますか単なる「練習会」。そもそも他のスタジオさんが、
レンタルとして、誰かが主催してやっておられるようです。

2案;順番に演奏する様子をYouTubeライブ中継→却下
応募された出演者の方に順番に演奏して頂きます。その演奏風景をYouTubeライブ中継する、という訳ですが、現実問題、決めた時刻に着て頂き、出番迄待機して頂くのも気の毒ですが、そもそも一発録画で最良のシーンを配信できる保障は全くありません。更に、演奏者が交代する時間が間が抜けるのは致し方ないとして、そういうライブを観たい人がいるのかどうか不明。


3案;演奏者を個別に録画~編集しYouTubeで公開→代り映えしないがこれに決定

これは以前、実験的にやっていた企画ですが、レンタル等で練習して頂き「演奏の準備」が整った時点で、演奏を撮影します。この場合、間違ってた場合、何度でもやり直せます。また編集で良い部分のみや、練習風景や会話風景等も動画に入れ、最終的に十五分位にして、YouTubeに公開します。

実は公開はしていませんが、この形で色々な方を動画撮影〜編集させて頂きました。

一例「美人ピアノデュオ」ライブ
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https://youtu.be/jH6WFojb8ok?si=7VnXCpP_MD8JdBnj

大して機材を使う訳でなく、適当に撮影し、編集しただけですが、そもそも小さな練習室で、別段、名器という訳でもないピアノを弾くカジュアルなピアニスト・ディリーという実像がそのまま出ているかと思います。

振るってご参加下さい!

結局、ウチ的には「ありふれた日常の一コマ(レンタル業務)」に過ぎず、また「練習のつもりでお気軽」に傘下して頂ければ良い訳ですが、二時間(千三百円)以上レンタル頂いた方について。
ご希望されれば無料で動画撮影〜YouTubewで公開致します。(限定公開でもOK)

実際やるとなれば、何度でも録画のやり直しが効く、と思っていても案外に緊張するものですし、後で動画を観直すと演奏のアラが観えたりします。つまりウチの「練習室での動画撮影」する事で、何らかの演奏についての向上が期待できます。

私の方も、録画機材等を段階的にグレードアップしたいと思いますが、とりあえず、以前からやっていた「動画撮影サービス」ですが「ストリートピア的イベントをやる」というキャンペーンとして2023年12月末までは、レンタル使用料(一時間お一人様650円。但し二時間以上或いはお二人以上ご参加の場合は一時間)のみで動画制作を致します。

どうぞ皆様、ふるってご参加下さいませ。お問合せは下記ホームページからメールまたはお電話にて

大阪梅田芸術劇場北向 Kimball Piano Salon 梅田練習室 電話(0705)438-5371 藤井一成

http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon/Kimball_Piano_Salon




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行政は、ストリートピアノではなく、ピアノカフェを補助すべし! [ストリートピアノ]

ウチ(大阪梅田Kimball Piano Salon)の「レンタル・ピアノ練習室」のご利用目的として「ストリートピアノで演奏できるように練習したい!」から、と言われる方が少なくなかったので、ウチで「ストリートピアノ」的なイベントができないか、と考えている所です。

尤も考える程「ストリートピアノ」は、演奏者の「進歩向上」にも、また「音楽振興」にも成らない、と思えてきました。

問題は「ストリートピアノ」は、「路上ライブ」のように演奏者が自分で機材一式を運び込み(道路交通法に違反しつつ)演奏するのではなく、企業なり行政なりが「土地」と「楽器」を提供している、いわば「保護ライブ」です。

僕に言わせれば企業や行政(税金)で支援するのであれば「ストリートピアノ」ではなく、「ストリート=路上」での演奏に適した「マーチバンド」や「ニューオリンズ・ジャズのバンド」「鍵盤ハーモニカ合奏」「フォークのギター弾き語り」、或いは「ストリート・ダンスのチーム」等で、あるレベル以上に限定してライブ演奏して貰った方が有意義です。

行政はピアノに相応しい「屋内ライブ」を支援すべし!

僕は「ストリートピアノ」に懐疑的なのは、そもそもピアノは「ストリート(路上)」設置には向いていない事を指摘できます。

ピアノの保全の理想は、大きなホールにあるエアコン完備の「ピアノ収蔵庫」ですが、ホールといえども「使わぬピアノ」は「読まれぬ本」同様に無意味です。だから、とにかく弾いた方が良いのですが、かと言って駅の構内や広場等に設置されると湿気等でピアノは痛んでしまいます。

屋外演奏が多い「マーチバンド」にせよ、演奏後は楽器を仕舞い、手入れして保管するのに対し、ピアノは吹きっさらしの中に置きっぱなしとなります。いわば「ピアノのホームレス」みたいな扱いになる訳です。

そもそも「誰でも自由に演奏しても構わない」というコンセプト自体に問題がありますが、それをある程度認めるにせよ、「ストリート(路上)」にピアノを設置する、というのはピアノにとって酷です。

勿論「コンサートホール」だけが「ピアノ演奏する場」とは思いませんが、対極とも言える「ストリート」に関しては僕は反対です。

では「ストリートピアノ」はどうあるべきか?

僕は「ピアノを設置したカフェ」等で、ある程度、演奏レベルを確保した「ストリートピアノ」を行政なりが展開すべきだと思います。

「ピアノを設置したカフェ」でのストリートピアノの問題点

何かの商売をすると痛感しますが、「場所代」は商売上の大きな負担になります。一時期「キッチンカー」なるものが流行しましたが、お客さんが入るような場所は、「キッチンカー」といえども何らかの「場所代」を払っている筈です。

「ストリートピアノ」の場合、アップライトならば畳半分程、グランドならば二畳程度の「場所」が必要ですが、そんな場所を「無料」で提供して貰えるとならば、物凄く沢山の「キッチンカー」が使用申し込みに殺到する筈です。

それほどに価値の高い「場所」を「ストリートピアノ」に気前よく提供してくれるのは、例えば駅構内の場合、だだっ広いスペースがあり、グランドピアノ一台分のスペースなぞ、地主からすれば痛くもかゆくもない、からでしょう。

かと言って「キッチンカー」に「無料」で貸すとなれば、有料、つまり家賃を払っている他の店舗から苦情が殺到してしまうでしょう。

では「カフェ」や「本屋」「美容院」等にピアノを設置するとなればどうなるでしょうか?

基本的に、よほどお店は別として、ピアノを設置する位ならば客席や商品棚を増やした方が儲かります、というか、生き残れます。

では広い「フードコート」のような場所で「ストリートピアノ」を設置するとどうなるのか?相変わらずバンバン、カンカンと「鍵盤叩き」をやれば、「うるさい」「不愉快だ」という苦情が殺到してしまいます。

結局、「誰でも自由に演奏できる=ストリートピアノ」は、行政や企業の気まぐれで、現在は流行っていますが、将来性は全くない、と言えます。

では「演奏者をふるいにかけて、ある程度、聴ける演奏に限定」し、かつピアノにとっての、まぁマシな設置場所といえるカフェやブティック等での「ピアノ・ライブ」をするとなれば、どうなのか?

これは説明は省略しますが、お店の「売上」という観点ではマイナスの筈です。演奏者は「ピアノ演奏すれば、聴きたい人が入店して売上が上がる」と自負する筈ですが、実際に経営すると判りますが、「そんな事はやらない方がマシ」。

僕自身は、正に、そういう環境といいますか「売上増」という責任の上で、この手の職を長年続けましたが、これは「演奏がウケれば済む」というものでは全くなく、一言で言えば「飲食業」について理解しないと成立しない仕事なのです。

自分の演奏が悪い、とは思いませんが、「演奏が良ければ売上が増える」というものでもなく、非常に難しい仕事といえますが、一般的に「ライブ演奏」をやれば総合的には「売上が減る」と考えた方が無難です。

「演奏レベルに条件を設けてのライブ」をカフェや物販の店舗でやる場合、演奏者の人件費もさる事ながら「売上が減る」という事を前提とし、行政が「ストリートピアノ」を推奨するのであれば、この「減った売上分」を行政が補助する、という事が妥当です。

という訳で「行政が補助するならば、ストリートピアノではなく、カフェ等のピアノライブを補助せよ!」という事でこの話を終えましょう。

ではウチとしては何をすべきか?を次回お話します。つづく




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ストリートピアノ=ピアノの暴走族=うさるい、不愉快、と思われがち [ストリートピアノ]

僕のスタジオである「Kimball Piano Salon」の業務である「米国製グランドピアノ設置のレンタル・ピアノ練習室(お一人様一時間650円)」をご利用される方の目的として、「ストリートピアノで演奏する為の練習」を上げる方が結構おられました。

ならば僕のスタジオで「ストリートピアノ的なイベント」ができないか?と考え始めた次第ですが、そもそも「ストリートピアノとは何か?」と考えると、そもそも「ピアノはストリートで弾くための楽器ではない」と思いました。

市町村によっては「ストリートピアノ」を推進するらしいですが、「ストリートピアノ」の場所が増えようが、ピアノによる音楽振興には連ならず、それどころか「うるさい、不愉快」という苦情が増えるばかり。

僕の所の企画を考える前に「ストリートピアノはどうあるべきか?」を考えてみました。

ストリートは「音楽振興」に連なるのか?

「ストリートピアノで演奏したい」という人は少なくないと思いますが、「ストリートピアノを聴くのが好きだ」という人は少数なようです。

中には素晴らしい演奏もあるにせよ、失礼ながら、正統的な演奏のスキルが低く、他では相手にされない(オーディションに受からない)人が、「ストリートピアノ」で「憂さ晴らし」している、という図式も少なくないようです。

想像ですが「ストリートピアノ」の増加と、アマチュアの人が「習わないで我流で演奏する」為の本やら動画の増加、は無関係ではないようです。

ピアノ教室に習いに行くと単なる「初心者」として相手にされないが、我流でワンフレーズを叩きまくれば済む「ストリートピアノ」ならば、自己陶酔できる演奏。しかし通りかかった人には「うるさく、不愉快」な騒音でしかない。

問題は誰が「ストリートピアノ」の「主催者」なのか、という点ですね。自分のアップライトピアノを運送屋さんに頼んで運び込む、という人はいない筈で、JR構内ならばJRが、或いは都庁前ならば行政が「後援」してピアノを設置しているようです。

勿論、「ストリートピアノ」が設置された理由は「ピアノによる音楽振興」みたいな大義名分がある筈ですが、果たして、そういう価値があるのでしょうか?


「ストリートピアノ=ピアノの暴走族」???

全員がそうとは限りませんが、「ストリートピアノで演奏するのが好き」という人に限って、ちゃんと「習う=正しく弾く」という事をやらない傾向にあるようです。

或いは「プロ」の場合は、端的には「お金を貰わないと人前では演奏しない」か「ちゃんとした屋内の演奏空間でしか演奏しない」筈。

推奨する訳ではないが、「路上ライブ」と称して、ギターや最近は電子ピアノを持参して路上で演奏する人が増えています。本来は「道路交通法」違反だそうですが、警察も見て見ぬふり。僕の感想としては、演奏の質はさて置き、「PA(拡声用スピーカー」まで持参し「大音量」で演奏するのは「マナー違反」と言いますか「道路使用料を払わずライブ」をするのは「泥棒」みたいなものだと感じます。

まぁ、マイクを使って、ギターの弾き語りするとか、音量は大きいがトランペットやサックスの演奏をするとかは良し。いずれにせよ「ピアノ」は使えない訳で、精々、乾電池駆動のスピーカー付きキーボードか「鍵盤ハーモニカ」あたりを使うべき。

その点で「ストリートピアノ」はアップライトやグランドのピアノを「公」に用意してくれる訳で「結構な身分」とも言えますが、僕自身は否定的ですが「PAスピーカーと電子ピアノを持参して路上ライブで弾き語りをやる若い女性」に比べて、「価値がある演奏」をしているのか、と言えばノーとしか言えません。

「路上ライブ」をやるような人は、「セミプロ」くらいを目指すような人が多く、自分で造ったCDを販売したりする訳で、ある程度以上の音楽レベルが期待できます。僕のようなジャズ屋からすれば認められませんが、限られた音楽知識や技法の中で、最良の音楽をやろう、と準備してきているし、よきも悪しきも「聴く人の心に届く」音楽となります。

「ストリートピアノ」での演奏にも、そういうレベルや方向性の人もおられますが、どちらかと言えば「鍵盤叩きが好き」で騒音を発する程に悦に入る、という暴走族みたいな人も少なくありません。

要するに、僕に言わせると「ストリートピアノ=ピアノの暴走族」な訳で、少なくとも行政が税金を使って推奨するような事ではない、となります。


では「ストリートピアノ」或いは「ストリートの音楽」はどうあるべきなのでしょうか?

僕は「ストリートピアノ」はピアノにとっても過酷だし、ちゃんとしたピアニストにとっても演奏に相応しい場所ではないので、無くなっても構わない、と考えます。

但し「ストリートの音楽(路上ライブ)」は活発化されても良い筈です。


行政が援助すべき「ストリート音楽」の内容

では「ストリートの音楽(路上ライブ)」、特に行政が援助するものはどうあるべきなのでしょうか?

僕は、その第一条件として「健全さ」を挙げます。バカみたいに音のデカいロックは「迷惑」ですが、ロックだろうが小音量ででき、且つ、ある程度「健全」つまり子供も大人も楽しめるものはあります。

逆に傍若無人にアンプの音量を上げ、本人は楽しいかも知れないが、大勢の人には「騒音」にしか聴こえない「パンクロック」なぞは禁止。その手のミュージシャンは甘える事なく、チケット代を分担し、どこぞのライブハウスで同好の士を相手にライブするべきです。

むしろ「マーチバンド」とか、今の時代ならば「大人も子供も楽しめるニューオリンズジャズ」、フォークソング、カントリーミュージック、民謡、クラシックの管楽器合奏なぞが良いと思います。
(写真は早稲田大学「ニューオリンズジャズクラブ」の皆さん。)
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或いは僕自身はあまり好きではないが、「ストリートダンス」をちゃんと企画した路上イベントとして行えば「青少年の育成」とやらにも貢献できるでしょう。
(写真はご近所にある大阪中津ダンススクールワンダーさん)
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では「ストリートピアノ」はどうあるべきなのか?

という訳で「ストリートピアノなんか無くしてしまえ!」という乱暴な結論になりましたが、「とにかく演奏したい!」という向上心は大切にしたいもの。

つまり「ストリートピアノ」を「ピアノを設置するに相応しい環境」での演奏に限定し、
その範疇の一つとして、僕のスタジオで何かできないか、と考えてみた次第です。

つづく





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ストリートピアノのような事をスタジオでやろうと思います2 大阪梅田Kimball PS [ストリートピアノ]

大阪梅田にある僕のスタジオ「Kimball Piano Salon」の「レンタル練習室」を活用して「ストリートピアノのような事ができないか?」と思いつきましたが、そもそも「ストリートピアノとは何か?」と考え始めました。前回の続きです。

そもそもピアノは「ストリート」で使うようには作られていない

「ピアノ」は本来「ピアノフォルテ」つまり「弱音~強音が出せる」事に特性がありますが、「ストリートピアノ」の場合、どうしても「強音~最強音(フォルテ~フォルティシモ)」の演奏になり勝ちで、しかも最も美味しい「余韻の美しさ」を伝えれない、という傾向にあります。

時々、僕も「野外イベント」でピアノ演奏しますが、大きなイベントになれば、音響屋さんが用意した巨大なPAスピーカー(音響)設備があり、上記の「余韻の美しさ」を組み込んだ演奏を客席に届ける事がある程度可能となります(PAスピーカー自体、あまり繊細な音はしませんが。)

対してPAスピーカーが用意されていない「ストリートピアノ」の場合、、どうしてもガンガン、カンカンと鍵盤を叩きつけるような演奏になりがちで、ショパンを弾こうがモーツァルトを弾こうが「ハノン」にしか聴こえなくなり、「うるさい」とか「不愉快」とかの苦情が出たりする訳です。

勿論、一部のアニメソングなぞは「ストリートピアノによる演奏」を想定した、とは思えないにせよ、単に感情を入れて鍵盤を叩けば、それなりに聴ける、という場合もありますが、これは「ピアノ音楽」としては「異端」と呼べましょう。

尤もショパンやリスト等のクラシック系「ロマン派のピアノ音楽」の「弾くのが難しい曲」については、当時の音量の小さなピアノで広い演奏会場に演奏を届ける為に「より多くの音で埋め尽くす」、いわば「元祖ストリートピアノ」的な音楽も存在します。

流石にショパンやリスト、シューマン、ブラームスといった「楽聖」の場合、いくら音数が多かったり、和音が厚くても、音楽的な必然性があり、「名曲」と呼べるクオリティが保たれます。


伝記によれば、ショパン自身は「ロマン派のピアノ音楽」は大嫌いだったそうですが、この場合の「ロマン派」とは上記の「楽聖」達ではなく、今や忘れさせれたが、当時はショパンやリストと並ぶ「超絶技法派」で当時のパリやウィーンで人気を誇ったピアニスト/作曲家の作品を指します。

「矢鱈と派手なパッセージが連発されるが、中身は何もない」というのは「ストリートピアノ」に限らず、ピアニストが陥りがちな傾向ですが、19世紀の「ピアノ音楽の観客」だった振興ブルジョワというものは、今の「ストリートピアノ」同様に音楽的素養がなく、例えば新聞に「ピアニストの誰それはショパンの子犬のワルツを何分で弾いた=最速記録更新みたいな事が書かれてありました。

ゆっくり弾けば良い、という事は全くありませんが、音楽の本質は「何分で弾いた」ではなく、フレージングやハーモニー、全体の構成の妙や、タッチやペタリングによる音色作りにありましょう。

「子犬のワルツ」を、内容は滅茶苦茶だが、とにかく「楽譜に書かれた音を鍵盤で叩きまくた速度」を競うのだとすれば、AI等の自動演奏の速度を上げれば済みます。

勿論、ピアノ演奏を目指す人の全員が「ストリートピアノ」を目指す訳でも、また「ストリートピアノ」で演奏する全員が「鍵盤叩き」を目指す訳ではありませんが、「ストリートピアノの流行」が「音楽振興」或いは楽器メーカーや音楽教室が泣いて喜ぶ「ピアノの普及」に連なるのか、といえば、むしろ「衰退の始まり」ではないかとさえ思う次第です。

そして「ストリートピアノ」がピアノ演奏としては「異端」であるのは、そもそもピアノが「屋外(ストリート)演奏」用には作られていない事を指摘できます。

「ニューオリンズジャズ」の場合、ピアニストは屋内はピアノを、ストリートはバンジョーを弾く

「音楽演奏」には「野外演奏」に適した、或いは「野外演奏が前提」のものもあれば、「屋内演奏」に適してものもあります。

そして「野外演奏」に適した楽器があります。例えば金管楽器は交響曲のような「屋内音楽」にも用いられますが、マーチバンドのように「野外演奏」を主体とする場合に中心的役割を果たします。

ちなみに僕の出身高校である早稲田摂陵の「ウィンドバンド」は、阪急少年音楽隊を引き継ぎ程の優秀な楽団(女子のみ)ですが、金管楽器のみならず、木管楽器であるクラリネット等も加わるのは、「野外でのマーチ演奏」だけでなく、屋内の「吹奏楽のコンサート演奏」も想定しているからでしょう。

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トランペットの場合、顔をあげて高々と演奏する事が可能ですが、クラリネットの場合、どうしても下向きになるので「行進しながらの演奏」には不向きなようです。

それでもギリギリ「行進しながらの演奏」が可能なようですが、例えばウッドベースやピアノを抱えての演奏は不可能ですので「マーチバンド」には使われません。

屋内の「吹奏楽」ならばウッドベースの使用が可能ですが、野外でのマーチバンドの場合、ウッドベースに相当する低音を受け持つのが、体中に管を巻き付ける「スーザホン」と呼ばれる楽器です。

写真の大きな楽器
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そういわれてみれば、以前「ニューオリンズ・ジャズ」のフェスティバルを観に行った際、ベース奏者がウッドベースとスーザホーンを持ち替えするのに驚きましたが、もう一つ驚いたのが、ピアニストが「バンジョー」と持ち替えた事です。

「ニューオリンズ・ジャズ」ではピアニストはピアノとバンジョーを持ち替えする

「ニューオリンズ・ジャズ」については、「音楽教室」の項目で詳しく書きたいと思いますが、大雑把に説明すれば、1920年代頃にシカゴで生まれた一般に「初期のジャズ」と呼ばれる音楽の一つです。
とて「ニューオリンズ・ジャズ」があります。

僕自身は「ニューオリンズ・ジャズ」の専門家ではなく、「ジャズの基礎」としてギロックやマーサ・ミアー等の「ニューオリンズ・ジャズ・スタイル」のピアノ曲集を教材として使う程度の繋がりですが、ウチのスタッフに「ニューオリンズ・ジャズ命」という人がいて、連れられたライブを観に行ったりします。

興味深いのは「ニューオリンズ・ジャズ」の場合、ピアニストがバンジョーと持ち替えたり、ベーシストがスーザホーンと持ち替えたりする事です。

僕も戯れに「鍵盤ハーモニカ」や「ジャズオルガン」を弾きますが、鍵盤ハーモニカにせよ、オルガンにせよ、ピアノと似ているのは「鍵盤がある」というだけで全く異なる楽器であり、少なくともお金を貰ってのステージで堂々と鍵盤ハーモニカやオルガンを弾こうとは思いません。

ところが「ニューオリンズ・ジャズ」のピアニストの場合、「戯れ」というよりは、いわば「ニューオリンズ・ジャズのバンドでのピアノ演奏」の「基礎」としてバンジョーを弾く、という感じ。

そういえば、「ニューオリンズ・ジャズの大御所であるトランぺッターの外山喜雄さんのバンド」の場合、ピアニストは外山夫人の恵子さんですが、恵子さんはピアノだけでなくバンジョーも演奏します。

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外山恵子さんは、とても良いピアニストで、僕も大好きなのですが、バンジョーについても「プロ奏者」なのは、「ニューオリンズ・ジャズのバンド」の場合、「和音を刻む」役割担当として、ピアノやバンジョーを演奏する、という事になるようです。

尚、一つのコンサートでピアノとバンジョーを持ち替えする事もあるようですが、本来、「屋外」でバンジョーを、「屋内」ではピアノを演奏する、という使い方らしいです。

つまり「ニューオリンズ・ジャズ」のバンドの場合、同じメンバーであっても、
「屋外」ではバンジョーやスーザホーン
「屋内」ではピアノやウッドベース

を使い分けるようで、話を元に戻すと「ピアノ」は「屋外=ストリート」の演奏には適さない、
と言えましょう。

では、どうするべきか?(3につづく)

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ストリートピアノのような事をスタジオでやろうと思います1 大阪梅田Kimball PS [ストリートピアノ]

僕のスタジオ&音楽教室であるKimball Piano Salon 大阪梅田のホームページを更新するべき原稿を書き始めています。十年近く更新しなかったので、特に「音楽教室」に関わる部分については、実際の内容とホームページの内容にズレが生じています。

逆に10年前と殆ど変わっていないのが「レンタル・ピアノ練習室」部分。

四畳半ほどの防音カプセルに米国製Kimball のグランドピアノを設置した、という仕様で、料金はお一人様一時間650円。お二人様ならば1300円、三人様ならば1900円(端数切捨て)と低料金です。
(但し「他教室の講師の方がレッスン等の業務で使用する」等の業務ご利用は一時間二千円の料金)

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ストリートピアノのような事をやろうかと

「レンタル練習室」のご利用用途として多いのが「自宅には電子ピアノしかないので、アコースティックピアノで練習したい」とか「発表会があるのでグランドピアノで練習したい」とかの「アコースティック・グランドピアノ」での練習ご用途。

その他、本番に向けての「ピアノ連弾」や「声楽やバイオリン等との伴奏合わせ」。

いずれにせよ、「本番に備えての練習」というパターンが多いようです。

では「本番」の内容は?といえば、実は詳しくお聞きした訳ではありませんが、コンクール、コンサート、ライブ等様々ですが、ソロでピアノ練習される方で案外多かったのたが「ストリートピアノ」。

「ストリートピアノで演奏を披露できるようになる為に頑張って練習する」との事。

へぇーっと思いましたが、ならば、いっそ僕のスタジオ(ピアノ練習室)で「ストリートピアノ的な事」が何かできないか?と考えてみました。

ストリートピアノの功罪?

僕自身は「ストリートピアノ」には興味がない、と言いますか、どの道「仕事としてピアノの弾く」職務があり、敢えて「ストリートピアノ」で演奏したいな、とは思っていません。

また僕の演奏は「ストリートピアノ向けの演奏スタイル」ではないだろう、と思ってますが、それでも、あるライブ演奏した帰りに、気分がハイになって事もあり、大阪駅構内にあったピアノで「ストリートピアノ」をした経験があります。

コロナが始まって間もない頃ですが、一緒にいた生徒さんが撮影して下さりましたので、この文章とリンクする為にYouTubeにアップロードしてみました。

https://youtube.com/shorts/y1_7nHNIFKs?feature=share


「普段、仕事で演奏しているスタイル」でちょっと弾いた、というだけですが、通行していた人が足を止め拍手して下さったので、なるほど「気分が好いな」とは思いました。

ところで「ストリートピアノの強者」とやらもいるそうですね。

或いは「ストリートピアノ」のバリエーションで、ヨドバシカメラ等の電子ピアノ売り場に居座って、カンカン、バンバンと弾きまくり、僕なんかの感覚では「うるさくて迷惑」という所。

僕はやった事がないが、ピアノ弾き語りやバンドで「路上ライブ」と称して演奏している人達の場合、「なるほど音楽演奏しているな」と思えますが、「ストリートピアノ」は「音楽演奏」というよりは、「ピアノの鍵盤叩き」としか思えないのが少なくないようで、感心しません。

「ストリートピアノのような事をスタジオでやろうと思います2」につづく



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大阪梅田Kimball 音楽教室の内容が一新されました。ジャズ&クラシック科ピアノ他 [Kimball Piano Salon]

お久しぶりです。どうも「発信」に関しては、YouTubeやFacebookの方が気軽にできてしまうので、このブログをずっと放置しておりました。

やはり、このブログに戻り(復活)します!

改めて、この「ブログ」に戻ろう、と思ったのは、YouTubeやFacebookでは伝えれない事が多い、といいますか、「伝えたい」事が増えた、からです。

僕は「ジャズ・ピアノ」の演奏や教育を主な仕事にしていますが、演奏ならばYouTubeでの、或いは、時々やっている「音楽プロデュース」についてはFacebookでの「発信」が便利です。

ちなみに「音楽プロデュース」等は、「事業計画書」やら「企画書」の制作が必要ですが、流石にこれら公開但しません。だけど「大雑把なイメージ」を「公開」する、といいますか、自分の頭の中にあるイメージを「整理」する為にFacebookに投稿します。

FaceBook に投稿したからと言って、何か仕事が発展する、という事はありませんが、写真や文章を張り付けていますと、「絵図として、まとまっていない」とか「コンセプトが曖昧だな」と頭の中のイメージが整理されるので、実現させる意欲があるならば有意義です。

但し、僕にとって肝心な「音楽教育」については、YouTubeやFaceBookでは伝えれず、ちゃんと文章にしたい事が多々あり、やはり、この「ブログ」でないとダメだ、と思った次第です。

ウチの音楽教室が今やっている事をお話させて下さい!

ところで僕の小さなスタジオ兼教室は「大阪梅田」にありますが、このエリアは「音楽教室」業の激戦区だと言われています。

この「激戦区」とやらも「内容を競い合う」というならば結構ですが、単に「生徒生徒募集」を競い合うという意味だそうです。

問題は、コロナの影響もあり、生き残っているのは「宣伝広告費」に資金をかけれる資金力のある「楽器屋さんの音楽教室チェーン店」か、中規模以下の「商業的な音楽教室」の何れか。

ウチのような小規模教室の多数は壊滅したようです。

関係ない話ですが、消費税増税やコロナ渦、円安による原料費の高騰で、僕のスタジオの近くにあって「パン屋さん」の多数が閉店や倒産し、残っているのは阪急が営む「フレッツ」や山崎パンが営む「ヴィ・ド・フランス」位のもの。

中規模の大阪資本のチェーン店は倒産。もっともパン屋さんに関しては、小規模のパン屋さんが「味の良さ」で結構頑張っていたりします。

僕の音楽教室が、「味の良さ」で大資本に負けない小さなパン屋さん的な存在である、とい事は言えませんが、そうありたい、という事は山々ですね。

但し、同じ「小さな店(教室)」でも、パン屋さんと音楽教室の違いは、少なくとも僕の教室の場合、「キャパシティ」つまり生徒数が極めて小さい、という点です。

パン屋さんでも「限定三十個」とか、或いはラーメン屋さんでも「限定五十杯」とかありますが、
僕の所も同じで、実感としてはコロナ前まで、僕は朝から晩まで、週七日レッスンしていたような記憶があります。

別に「流行っていた」訳では全くないが、あるレベル以上の生徒さんを教える場合、レッスン時間もあってないような体制になり、更に一緒にどこかで演奏する為のリハーサルを繰り返す、となると、どう見積もっても「経営者=商売」としては失格、という状態になっておりました。

「商売」としては「失敗」していたが、「音楽教育」という観点では「成功」していた、と自分では思っていましたが、コロナ渦の影響で、それまでとは同じようにレッスンしたりリハーサルしたり、が不可能になりました。

それで「オンラインレッスン」の教室として、いわば再起動させた訳ですが、これも、そこそこ受講者が集まったのですが、実は積極的には「生徒募集」しませんでした。

「オンライン・レッスン」という形態で、どこまで教えれるのか不明だったのと、正直言って、教える僕の手間暇が「対面レッスン」の倍くらいかかる訳で、とてもではないが、積極的に「生徒募集」してレッスンを増やしたいとは思えませんでした。

とはいえ、最近に至り、漸く「生徒募集」を再開してもいい、というか、その必要を感じるようになりました。

改めて「リー・エバンス・メソッド」による「初心者対象レッスン」と、「バリー・ハリス・メソッドによる高度な音楽理論」について多くの人に知って頂きたいと思いました。


音楽教室を仕切り直して「ピアノ入門~」「クラシック音楽家の為のジャズ」「ラウンジジャズ」の三系統でスタートさせます。

僕の教室は、僕自身を含めでもわずか数人しか講師がおらす、しかも二人が「産休中」という事もあり、積極的な「生徒募集」しても、新規の教室ご入会を請けれない、という状態が結構続いていました。

勿論、レッスンに通えなくなったり、合わないから退会する、という方もおられるので、適当に「新規入会」がある方が嬉しいのですが、段々、お教えするのが面倒臭くなった、という訳ではありませんが、基本的に「僕自身が興味がある事をお教えする」というのが基本方針なんですよ。

実は「上級レベル」の方をお教えするのが僕にとっては最も気楽なるのですが、初級とか、ましてや「ピアノ入門」について、お教えするのが苦手、といいますか、我ながら教えれるのかな、と思っていました。

但し、コロナ渦の最中は、以前からの生徒さんや、新規入会の遠方の方への「オンライン・レッスン」はボチボチと盛り上がっていたのですが、何故か「対面レッスン」で入会して来られたのが「ピアノ未経験~初級」の方のみ。

多分、「生徒募集」に関しては前述のように消極的になり、ホームページを更新していなかったせいか、このブロぐのように僕固有のレッスン内容がなんであるのか、なぞ気にせず、「近くに住んでいる」とか「たまた通りがかった」とかのご縁で「ピアノ入門」の方が来られたのようです。

僕自身の「音楽志向」でレッスン内容を決める訳ではありませんが、僕自身が代表を務める「リー・エバンス協会」つまり米国の「リー・エバンス・メソッド」や、ギロック、バスティン等のメソッドを改めて試しました。

決めつけてはいけませんが、シニア以上の方には「バスティン・メソッド」が良くて、僕としてはほぼ初めての経験になる「子供のレッスン」用には関しては「リー・エバンス」やトンプソンがいいな、と思いました。

「リー・エバンス」の教材はとても内容が良いのですが、大雑把な部分も多々あり、こちらで「補足教材」を使ったり、トンプソン等のクラシック教材を併用したりで効果を上げ、実際、僕に習い始めた子供達はなかなか上手に演奏するようになりました。

そうなると「初心者教育」についても僕の中での関心が高まり、色々と研究し、リー・エバンス先生と交信したりで、僕独自のレッスンシステムというものも形成できたように思います。

ならば、これを「発信」しようと思うのですが、前述のようなYouTube動画や、ましてFacebookでは「宣伝」はできても、「内容」をじっくりお話する、という事が案外に難しいのですよ。

その他、「クラシックピアニスト/声楽家の為のビンテージ・スウィング・ジャズ」とか、「ミッドセンチュリー・モダンなLounge Jazz 」+「スタインウェイ・ライブラリーとバリーハリス・メソッドによるジャズピアノ/ボーカル・レッスンシステム」とか色々と新しいレッスン企画ができました。

新しい「レッスンシステム」について、順にご説明します

色々な「レッスン企画」つまりは「音楽教室の新しいコース」が形成された訳ですが、
それをホームページに掲載するのが、なかなか面倒なんです。

例えば「ピアノもジャズも経験がない方対象のリー・エバンス・メソッド・ジャズピアノ入門」コースとか「クラシックとジャズが同時に学べるリー・エバンス&トンプソン・ピアノ入門」コース

なんてタイトルだけでもホームページ一面くらい必要。かと言って、タイトルを省略すると、何にも伝わらない。この際、ホームページの見栄えは捨て、やたらと長いタイトルが続くが、実際のレッスン内容を並べ、そして、内容については、このブログにリンクさせてご理解して頂く、というスタイルに変えようと思います。

という訳で、相変わらずゴチャゴチャしてて長文になりますが、僕の新しい「レッスン企画」について、順にご説明していこうと思います。(写真はレッスン室)
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大阪梅田芸術劇場北向い Kimball Piano Salon音楽教室 ジャズ科講師 藤井一成

・ピアノ入門~初級対象のジャズピアノコース、ジャズとクラシックが同時に学べるピアノコース
・クラシックピアノ中級経験者の為のジャズピアノコース
・クラシックピアニスト/声楽家の為のVintage Swing
・ホテルラウンジなLounge Jazz Moods音楽教室(ピアノ、キーボード、ボーカル)他

お問合せは電話(0705)438-5371 かホームページからメールで 
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon/Kimball_Piano_Salon
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