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リー・エバンス教材の国内版製作開始!スタッフ募集もしましょ [Lee Evans Society]

かってリー・エバンス教材国内版を出版していたオクト出版社さんの事

よくよく考えてみれば「音楽教育」活動が、楽器屋さんや出版社とベッタリくっついている、というのは奇妙な話です。

とはいえ楽器や楽譜がないとピアノを学べませんので、いい意味での「二人三脚」は必要ですし、「リー・エバンス教材」の普及も元は音楽之友社によって1980年代初頭に始まりました。

当時の音楽之友社の担当者が、その後「オクト出版」株式会社を立上げ、発売こそ東芝EMIやソニーミュージックながら、出版活動を続けたのは、単に「ビジネス」というよりは、「まともな出版社/編集者」の喜び、つまりは「リー・エバンスへの愛情」が動機だと思います。

僕にしても、一時期、オクト出版のビジネス事情から断絶しましたが、オクト出版あってこそ、「リー・エバンス」を具体的に始めれた訳ですが、2020年頃、オクト出版の活動が完全に停止してしまいました。

つまり、オクト出版との「二人三脚」が消滅した訳で、少なくとも「精神的」には「困ったなぁ」と思ったのですが、冷静に考えれば「実質的には大して困らないな」とも気付きました。

2013年に、オクト出版社長から、以前の経緯に対する謝罪と共に改めての「リー・エバンス普及」を依頼されたものの、オクト出版がやってくれたのは、オクト出版が在庫する「リー・エバンス本」を発注したら発送してくれただけ。

「リー・エバンスのプロモーション」について電話会議しても、実際には何もせず、
何のことはない「一冊でも本を売ってくれ」と望んでいるだけ。

あぁ、なるほど「出版社」と「音楽講師」の意識は全く違うな、と思いました。

音楽講師と出版社とでは「リー・エバンス教材」を扱う目的が異なる

僕達「音楽講師」は「生徒さんのレッスンの充実」が「目的」。その為に必要或いは好影響するから「リー・エバンスの音楽教育システム」が欲しいだけ。つまり具体的には「出版物を購入する」という事になります。

ところが「出版社」は「出版物を売る」のが「目的」であり、どうせならば「売れる」且「内容が良い物」を「商品」として作る。その成果を出す為に「リー・エバンスを活用してくれる音楽講師が増えれば良い」となる訳。

まぁ利害関係は一致するので「二人三脚」が可能でしょうが、僕達「音楽講師」としては「本が売れようが売れまいが関係なく」レッスンするし、「出版社」としては「レッスン活動がどうなろうが本を売りたい」となりましょう。

勿論、「二人三脚」のパートナーだから、可能な限り、利害関係が一致する事を伸ばしたい訳ですが、これが僕としては「足枷」になっていた事も事実です。

というのは「リー・エバンス教材や曲集」の全てをオクト出版が販売しているのであれば、利害関係が一致する部分が増大します。

実際、そういう観点では「利害が一致する部分」が大きい、つまり「オクト出版から出版されていた教材」は現在に至る「リー・エバンス・メソッド」の最重要部分をカバーします。

つまり「ピアノ入門〜初級」部分は、全てオクト出版から出版されていました。

問題は「中級」や「上級」で、「中級」についてはオクト出版による出版ながら、実際の販売は東芝EMIを経てソニーミュージックに移っていました。

また「中〜上級」に必要となる「ラウンジ・ジャズ・コレクション」は、国内出版された事もなければ、今後もない、という事。

誤解無きように何度も書きますが、オクト出版が「リー・エバンス」を国内出版したのは「ビジネス」だからという理由と共に「リー・エバンスの教育や音楽を日本で普及させたい」という純粋な気持ちからでした。

ですからオクト出版の売上には全くならないが、ソニーミュージックに販売権が移っていたり教材や、国内出版されていない曲集を、僕が「リー・エバンス・メソッド」として使用する事には何の反対もしませんでした。

勿論「できればオクト出版から出版された本を優先的に普及=販売して欲しい」とは思っておられるでしょうけれども。

必ずしも、こういう「出版社の都合」に留意する事は、オクト出版自体が望みませんでしたが、僕の方で気にしてしまい、見えない足枷になっていた事も事実です。

しかし、2020年頃にオクト出版の活動が完全に停止してしまった以上、オクト出版を頼りにする訳にもいかない反面、オクト出版の足枷が外れた訳で、「自由に発想する事」ができるようになりました。

国内版ではなく米国原書を使う事のメリットとデメリット

リー・エバンス教材の、オクト出版による国内版が使えなくなった事で、否応なしに米国原書をAmazon等から購入する事を余儀なくされた事のメリットとデメリットが生じました。

デメリットは、勿論「教材としての安定供給に不安」が生じた事。

メリットとしては、好き嫌いが分かれてしまうデザインの国内版ではなく、大人が観ても、子供が観ても、なかなか良い米国原書に移れる事と、何よりも、オクト出版からは出版されなかった教材や曲集を重用できる事でした。

「安定供給」についてはリー・エバンス先生のご紹介で米国原書を出版するハルレナード社を紹介して頂き、「日本への安定供給」について「商談」を開始。

この部分については、今後も話し合いが必要ですが、正直言って、僕にとっては、リー・エバンス先生やハルレナード社と取り決めしなければならない問題は他にありました。

つまり「日本リー・エバンス協会の設立」や「リー・エバンス・メソッドの構築」等の承認やリー・エバンス先生やハルレナード社との協力関係の確立です。

尤もそれらについても、何ら問題なくクリアできましたが、むしろ、ここからが僕達にとっての「道」が始まった訳です。

米国原書+翻訳本或いは説明本や動画の製作

ハルレナード社としては、僕が「国内出版権」を買取り、僕が出版社として国内版を出版する事を打診されましたが、この話からは逃げました(笑)。

勿論、将来的には考えなくもないのですが、現時点、これをやったとてハルレナード社には大金が転がりこむものの、逆にいえば僕は大きな借金を背負うだけで、大してメリットはありません。

その事よりも問題にしたのは、敢えていえば「リー・エバンス教材」は、原書に書かれた文章を翻訳すれば出来上がる、正にオクト出版がやってしまったスタイルでは真価が発揮できず、沢山の注釈や補足説明が必要だという点です。

つまり原書1ページに対し、少なくとも1ページの補足説明等を僕達が書かない事には、「リー・エバンス教材を使いこなしてのレッスン」ができません。

ちなみに「補足説明」と言っても、僕が書く訳ですから「ではリー・エバンスではなく、藤井一成の本になってしまうのではないか?」と言われると完全には否定できませんが(笑)、「リー・エバンスを看板にして自分(藤井一成)のメソッドを売りたいのではないか?」と言われれば、それは違うと完全否定できます。

なぜならば、矛盾するようですが、僕自身のメソッドは別にあり、これはこれで展開したいのと、中途半端に「リー・エバンス」をからませると、収拾が付かなくなる事は確か。

勿論、僕が「リー・エバンス教材の説明」をしますと、どうしても僕の「価値観や感性」が混入しますが、敢えて言えば、他の誰よりも僕がやった方がベターだとは思います。

従って、単に米国原書を翻訳しただけの物ではなく、僕やスタッフによる「補足説明」をつけたものが良い、それどころか、「補足説明」をメインとする出版をした方が、「リー・エバンス教材の使い方を色々な方に理解して頂く」には得策です。

勿論、商業ベースの出版をするとなれば大変ですが、別段「リー・エバンス教材を看板にして自分が儲けたい」訳では全くないので、著作権の関係で原書を購入して頂いた方には、無料で「翻訳と補足説明」を配布しても構わないと考えています。

更に言えば、僕達の立場でいえば、そもそも「本にする」のは面倒だから、YouTube動画で無料公開しても良い訳です。

要するに新しくなった「日本リー・エバンス協会」としては、Amazon等で国内販売される「リー・エバンス教材」が、その趣旨を理解できるように本なり動画なりセミナーを打てれば、「目的」である「リーエバン教材の普及」に一歩近づくというものです。

なんて訳で、「日本リー・エバンス協会(まだ公式な団体になっていないので、現時点では協会設立準備室という立場ですが)」で、リー・エバンス教材米国原書を翻訳したり、その内容を伝えたり、或いはセミナーを担当したりしたい方を募集しますので、ご興味がある方は僕あてにメール等を下さい。 (フェイスブックページの「Lee Evans Society of Japan」にアクセスし、メッセージを下さい)

ところで「日本リー・エバンス協会」の業務として「リー・エバンス・メソッド」の構築と普及があります。その辺りについて次回お話しますね。

 




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