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クラシックピアノ指導者対象ジャズ指導者検定発足! [Lee Evans Society]

旧「日本リー・エバンス協会」を再起動し、名称を「Lee Evans Society of Japan」と改めたのはオマケ(笑)として、本気で改正したのが「リー・エバンス・メソッド」の中身です。
そもそも「リー・エバンス・メソッド」は日本で構築されました

厳密に言えば「メソッド」と「レッスン・プログラム」は別なもので、「メソッド」とは、敢えていえば「スズキ・メソッド」のように「楽譜を使わないでピアノを習得する」位に、根本的な音楽の捉え方からして独自のものを持つ体系となります。

実は「リー・エバンス・メソッド」にも他のジャズメソッド…例えば「バークリー音楽院のメソッド」…とは根本的に異なる発想が多くあり、なるほど「リー・エバンス・メソッド」というものが存在する事は確かです。

とはいえ、ここで言う「メソッド」とは「レッスン・プログラム」、つまり「この練習曲を学びつつ、こちらの和音付けを学び、それを併用曲で活用する」とか「練習曲の難易度準」を言います。

僕自身が学んだ日本の「クラシックピアノのメソッド」である「バイエル~チェルニー100番&ブルグミュラー~チェルニー三十番&インベンション&ソナチネ~」という流れも、
厳密には「メソッド」ではなく、「レッスン・プログラム」な訳です。

しかし「メソッド」だけあっても具体的に学んだり、教えたりはできず、「レッスン・プログラム」として教材を整備してこそ具体的に使える、というものです。

実は米国には米国ハルレナード社から出版された「リー・エバンス教材や曲集」は沢山存在しましたが、日本人が期待するような「レッスン・プログラム」は定まっておらず、例えば「バスティン」でいう所の「練習曲」は、どの本が初級下で、どの本が初級上なのか、よく分からない、という所でした。

そもそも、この本が「バスティン」が言う「練習曲」なのか「併用曲集」なのかも、よく分からない。

ちなみに「よく分からない」だけで、実は「レベル」や「種類(内容)」…例えば「練習曲」なのか「併用曲」なのか等の分類…も考えられて造られている、とは出版された全ての本を見本として持ち、本の説明と内容を照らし合わせて研究する事ができた僕の「発見」でした。

ですから2008年に「リー・エバンス教材国内上陸の第二弾」について「監修者」として関わった僕は、沢山の教材を整理し、「種類」と「レベル」で分類し、リー・エバンス先生の認可の元「リー・エバンス・メソッド」として発布しました。

当初の「リー・エバンス・メソッド」を修正

但し、実際に十年以上、自分で構築した当初の「リー・エバンス・メソッド」を生徒さんへのレッスンに使ったり、或いはお弟子さんであるピアノの先生達にレッスン教材として使って貰うと、色々と修正する部分が出てきました。

例えば、国内版「パフォーム・アプローズ(米国版TICLE THE IVORIES JAZZ STYLE)」は「初級上巻」に相当する「ピアノ教本」である「プレイ&ジョイ3巻(米国版JAZZ MATAZZ)と同時に学ぶ「併用曲集」としました。

ところが実際にレッスンで使ってみると、この「「パフォーム・アプローズ」は、一見、譜面は易しいが、「ジャズのリズムスタイル」のトレーニングをある程度はやらないと、弾きこなせない、つまりは「「プレイ&ジョイ3~4巻」修了した人の為の教材だと判りました。

その他、細々と修正すべき部分がありましたが、最も大きな変化は「米国原板」を導入した事です。


当初は「~初級下巻」までだったが、新たに「中上級」を追加する

元々「リー・エバンス教材の国内普及」は、遡る事、1980年代から「オクト出版社」さんが始めた事であり、国内上陸第二弾となる2008年より、僕が「監修者」として参加し、前述のように、僕によって「リー・エバンス・メソッド(レッスン・プログラム)」が構築されました。

勿論、出版社の業務は「本や楽譜を出版するだけ」なので、「リー・エバンス・メソッドの構築」等の音楽教育自体はノータッチですが、現実には僕と「オクト出版社」社長の木村氏とは「二人三脚」でやってきました。

ところが、僕に言わせれば「本の内容は良いが、タイトルやデザインが分かりにくく、つまりは売れ難いのではないか?」という点や「内容のプロモーション戦略」等については、「オクト出版社」が仕切り、挙句、一時期、僕が外される、という事態に陥りました。

その結果、本として販売部数に関しては惨敗され、挙句、僕の再参加を頼まれたは良いとして、一旦、「定位置安定」してしまったのを挽回できず、結局、出版不況もあり「オクト出版社」は業務を停止される、という事態になりました。

要するに「オクト出版社」から出版されていた「国内版」の使用が困難になった訳ですが、これは困る、というば困った事態ですが、僕としては、この祭、「米国原書」に切り替える事で、「リー・エバンス・メソッド」をリセットできるとも思いました。

このリセットについては、前述のように「使用する順番」を替えたり等の細々なした事もありますが、実は「米国原書への切替=国内版を無視できる」というメリットがあります。

というのは、「オクト出版社」との「二人三脚」時代は、「オクト出版社」とて「ビジネスとして自社が出版した国内版リー・エバンスを売りたい」という本音と共に、別な本音として「リー・エバンス・メソッドの良さを日本人に知って欲しい」というのもありました。

要するに「国内版に限らず、米国原書であっても必要があれば、メソッドに組み込んで使って下さい」とは「オクト出版社」から言われてはいました。

とはいうものの、「オクト出版社」に遠慮する訳ではないのですが、どうしても「オクト出版社から出版され、在庫として抱えている国内版」中心の「普及活動」になってしまいます。これは「ビジネス」的に「本の販売促進に協力しよう」という意味もありますが、実際に「オクト出版社から国内出版された本」つまり「初級中心」の教材が極めて重用だったからです。

但し、これも実際に十年もレッスンで使用してますと、生徒さんが「初級」を修了し、「中級」に突入します。

ややこしいのですが、「中級」の教材は、「オクト出版社による出版」ですが、ソニーミュージックが販売しており、且、ソニーミュージックは、それらを廃版にしてしまい、今後はソニーミュージックと交渉し、再販の権利を譲って頂くのか等の問題が生じました。

結局、これらの「中級」を含めて「初級」や更に下のグレードである「ピアノ入門」にしても、「米国原書」を用いる、という事になりましたが、その事によって、以前は、今一つ気合をいれれなかった「中上級」用の「レッスン・プログラム」を構築できるようになりました。

特に、「国内版」としては絶対に出版できなかった、リー・エバンス編曲による、僕が「ラウンジ・ジャズ・コレクション」と称した、スタンダード名曲集を起用する、といいますか、むしろ「中上級」の核として、これを据える事ができました。

加えて、リー・エバンス教材は、「定番」こそ米国ハルレナード社から出版されていますが、そうでない新しい教材がFJH社から出版されていますし、リー・エバンス先生ご自身のチャンネルでもオンライン出版されています。

それらを自由に活用できる、というのは、「国内版が使えなくなった」という問題を払拭できる程のメリットです(安定供給についてはハルレナード社と交渉中)。


指導者別の三種の「リー・エバンス・メソッド」を発足させます

「日本リー・エバンス協会」を2020年に「Lee Evans Society of Japan」と名称を変更し、「再起動」させたのは、単に「気分転換」ではなく、「教材を国内版から米国原書に切り替えた」事で「リー・エバンス・メソッド」の実際が大きく変わったからです。

そういう意味では「再起動」してまだ三年足らずですが、この新しくなった「リー・エバンス・メソッド」については、敢えて大々的な告知や宣伝を行いませんでした。

これは単に「宣伝する資金がない[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]」という物理的問題も大ですが、むしろ、内部で実際に使用し、修正したり、「補足教材」を製作する等が必要だったからです。

そういう意味では「リー・エバンス・メソッド」は「開店」前の「準備中」という所ですが、三年間、スタッフと共にあれこれと試行錯誤して判った事は、「リー・エバンス・メソッド」は三種類必要だ、という点です。

「メソッドか三種類ある」というのは、例えば松竹梅の如く「初級」「中級」「上級」の、いわゆる「グレード」ではなく、「目的別」に、或いは「指導者別」にプログラムを変える必要がある、という意味です。

「リー・エバンス・メソッド」は、必ずしもどこかの音楽教室に習いにいかず、独学でも学べるようなシステムを用意しますが、それも含めて「指導者」別、或いは「学習者の目的別」に三種類作ります。

例えばヤマハやカワイの「指導者グレード」は、例えばピアノなり電子オルガンなりの6級とか4級とかの「級」については、大体、整っていると思います。

以前、僕はヤマハの4級や3級の講師/演奏者対象に教えた事がありますが、よきも悪しきも、同じ級ならば、能力は同じ、かな、と思えました。

ところが「リー・エバンス・メソッド」の指導者検定或いは「養成講座」を受講される方というのは、既にピアノ等のレッスン活動をされておられる方が多く、ご自身の「レッスンプログラム」をお持ちの方が少なくありません、

要するに「クラシックピアノや電子オルガンは演奏できるし、教えられるが、ジャズピアノはできないので、自分も弾けるようになりたいし、また教えたい」という方が来られます。

或いは「生徒さん」については「ピアノもジャズも未経験」という方もおられれば、「クラシックピアノはショパンのワルツが弾けるが、ジャズ敬虔はない」とか「ポップスピアノによるコード奏法はできるが、ピアノの弾き方には自信がなく、また高度な音楽理論が必要なジャズの事は分からない」等々色々なケースがあります。

つまり「ピアノのスキル」「ジャズのスキル」はバラバラ。

音大ピアノ科出身で、ピアノ自体はプロだが「ジャズの楽譜は弾けない」、とか「ピアノはソナチネ程度だが、ジャズ経験は長い」とかバラバラなんですね。

そこで考えられるのが、次の三つのプログラム

1「ピアノもジャズも経験がない~初級の人対象」の「ピアノが弾けるようになる」コース 2「クラシックピアノ経験はあるがジャズ経験はない人」対象「クラシックからジャズ」コース 3、「ジャズ(或いはリー・エバンス)経験がある人」対象の「ジャズコース」

という所ですが、おっと時間が来ましたので、詳しい話は次回します!




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