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スウィング・ジャズのピアノ/ボーカル教室 大阪梅田チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。二ヶ月ほどご無沙汰しておりました。
あまりご無沙汰だから「Kimball Piano Salon/チャールストン倶楽部」は倒産したのか?
なんて心配のメールさえ頂きましたが,そうではなく現実の「チャールストン倶楽部」が多忙過ぎ,
ブログ(=広報活動)はお休みしていた次第です。

漸く一息つけプログ再開と相成りましたが「一体何をやってたんや?」と
ご興味を下さるかも知れませんのでご報告すれば,この春よりずっと
「チャールストン倶楽部」の現在の主業務である「音楽教室」の
「レッスンプログラム」を更新整備しておりました。

「えっ,レッスンプログラム?そんなもん前からあったんと違うか?」
との思われるかも知れませんが, 種明かしをすれば,
「チャールストン倶楽部音楽教室」については,
「ジャズボーカル科」こそ完備できたものの,
「ジャズピアノ科」については僕が長年やってきたプログラム,
つまり現Kimball Piano Salon(KPS)のをそのまま転用する,という訳にいかず,
新規に構築する必要がありました。

これも何度か書きましたので「知ってる人は知っている」というか
「知ってる人しか知らない(笑)」話ですが,
「KPS」と「チャールストン倶楽部」とでは音楽志向が若干異なり,
同じ「ジャズ科」でも異なる「スタイル」を展開します。

復習の為に両者の音楽志向を比較すると下記の如くになります。

KPSとチャールストン倶楽部の音楽教室の違い

Kimball Piano Salonの音楽志向=「ラウンジ・ジャズ」
時代/1950~60年代の音楽/文化スタイルド
音楽スタイル/「ラウンジ・ミュージック」=「モダンジャズ」を核とする米国流行歌や社交ダンスの音楽
適合する空間/ホテル・ラウンジ,スタバ(?)他

チャールストン倶楽部の音楽志向=「チャールストン・ラグ」「エレガンス・スゥィング」
時代/1920~40年代「モダンエイジ」の音楽文化スタイル
音楽スタイルⅠ「チャールストン・ラグ」
=米国南部発祥の19世紀末の「ラグタイム」~1920年代の「ニューオリンズ・ジャズ」他
音楽スタイルⅡ「エレガンス・スゥィング」
=米国北部発祥の1920年代の「ストライド・ピアノ」~’30年代の「スゥィング」他
適合する空間/「チャールストン・ラグ」=カフェやケーキ屋さん(?)等,
          「エレガンス・スゥィング」=ウエディングやホテル等

僕達としては,両方を併せれば19世紀末に発祥した「ラグタイム」等から
1960年代の「モードジャズ」あたり迄のアコースティック「ジャズ」系音楽を網羅できる,
という発想です。蛇足ながら未だ公開していませんが,1970年代以後のエレクトリック・ジャズを指向する
「Lounge Music Project」というチームもKPS内にあります。)

尚,19世紀末~1960年代頃のジャズ史において,
「チャールストン倶楽部」が前半(~スゥィング・ジャズ)」を, KPSが後半(モダンジャズ~)を担うという図式になります。

(注「ラウンジ・ジャズ」「チャールストン・ラグ」「エレガンス・スゥィング」は業界共通用語ではなく,
僕達による造語です。他の方も同じ呼称を独自の用法では使っておられようですが。)

音楽教室に話を戻せば,志向する「ジャズスタイル」が異なるので教室の内容, つまり「レッスンプログラム」を変えねばならない,という訳ですが,
「ジャズボーカル科」に関しては,「モダンジャズ」と「スゥィングジャズ」とでは,
「伴奏」こそ違えど「歌唱法」自体はさして違わないので,
「KPS」用のを「チャールストン倶楽部」へ転用可能だった訳です。
問題は「ジャズピアノ科」のプログラム

しかしながら「ジャズピアノ科」に関しては,
1940年代頃に発祥した「モダンジャズ(ビ・パップ)」と,
それ以前の「スゥィング」との間には,
演奏法(=編曲や即興)の「劇的に変化」があり,
KPSの「モダンジャズ」用のプログラムを,
「スゥィング」以前の「チャールストン倶楽部」には転用できません。

まぁ,似ているといえば似ていますが,
「モダンジャズ」以後と「スゥィング」以前とでは,
ウドンとラーメン位にジャズピアノのスタイル,
つまり「学ぶべき事」が異なってきます。

ここで告白(?)すれば,長年,僕自身は「モダンジャズ」を核とする
「ラウンジ・ジャズ」のピアノ弾き語り奏者であり,
アドバンスとして「体系的なレッスン」を掲げる教育者を自負してましたが,
これは「モダンジャズ」以降のスタイルに限られていました。

これはいい訳になりますが,何度も書いた事ながら日本では「ジャズ」とは,
演奏にせよ教育にせよ「モダンジャズ」を指し,それ以前の「スゥィング」やら「ラグタイム」に
ついては殆ど顧みられないか懐古趣味的な愛好者で固めている状況にあり,
僕が長年私淑した日本のジャズ教育の大家の教材でも全く取上げられていませんでした。

或は「スゥィング・ベース奏法」という名称で簡単に述べられていましたが,
これはファッツ・ウォーラーやテディ・ウィルソンという「スゥィング」でも,
最も古いスコット・ジョプリン等の「ラグタイム」でも全く合致しない,
かなりいい加減な解析による方法に過ぎませんでした。

という訳で何の事はないヒトにレッスンをする以前に僕自身が
いざや「スウィング・ジャズ」スタイルのピアノを弾こうと思っても,
手のメカニック的にも音楽理論的にも手も足も出ない,という状態にある事に
恥ずかしながら気付かされたのが二三年前。

まぁどうしても「スウィング」や「ラグタイム」スタイルを習得せねばたちまちに失業する,
という事は全くなかったのですが,何と言っても自分でも弾きたくなかったから
勉強を始め,漸く一年程前にある程度の「どうすれば弾けるようになるか?」という
「勉強方法」は掴みました。

又,国内には皆無でしたが海外には結構,これらのオールドスタイルなジャズの
教則本もあり取り寄せては自分で練習したり,これは,というものは生徒さんにの
レッスンにも使ってみました。

つまり師弟共々の「人体実験」をこなし,漸く「ベーシック」コースの
レッスン・プログラムは確定。

自分用に使った「上級者」向けのも有効だろうから,
これで一応「チャールストン倶楽部音楽教室」ジャズピアノ科のプログラムが
できたかな,と思えたのがこの春。

基本的にKPS/チャールストン倶楽部の「梅田教室」は大人の,
ジャズ経験はないにせよ,ピアノはブルグミュラーだかソナチネだかの経験がおられる方。
つまり「一応ピアノは弾ける」が「ジャズピアノは全く経験がない」という方のレッスンが中心ですが,
それでも「ピアノ経験がない」という方も時々は来られます。

且,この春から若干ですがフランチャイズという程はではありませんが,
宝塚,天王寺他で提携教室にて「チャールストン倶楽部」音楽レッスンを展開。
そうなると大人だけでなく「子供のジャズピアノ」という需要も生じる訳で,
ここのプログラムも作る必要があり。

正直言って,プログラムするにせよ,現場でレッスンするにせよ,
プロ的な「上級者」対象のも,「ピアノ入門課程」の方も同じ位に大変というか,
後者の方が遙かに手間隙がかかる訳です。

「ピアノ入門課程」~「ベーシック」~「上級」の
三段階のレッスン・プログラムが漸くできたかな,と思えるようになりました。

という訳でまだホームページこそ中身ができていませんが,
レッスンについてはボーカルは勿論,ピアノの方もピアノ入門者から上級迄,
フルタ対応できるようにった次第です。

次回より「チャールストン倶楽部」音楽教室のレッスン内容を掘り下げたお話したいと思います。

チャールストン倶楽部主宰 藤井一成 

お問合せ

Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部音楽教室
大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田芸術劇場 北向かい
℡ 0705-438-5372(藤井直通)

ジャズピアノ科 ジャズピアノ科 個人レッスン 60分月二回 8000円~

チャールストン倶楽部のサイト(未完成)http://charleston.cafe.coocan
Kimball Piano Salonのサイト http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)

リンクはピアノ科「チャールストン・ラグ」用教材の一つ

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