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「チャールストン倶楽部」サイトのトップページはできました。 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。「チャールストン倶楽部のサイトを作る!」が
最近の僕の緊急課題になり,そんな訳で,先週末から「余暇」を利用し作業に入っています。


「サイト」は,実際に作り始めると,当初の構想とドンドン変わっていってますが,
今時点は下記のような構成になる予定。

1.トップページ
2.チャールストン倶楽部とは?
3.ラグタイムとスゥィング(our Style)
4.ピアノレッスン
5.ボーカルレッスン
6.お問合せ

取敢えずトップページと最初のリンクページである
「チャールストン倶楽部とは?」は出来上がりましたので,
宜しければご覧ください。

http://charleston.cafe.coocan.jp/charusuton_ju_le_bu/Home.html


つまり,やっと全体中の一割程度ができて,という所です。

尤もトップページには表示していませんし,近々,「没」ページとして削除する予定ですが,
リンクとしてして,以前書た僕達の研究した19世紀~二十世紀半ばの音楽や時代の文化風俗
に関しての「歴史」のページが結構あります。

別に「観るなら今だ!」という程のものでもないし,暇が出来たら手を入れて,
ブログか,別なホームページを作って公開するのでお目通し願いますが,
今時点では「没」にしちゃいます。

「チャールストン倶楽部」を立ち上げた一年半程前でこそ,
これらの「文化研究」が仕事の中心でしたが,
現在は「音楽教室」~「音楽空間企画」を業務の中心に移している事と,
単純な話,書き始めたものの,未完成だし,且,完成までには未だ年月が必要なので,
暫くは引っ込めるという訳です。

とはいうものの,最早,僕自身の個人的な「趣味」となりましたが,
ラグタイムやブルースが米国南部で発祥し,
中西部を経て,ニューヨークやパリに伝わり,
二十世紀半ばには世界的な音楽スタイルとして定着していった「ジャズ」の歴史は,
なかなか面白いので,勿論,「研究」は続けるし,このブログ等で随時発表させて
貰おうかと思っています。

下記写真は大阪梅田にあるKimball Piano Salon /チャールストン倶楽部音楽教室です。
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)

ジャズのピアノ,ボーカル,弾き語りや作曲,或いはクラシックのピアノ,チェロ,声楽等にご関心が
ある方はどうぞお寄りください。大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705
℡ 0705-438-5371 (代表)
Studioの風景.png

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チャールストン倶楽部音楽教室のサイト制作をスタートさせました! [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。実は未完成のまま放置してきた「チャールストン倶楽部のサイト」を,
今に至り完成,というか造りなおさねばならない,という課題が僕に与えられた,
と前回お話しました。

ホームページ制作ソフトを操り,プロバイザーに公開等の作業等は,
何と言う事もないのですが,サイトの原稿書きは結構大変ですよ。

実は一年程前に「チャールストン倶楽部」サイトの原型を造りましたが,
途中で行き詰まり,そのまま放置。

というのは当時の「チャールストン倶楽部」とは,
「モダンエイジ(1920~40年代頃)」の文化研究と,
チャールストン・ダンス普及を指針として掲げましたが,
途中で挫折。

文化研究というのは,やり始めると面白くて,深くて,止まらないのですが,
当初は,適当な本を読めば,大体の流れが掴めるから,それを基に自分の見解を書けば,
ホームページの体を成すだろう位の気楽なスターとを切りました。

ところが何冊か本を読み始めて分かった事は,
例えば「ジャズの歴史」というものも戦後の「モダンジャズ」については
定説があり,基本的には誰の本を読んでも,そう変わった事は書いてないのですが,
僕達にとって中心になる「モダンエイジ」つまり二十世紀初頭から戦前の間の
「オールドタイム・ジャズ」となると,そもそも書いてある本が少ない上,
左程,細かくは書いてないし,見解もマチマチ,ましてや19世紀半ば以後に発祥した
「ラグタイム」や「ブルース」に関しては,殆ど何も書かれてないと言える程でした。

更に困ったのは「ジャズの歴史」について書く際に背景として必要となる「米国歴史」自体が,
調べる程に,僕達が伝えられていたものは,相当に偏った「史観」によるファンタジーに過ぎず,
必ずしも「真実」とは言えないものだと思うようになりました。もの,と思うようになりました。

一寸脱線しますが,いわゆる「米国史」とは,全世界の公平で客観的な見方に基づく
ストーリーではなく,19世紀半ばの「南北戦争」に勝利した北軍の,しかも一部
「支配階級」にとって都合良い見方にのみ基づいた,「真実」の積み重ねというよりは,
ファンタジーに近いものだな,と思います。

逆に「奴隷制」の「被害者」としての史観しか持たない「黒人(アフリカ系米国人)」にしても,
実は南北戦争敗北までのニューオリンズの「奴隷制」農園は,その主人の半数が,
実は「黒人」であり,むしろ並みの白人以上に奴隷に対して過酷な主人であり,
或いはニューオリズの市会議員や銀行家の半数が「黒人」であった事,
又,それら特権階級の子弟からなる「黒人」だけのクラシックオーケストラや
オペラハウスが存在した事等々…。

結局,南北戦争の敗北と「奴隷解放」による人手不足が農園の経営難を招き,
特権的「黒人」階級(全員が白人との混血)の没落を招き,その女性は何割かが屋敷でもって
「高級売春宿」に転じ,男性はジェリー・ロール・モートンの如く「売春宿のピアノ弾き」になった事。

又,北軍によって「解放」された南部は白人や特権的黒人の没落と共に,
北部から進出した来た商工業者が作った工場での労働者として元の奴隷が集まり,
その事で黒人の中産階級が形成されたのは良いとして,
その内,南部全体が荒廃してしまい,1920年代には黒人全体が北部を目指し,しかし,
途中の中西部の都市シカゴに落ち着き,そこで元特権的黒人によって始められた
「ラグタイム」や奴隷階級の黒人が作った「ブルース」等が融合され「ジャズ」が生まれた事。

そして彼らの一部は更に北向かいニューヨーク進出を目指すが,
ルイ・アームストロングを例外として,ジェリー・ロール・モートンさえNYでは成功できなかった事,
というのは,それまで「ブルース~ジャズ」を聴いた事がなかった北部黒人達によって,
「ジャズ」はコピーされてしまい,効率のよいクラシックの技術で再編成され,
超絶技法の「ストライドピアノ」としてプロが技術を競うにようになる中,
南部出身の「ラグタイム」~「ジャズ」演奏家達は太刀打ちできなかった,という事。

かと言って今聴くと,ジェリー・ロール・モートン他の「ニューオリンズ・ジャズ」は
NYの「ハーレム・ストライド」といわれるものはとは異なる味わいがあり,
とっても良い事。

又,現在「ジャズ・スタンダード」と呼ばれる名曲を作曲した大部分が黒人ではなく,
ガーシュイン等の北部に移民したきたロシア系ユダヤ人であり,
1920年代当時「ジャズ」と呼ばれたのは,上記「ニューオリンズ・ジャズ」でも
「ハーレム・ストライド」でみなく,ロシア系ユダヤ人を中心に主に白人による
オペラ風のダンス音楽であった事。

又,ユダヤ人は殆どが伝統的ユダヤ式音楽を捨て,
敢えて「黒人」風音階を用いた音楽を作ったが,
当の黒人自体は米国ではあまりメジャーには成れなかず,
いわばユダヤ人に「搾取」された形になるが,
かと言ってガーシュインや後のベニー・グッドマン等
ユダヤ人ジャズの方法論は黒人音楽にも影響し,
アート・テイタムやデューク・エリントン等の音楽形成の核となったという事。

当等色々な話しがあるのですが,結局の所,米国やジャズに関する
以前から聴かされた話は相当に「勝ち組」の価値観に過ぎず,
かと言って「負け組み」の言い分だけでは「正しい歴史認識」にも成らず,
色々な「真実」解明を始めた訳ですが,これが当然といえば当然ですが,
一寸した「余暇」で短期間に仕上がるものでは全然ないのです。

かと言って一旦垣間見た「真実」の前では,今更,「通説」だけで
「ジャズの歴史」を語るのも不本意。

という「目標だけは高いが,達成力は低い」という最悪の事態に陥り,
「文化研究」の基になる「歴史」編纂が挫折,というか,実は今も続けてますが,
完成は数年先になりましょう。

別に数年かかろうが一生かかろうが全然構わないのですが,
これをもって「業務」とするのは無理。

だって一円の売り上げにもならないし,その為の援助が貰える訳でなく,
ならば,これをもって「チャールストン倶楽部」の教務とするのは訳にいかない。

かと言って当初は,一体,どうやってレッスンプログラムを組めばよいのか分からなかった
「ラグタイム」や「ニューオリンズジャズ」或いは「ストライド・ピアノ」ですが,
米国には膨大な数の教本の類がある事が分かり,それら揃え,
KPSの生徒さんで「人体実験」すると効果が上げれる事が確認。

ならば「チャールストン倶楽部」自体のコンセプトを「文化研究」から
「音楽教室」に変えてしまえばよい,となりました。

という訳で以前作ってホームページを順に今のコンセプトである
「音楽教室」としてのものに改装しつつある今日この頃です。

宜しければ,やっと「トップページ」のみつくった段階ですが,
「チャールストン倶楽部」のサイトを観て下さい。

http://charleston.cafe.coocan.jp/charusuton_ju_le_bu/Home.html

但し,リンクである「チャールストン倶楽部とは」「レッスン」等は
以前の内容のものなので以前のものです。

これを順次変えていきます。

チャールストン倶楽部音楽教室 

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 阪急梅田より徒歩八分,御堂筋線中津より三分。
梅田芸術劇場の北向かいです。電話 0705-438-5371
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)

ジャズピアノとボーカルのコースがあります。

スタイルは「チャールストン・ラグ」と呼んでいる1920年代頃までの「ニューオリンズ・ジャズ」や
「ラグタイム」と,「エレガンス・スゥィング」と呼んでいる1930~50年代の「スゥィングジャズ」や
「モダン・スゥィング(中間派)ジャズ」です。

リンクはピアノコースの選択教材の一つ「ストライド・ハノン」


Stride Hanon: 50 Exercises for the Beginning to Professional Pianist

Stride Hanon: 50 Exercises for the Beginning to Professional Pianist

  • 作者: Peter Deneff
  • 出版社/メーカー: Musicians Inst Pr
  • 発売日: 2006/04/14
  • メディア: ペーパーバック



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チャールストン倶楽部のサイトを新装します! [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにち。近頃は僕が主宰する「チャールストン倶楽部」に「関連」する事を,
色々とお話してましたが,そのお陰で「チャールストン倶楽部/音楽教室について詳しく聞きたい」
というお問合せ「多数」頂きました。

「多数」と言っても数件に過ぎませんが,「チャールストン倶楽部」の規模…つまり主宰の僕他に
スタッフが数人いるだけ…からすれば,数件=多数と相成ります。

尤もよく伺ってみると「興味」はあるのだが,

「全体として何をやってる団体なのか?よく分からない」
「やっている音楽に興味があるのだが,どういう形で参加できるのか?」
「レッスンを受けたいが,具体的にどういうコースがあるのか?」

よく分からないので説明してくれ,というお叱りというかご要望でした。

つまりは「ホームページ」をちゃんと作れば済む訳ですが,
相変わらずの怠け癖から,ちゃんとした「チャールストン倶楽部サイト」
を作らぬままに今に至りました。

尤も以前は存在した,というか今も存在しますが,
未完成な上,当時の「チャールストン倶楽部」のコンセプトや業務が今と異なり,
例えば,このブログで紹介し,アクセスして頂いても「何だこれは!」という程度の代物
しかありませんので,敢えてご紹介はしませんでした。

そもそも「チャールストン倶楽部」の母体であるKimball Piano Salonのサイトl
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)も,実際のとは少し違う,
つまり今の「発展(?)した状態」を反映したものではなく,以前の内容のままです。

つまりは頑張って広報し,営業成績を上げようとか,生徒募集しよう,という事よりも,
既にある実際の仕事だけで相当に忙しいので,矢鱈とは仕事を増やせない,
という事情もありますが,むしろ得てして「希望的空想」を並べてしまい勝ちになるので,
「現実にやっている事/できる事」のみを手堅くホームページで公表しよう,
という考え方です。

「希望的空想」というのは,例えば僕自身については,
実際には小さな音楽教室で細々と講師をやりつつ,
誰も聴いていないような演奏を世間の隅でか細く紡ぐだけにも関わらず,
「現役プロミュージシャンによるプロレベルのレッスン」を為し,
「世界最高のレベルの音楽を創造します」とホラを吹き,
最早「世紀の偉人」に自画自賛する事もサイト上では可能でしょう。

しかし,そういう事は恥ずかしい事を敢えてしなくても,
これも自画自賛というばそうですが,
内容的には例えばレッスン一つとっても,
他に比べ,或る意味では圧倒的なが価値がある筈と思ってますので,
ご来室頂いた興味がある方に「無料体験レッスン」なりをやれば,
内容は伝わる訳です。

考えてみれば,僕自身街をぶらぶらしてると
(KPSのある梅田茶屋町や中津~茶屋町エリアには沢山の)美味しそうな,
小さなカフェやらベーカリー,或いは小さな雑貨屋さんがあり,
飲食や買い物をするとともて良いので大好きですが,
資本を投じて何やら宣伝しているカイシャ的お店だと,
まぁ悪くはないにせよ,大して良くもない,という感じで愛用する,という程でもないでしょう。

僕はケチなのと,稼業の関係で嫌でも各種飲食店に出向く機会が多いので,
プライベートでは殆ど外出しませんが,やはり自腹でプライベートに行くとなると,
「個人でやってる小さなカフェやラーメン屋さん」ですかね。

チェーン店も全く利用しない訳でなく,いっそ100円マックだとか,
或いはくKPSが入っているI&F梅田ビルの隣にある「蔵寿司」は安くてなかなか美味しい,
とは思いますが,所詮「利用」する事はあっても「愛用」はしません。

尤も最悪は個人や小さな会社がやってる,どうしようもない喫茶店とかで,
例えばスーパーで売っている家庭用の珈琲豆で適当に入れただけでは
絶対にできない程に不味い珈琲が出てくる,とか,
(これは「業務用スーパー」で試しに購入して分かりましたが,
どうも「業務用」に安さは凄いが,味は最悪という珈琲豆が存在し,
且,これを機械でいれ,半時間以上放置すると,あれ位不味くなりそう)
何だかよく分からないグチャクヂャした紙細工みたいなランチが出てくる,
とかの行けば不幸に見舞われます。

まぁ大阪ではこの種の最悪な飲食店は淘汰され,
家庭用の安い豆でいれたのと同等の味といえるマクドの珈琲とか,
それなりに食べれるチェーン店か,或いは,上記,
「こだわりの個人のお店」に二極しつつあります。

「別に味わう,という程の味ではないが,値段を考えれば
美味しい珈琲が飲める」マクドか,
「うーん,これだれの手間隙と品質で四百円は安い」こだわりの
珈琲屋さんがお得。

つまりは僕自身は,資本なぞない小さな「個人の店(教室)」ですから,
百円マクドはやりたくてもできないし,そもそも好きでもないし,
やはり「こだわりの珈琲」が出るカフェ的な教室(ピアノサロン)足るべきでしょう。

別に,小さくて,個人でやってるからいいか,といえば,前述の如く,
「そこそこの値段で,最悪に不味い」喫茶店やら定食屋みたいなのも存在する訳で,
これは僕も嫌いだすが,自分自身もやりたくない形です。

という訳ですが,「こだわりの小さな店」というのは,
宣伝営業になぞお金をかけず,その分の経費を
品質に投じるものです。

或る意味,ヤマハ音楽教室みたない百均的教室が,
電通迄使って巨額な宣伝費をかけるのは分かりますが,
Kimball Piano Salonと大して規模が違わない
「個人でやってる喫茶店」的教室が,
新聞折込やら,リクルートさんの宣伝費用をかけるのは,
思わず「業務用珈琲豆」みたいな不味い珈琲を僕ならば想像してしまいます。

尤も,僕自身の手間は別とすれば,ほぼ経費ゼロで,
結構,生徒さんの応募があるKimball Piano Salon/チャールストン倶楽部
の音楽教室は,実は同じような業種から「その営業秘密を教えてくれ」
という相当に経営効率がよい教室なんだそうです。

宣伝といっても,精々,ブログを書いているだけ,
「観て楽しくなるような演出効果」は皆無の,
多分,興味のないヒトには読みにくいホームページがあるだけ,ですものね。

そもそもブログによる宣伝といっても,勿論,宣伝はしているものの,
誰でもドンドン来て下さい,という構えではなく,結構,傲慢に
「来たい人は来てもよし」的,むしろ余程の人しか来たいと思わないようなことしか
書いてません。

話を戻せば,ホームページには自画自賛的な「希望的空想」も書かないし,
誰でも来たくなるような「楽しいレッスン」である事も全然謳ってません。

あくまで事実,つまり実際に達成できた言,確立できた方法のみを書くべきです。

という原則に沿った所,実は「チャールストン倶楽部」音楽教室のホームページに
着手できなかったのです。

これと,これをやれば,こうなりますよ,という実例が当初はなく,
手探り状態で元からいた生徒さんに「チャールストン倶楽部音楽教室」的な
レッスンプログラムを人体実験施した程度。

尤も,これは十人,二十人と積み重ねていきますと,
レッスンのやり方も磨かれていき(悪くいえばパターンができ),
安心して「公開」できると思える程度に達しました。

このブログにゴタゴタと書いてきた言は,いわば「レッスンプログラム(メソード)」
確立の過程であり,方針について僕自身が整理するため。

という訳でいよいよ内容が定まってきたのと,
有難い事に色々な方からの反応が得られましたので,
いよいよ正式な「チャールストン倶楽部音楽教室のホームページ」を
作ろうと思う次第。

実際の教室自体は一年くらい前からスタートし,レッスンも展開してましたが…。

以上の経緯から,暫くは「ホームページ作り」が僕の「余暇」を活かした
仕事となりますので,このブログについては,色々な話の途中でしたが,
それらは一旦リセットし,この「ホームページ」に関して話,
つまり改めて教室内容について順に書く,という内容に暫くは変えさせていただきます。

では新しいホームページにご期待下さい!

尚,以前からのホームページであるKimball Piano Salon 音楽教室やレンタル練習室は,
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)lがサイトです。

テイタムソロブック2.jpg

Kimball Piano Salon

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705
電話 0705-438-5371 (代表)
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)





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ラグタイムやストライド・ピアノを習いませんか?大阪梅田KPS/チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。僕が大阪梅田で主宰する音楽教室「チャールストン倶楽部」は, 他教室にない特徴として「1920〜40年代のオールドタイム」と呼ばれる「ラグタイム」や
「ストライド」「スゥィング」ジャズ系音楽を学ぶ,という事を ご紹介してきました。

「オールド・タイム」と称しても「古臭い訳」ではなく, むしろ「モダンジャズ」や
「コンテンポラリリー・ジャズ」「フュージョン」と比べ,かえって新鮮な上,
今の時代の人気のカフェでピアノライブする,という状況にピッタリ合致する
「新しいスタイルの密かに流行っている音楽」と言えるかと思います。


ラグタイム&ストライド・ピアノを習って欲しい理由~全てのポピュラー音楽の基礎だから

「チャールストン倶楽部」というのは,元々はKimball Piano Salonによる
「モダンエイジ(1920~40年代)の音楽文化研究」や「モダンエイジ」的な
商業/住宅空間を提唱する(或いは「カフェ」なんて計画もありますが…)のが
仕事の部門である事は皆さん,ご存知ですね?(そんなん知らん,という声多数…汗)。

僕自身,長い間,ジャズやら何やらやっていた割りに1950年代以前の米国音楽について知らず,
「チャールストン倶楽部」としてへ「モダンエイジ」や「ラグタイム」発祥の南北戦争後の音楽と歴史に
興味を持ち,徐々に「オールドタイム」スタイルのジャズをKPSでのレッスンに導入。

その内,音楽教室としては「オールドタイム」をオマケではなく核とするレッスン・プログラムに
すべきではないか,という考えが湧き上がり,(ごめんなさい)生徒さんで人体実験しつつ,
成果を確認した後,遂に「オールドタイム」に特化した教室として「チャールストン倶楽部音楽教室」を
立ち上げた,というか,単に教室名を変更した,というのが,この一年の動きでした。

「オールドタイム」ジャズを習得する事は第一楽しいし,しかも何かとお得(笑)ですよ。

どうお得か?といえば,「オールドタイム」の一つと例えば「ラグタイム」スタイルでカフェライブできれば,
それだけで聴いている人に楽しんで頂ける,という現世利益(笑)もありますが,むしろ後の時代の
音楽スタイルである「モダンジャズ」やR&B,ロック等全ての米国ポピュラー音楽を志す人の為の
「音楽的基礎」が得れるです。

「ラグタイムやストライド・ピアノ一つ弾けないで,ロックやR&Bなんか弾けるか!」という訳ですね。


カフェ・ライブ時に重宝する「ストライド」ピアノ奏法

「オールド・タイム」ジャズ習得を皆さんにお奨めするもう一つの理由は,
ずばり言って「カフェライブ」がやり易い!という点です。

というのはラグタイム~ストライド~スゥィングあたりのスタイルだと「ピアノ一台で完結した
音楽ができる!」だからです。

尤も告白すれば,僕自身は「ピアノ一台でライブ(演奏)する」という事が殆どない,というか,
皆さんにお奨めしておいて矛盾するようですが,僕自身は基本的にグランドピアノや音響設備,
更に「サポート・キーボード(ベースやギター等の伴奏を担当)」がない場所では演奏しない,というか,
そういう環境での演奏やレッスンを生業にしている次第です。

従ってアップライトピアノか電子ピアノ一台のみが転がっているようなカフェやリビングルームで
演奏をする,という事は殆どない訳です。

勿論,僕は「流行らない音楽教室」の宣伝でよく見かける「(講師は)現役プロ・ミュージシャン」と
紹介される実質は「売れないミュージシャン」の一人に過ぎず,自分に必要な環境を要求できる
立場では全くありませんが,諸事情によりこの環境を用意して下さる訳ですね。

或いは始めから仕事が頼まれないか…(汗)。

とは言え,僕のお弟子さん辺りだと,なかなか,そうも言ってられず
「貧相な音」しか出ない国産アップライト・ピアノや電子ピアノしか会場に用意されない,とか,
それすら無い,という事もザラという環境でライブしなければならない訳ですね。

最近,若い人によるポップス系ピアノ演奏で,やたらと速弾きし,
徹底的に叩きまくるようなスタイルのソロや合奏が一部では流行っているそうですね。
ちゃんと聴いた事はないけれども,ちらっと聴いただけでは,リズム感も悪いし,
フレージングもハーモニーも出鱈目,呼吸が浅く,誤魔化す為に無意味な音が羅列されるだけで,
まるで良いとは思いませんが,考えてみれば,貧相なピアノや音響で存在感を示すとなれば,
こういうスタイルになるのかも知れませんね。

話を戻せばカフェ等の「貧弱な音しか出ない国産アップライトや電子ピアノ」でピアノ一台で
ライブするとなれば「ラグタイム」や「ストライド」スタイルが好都合ですよ。

クラシックピアノの人には想像できないかも知れませんが,ジャズ・ピアノの場合,
「ピアノ一台での演奏」が困難というか特殊なものになってしまいます。

クラシックならばバッハだろうがショパンだろうが,そもそも「ピアノ独奏」曲というのが
当たり前ですけど,ジャズ,特に1940年代以後の「モダンジャズ」の場合,「ピアノ独奏」というのは,
例えばクラシックでも,バイオリンやチェロに「無伴奏パルティータ」なんてのがありますが,
それ位に特殊。

クラシックでも例えばバイオリンやフルートはピアノなりの「伴奏」ピアノが付き,
それがない場合は「無伴奏」と言われますが,例えば「ピアノ・ソナタ」なぞは「無伴奏」とは言いません。
クラシックのピアノ曲は「無伴奏」ではなく,ピアノ一台で「伴奏」と「主旋律」の一人二役が可能です。

ところが「モダンジャズ」以後のジャズピアノの場合,クラシックの「バイオリン・ソナタ」同様,
他の奏者による「伴奏」が必要です。勿論,ビル・エバンスのような「モダンジャズ」にして,
ソロピアノに挑戦し成功した好例はありますが,これらはいわば「無伴奏ピアノ演奏」という感じ。

ちなみに「モダンジャズ」よりも新しい「コンテンポラリージャズ」のチック・コリア,キース・ジャレット,
ポール・ブレイ,ブラッド・メルドー等は「ソロピアノ」の名盤名演奏を沢山創造していますが,
彼らのスタイルは「狭義」の「ジャズ」ではない,という見方もできます。

或いはポップスでも「ピアノ一台による弾き語り」というスタイルはありますが,
この場合の「ピアノ一台」は「伴奏」であり,「ピアノ独奏」ではありません。

という訳で1940年代以後はジャズにせよ,ポップスにせよ,ピアノは「伴奏」担当か,
逆に「伴奏」なしではカッコが付かない,というスタイルが普通になってしまいました。

その点で,1890年代~1910年代の「ラグタイム」も1920年代の「ストライド」も1930年代の
「スゥィング」も「ピアノ独奏」が可能,というか,大雑把にいえば,ジャズ自体が「ピアノ独奏」か
「ピアノも含む合奏(バンド)」という二つの流れがありました。

「オールド・タイム(ラグタイム~スゥィング)」についてはクラシック同様,
ピアノ一台で音楽として完結できるのです。且,こう言ってはなんですが,
より古いスタイルほど,カフェの空き缶を叩いたような貧弱な響きしか出ないピアノでも大丈夫。

僕自身は好きではありませんが,前述の今時のピアノ・グループ同様,
元々響きかないピアノでの演奏を前提としたスタイルだから,アップライトだろうが電子ピアノ
だろうが,とりあえず鳴る訳です。

参考動画はパリを中心に「ストライド・ピアノ」演奏を展開するアペーロさんの「カフェ・ライブ」風景。

とにかく弾きマクっておられますが,リズム,ハーモニー,フレージング良しで,
僕もずっと聴いていたい演奏です。

http://youtu.be/BqslgUyRzzA

ちなみに,こういうスタイルの演奏を僕達は「チャールストン・ラグ」と称している次第ですが,
これのレッスンを展開中です。


(ホームページは未完成につき,ご興味があられる方はKimball Piano Salonにご連絡下さいませ。http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon

リンクは「チャールストン倶楽部」音楽教室の基本教材。


Stride & Swing Piano: Complete Guide (Hal Leonard Keyboard Style)

Stride & Swing Piano: Complete Guide (Hal Leonard Keyboard Style)

  • 作者: John Valerio
  • 出版社/メーカー: Hal Leonard Corp
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: ペーパーバック



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ラグタイムとストライド・ピアノのレッスン 大阪梅田「チャールストン倶楽部」音楽教室 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。1920年代「ジャズエイジ」を舞台とする映画「華麗なるギャッビー」
に引っ掛け,僕が大阪梅田で主宰する 「チャールストン倶楽部」音楽教室について
ご紹介している所でした。

「チャールストン倶楽部」音楽教室では,「華麗なるギャッビー」の時代である1920年代頃から,
映画「カサブランカ」あたりの1940年代の,総じて「オールドタイム」と呼ばれるジャズのピアノとボーカルの
レッスンを展開しています。

まぁ,「チャールストン倶楽部音楽教室」にお問合せ頂く人の大半が「ジャズを習いたいんだけども,
ジャズの事はよく分からないです」という所ですので,「それやったら,こういうジャズから始ましょ」と
深く考えずに(笑),いきなり「オールドタイム」ジャズでレッスン開始しても何の文句も出ない筈。

というか,多少,ジャズを知っている方であっても,実際にピアノで弾いたり,歌ったりすると,
「オールドタイム」である「ラグタイム」や「スゥィング」のスタイルが心地よい,という事と,
いかなるジャズを志すにしろ,基礎として「オールドタイム」を習得は肝要なので,
そのまま「オールドタイム」スタイルのジャズからのレッスンに突入してしまいます。

或いは,レッスンを通し,実際に弾いたり歌ったりする事で「オールドタイム・ジャズとは
こういうものか」と知る,という人が少なくありませんし,早い話,僕もしかりでした。

そんな訳で別段「オールドタイム・ジャズとは何か?」については敢えてご説明する
必要もないかも知れませんが,やはり知識として持っていて損なない訳で,
今回も前回について「チャールストン倶楽部」で扱う「オールドタイム」,
つまり~1920年代の「ティンパンアレイ」や「ラグタイム」「ディキーランド」他,
1930年代~’50年代の「スゥィング」他についてご説明しましょう。


十年単位に変化するジャズ

ところで「オールドタイム」ジャズについてご説明する前にご理解して頂きたいのは
「ジャズ」はファッション同様に十年位の単位で「スタイル」が変化或いは進化してきた,という点です。

つまり「1930年代のジャズ」=「スゥィング」スタイルとか「1940年代=ビ・バップ」という具合に,
十年単位で「スタイル」が分類できます。ちなみに「チャールストン倶楽部」では
1920~40年代の「モダンエイジ」と前後十年を合わせ,1910~50年代の四十年間,
四つの時代「スタイル」を扱います。

且つ,大雑把に「1920年代のジャズ」と称しても,例えば「日本料理」と称しても
会席料理からお鮨,カレーライス,ラーメン等種々あるが如く,色々な種類があります。

実は「チャールストン倶楽部」というのは今は「音楽教室」業務が忙しいのですが,
本来は「文化研究所」でもあるし,結局,オープンせぬまま放置していますが
小さな「ピアノ・カフェ」でもあり,単純に言えば「チャールストン倶楽部音楽教室」とは
カフェ「チャールストン倶楽部」のピアノでライブできる人を育成する,というコンセプトでもあります。

従ってビッグバンドジャズなぞは研究対象外とも言えますが,ベニー・グッドマン楽団とか
デューク・エリントン楽団を語らずしてこの時代の「ジャズ」は語れません。
とは言え,基本的には「チャールストン倶楽部」カフェの小さな空間で演奏できる,
という前提で,ピアノやボーカルについて,この時代のジャズについてお話したいと思います。


「モダンエイジ」のジャズ色々

ところで,これも事前にご理解して頂きたいことですが,1950年代に「ロック」音楽が生まれ,
米国ポピュラー音楽の主流が「ジャズ」的なものから「ロック」的なものに移るまで,
米国系(今の用語で,広義の)ポピュラー音楽は,なんでもかんでも「ジャズ」と呼ばれました。

といいますか,今の概念では「ジャズ」でない音楽が「ジャズ」と呼ばれていました。

例えば1920年代に「ジャズの王様」と呼ばれたポール・ホワイトマン楽団の演奏を聴いてください。

ホール・ホワイトマンの1920年代の演奏 http://youtu.be/fJLFukGTVgE

これ今の概念でいえば「ジャズ」というよりは「クラシック系の軽い音楽」といった感じです。

対して後世になって「ジャズ」の創始者の一人とされる同時代のルイ・アームストロングの
演奏を聴いてください。http://youtu.be/w1DNA4q14fM

これは今の時代に「ニューオリンズ・ジャズ」と呼ばれる,つまりは「ジャズ」なのですが,
当時は上記のポール・ホワイトマン他の白人音楽家が「ジャズ」として主流であり,
今でこそ最高のジャズメンとされる黒人のルイ・アームストロング達は「ジャズ」という称号よりも
「ホットミュージック」と呼ばれ,今で言えばハードロックのような,やや一般的ではない音楽
という風に扱われていたようです。

ちなみに「歴史的」評価としては当時の「ホットミュージック」,
つまり今でいう「ニューリンズ・ジャズ」の方が評価されていますが,
素直に聴けば,ポール・ホワイトマン他の白人のオペラ風ダンス音楽や流行も,
これは,これで好いのではないか,と僕は思います。

或る意味,1920年代当時こそ米国音楽の主流と見られつつも,
戦後には米国白人でさえ忘れ去ってしまった当時の「ジャズ(クラシックオペラ風ダンス音楽)ですが,
これも一般米国人に先駆けて評価してしまえ,というのが「チャールストン倶楽部」の行き方であり,
早い話,米国人に対し,「米国音楽の歴史」を教えてあげる,というのが,チョットした仕事でもあります。

なんて話はさておき「チャールストン倶楽部なジャズ」,
つまり1920~40年代の「モダンエイジ」と前後十年間位の「オールドタイム」のジャズを
分類すると大雑把には下記のようになります。


「ニューオリンズ・ジャズ」の色々

ところで「ジャズ」は米国南部発祥のもの,と北部発祥のものとに二分できます。
先ずは南部発祥の「ニューオリンズ」と呼ばれるものについて考えてみました。

A,19世紀末~1910年頃;「ジャズ」が生まれる以前の音楽。
南部(ニューオリンズ)で生まれ,中西部(シカゴ)で発展。

ラグタイム/ピアノやクラリネット等の室内楽器中心の楽譜に記譜された黒人音楽。 マーチバンド/黒人による軍楽隊(?)。「ラグタイム」風に演奏。 ブルース/黒人のボーカル曲

有名アーティスト;スコット・ジョプリン(ラグタイム・ピアノ/作曲)


B,1900~1910年代の,「ニューオリンズ・ジャズ」と呼ばれるもの。

1900年代に上記「ラグタイム」「マーチバンド」「ブルース」が合体し,
今日「ジャズ」と呼ばれる音楽になる。1910年代に南部経済崩壊により,
黒人が一斉に中西部のシカゴに移住した際に「ニューオリンズ・ジャズ」と呼ばれ,発展する。

有名アーティスト;ルイ・アームストロング(トランペット),ジェリー・ロール・モートン(ピアノ),
シドニー・ベシエ(クラリネット),ベットー・スミス(ブルース歌手)等

C,1920年代以後

南部~中西部出身の黒人ジャズ音楽家は一路ニューヨーク進出を目指すが,
ルイ・アームストロングを例外として,NY進出は失敗に終わり,シカゴに帰るか,
むしろシドニー・ベシェの如く渡欧する者が少なくなかった。



「北部(ニューヨーク)ジャズ」の色

A,19世紀末~1910年頃;「ジャズ」が生まれる以前の音楽。

クラシックやヨーロッパの民族音楽
ミストレル・ショーの音楽/白人が黒人に扮して演じる芝居の音楽
ラグタイム/南部発祥の音楽が伝承される。
B,1910~20年代/初期「ジャズ」時代

ティンパン・アレイ/ユダヤ系移民による「黒人調」音楽。ガーシュインやコール・ポーター等。
雰囲気は「米国オペラ」という所。

ディキーランド・ジャズ/北部白人が真似した「ニューオリンズ・ジャズ」

ストライド・ピアノ/ラグタイムがクラシックの技法で複雑化した華麗なる黒人演奏

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C,1930年代/「ジャズ」の黄金時代

流行歌/甘いストリングスを含むジャズバンドを背景に白人歌集が歌う
ジャズ/黒人のデューク・エリントンや白人のベニー・グッドマン等による「即興」演奏
スウィング・ビッグバンド/主に白人によるブラスバンド。軍楽隊的なもの。
スゥィング・ピアノ/アート・テイタムやテディ・ウイルソン等の黒人による
「ストライド・ピアノ」を進化させた華麗なるピアノ演奏。


という所ですが,次回は夫々の音楽について突っ込んでお話したいと思います。

PS ,まだ「チャールストン倶楽部音楽教室」のホームページができていませんので,興味があられる方はKimball Piano Salon のホームページ゛をご覧下さい。

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田芸術劇場来た向かいのビル七階)

Kimball piano Salon 藤井一成



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チャールストン・ラグ・スタイルのジャズピアノ教室 大阪梅田チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。「華麗なるギャッビー」時代(1920年代~)のジャズ,というテーマでお話ししていましたが,この時代の大流行でもあり,僕達「チャールストン倶楽部」の由来でもある,「チャールストン」についてお話ししてなかったな,と気付きました。

という訳で今日は「チャールストン」についてお話ししましょう。


チャールストン=1920年代に大流行したダンスの形式
本来「チャールストン」とは音楽ではなく,「華麗なるギャッピー」時代に世界的大流行したダンスの形式です。社交ダンスのようにペアで踊る場合もありましたが,一人一人でパフォーマンスする「魅せる(観せる)踊り」としても人気を博しました。

参考動画 1920年代の英国製「チャールストン・ダンス入門」

又,現代の「ストリート・ダンス」の先祖とも言われ,そう言えば,時々,僕の所に「チャールストン・ダンス」の件で相談に来られる若い人が方が時々おられますが,殆どの方が「ストリートダンス」経験者でした。又,日本は勿論,本家の欧米でも「チャールストン」ダンスは復活し,密かな流行になっているらしく「チャールストン」ダンス大会が催されている様です。

参考動画 近年の米国「チャールストン」コンテスト;ストリート系ダンサーらしき人が多数参加 http://youtu.be/LJdSVZqSzpo

或いは映画「華麗なるギャッビー」がヒットする前から,同時代の「フラッパー」と呼ばれる若い女性のスタイルがカッコいい,という訳で「チャールストン・ナイト」と称する催しが各種行われていた様です。

参考動画;妙にセクシーな「フラッパー」が集合した米国の「チャールストン・ナイト」 http://youtu.be/Rj_4dveDWtc   

僕が主宰する「チャールストン倶楽部」音楽教室のスタッフや生徒さんは,半分位が二十代の女性なのですが,聞いてみると「フラッパー」がカワイイ!という反応でした。じゃあ「フラッパー・ファッション」で「チャールストンを踊る」会を企画しよか,何て言うと,結構,期待する人がいて,冗談半分で言った僕は引っ込みがつかなくなって困っている,のが専らの悩みの一つです(汗)。

とはいえ,僕達がマジで関わるのは「チャールストン」のダンスではなく,背景で流れていた音楽の方。ちなみに,これらの音楽は「チャールストン音楽」とは呼ばず,「ラグタイム」とか「ジャズ」とか呼ぶのが一般的です。


チャールストン・ラグ…ジャズ系ピアノ音楽「ニューオリンズ・ジャズ」スタイル

ところで映画「華麗なるギャッビー」の時代,1920年代当時は「ジャズ」という音楽は未だ確立されておらず,「ジャズ」の前身の一つである「ラグタイム」も,「ラグタイム」というジャンルがあった訳でなく,「ワルツ」や「ポルカ」等と同様に,編曲スタイルの一つとして扱われ,且,当時大流行しました。

又,「ラグタイム」というのは狭義では,マーチ同様の二拍子で,或る程度,決まった音で猛烈に演奏する,というのが通常だったようです。勿論,猛烈な演奏だけでは聴き飽きてしまいますから,「ワルツ」や「セレナード」なども交え,一夜の心地よく過ごせるよう構築したはずですが。

ちなみに「ラグタイム」の参考動画として,「ラグタイムの王様」と呼ばれたスコット・ジョプリンの伝記映画より,ラグタイム・ピアニストが「競演(共演でなく)」シーンが見ものです。

http://youtu.be/NOi9K7yZ6QA

尚,「マーチ」同様の二拍子の「ラグタイム」に,四拍子の「ブルース」やスローテンポ,クラシック的ピアノ技法を加えた「ジャズ」スタイルのピアノ音楽を創生しましたのが,自称「ジャズを造った男」ジェリー・ロール・モートンです。

彼は本名をフェルディナンド・ジョセフ・ラモットといい,クレオールと呼ばれたフランス,またはスペイン系白人と黒人の混血による特権階級に属する黒人の子弟として生まれ,しかし南北戦争により落ちぶれてからは,「売春宿のピアノ弾き」として稼ぎつつ,いわば音楽の革命も成し遂げました。ちょっとジェリー・ロール・モートンの演奏を聴いてみましょう。

参考動画 ジェリー・ロール・モートンのブルース弾き語り http://youtu.be/vgmZyImasvA

モートンは「華麗なるギャッビー」の時代である1920年代から遡る’10年代頃に演奏活動を始めていますが,’20年代にニューヨークに進出し,しわゆる「デイキー・ランド・ジャズ」スタイルの彼のバンド「レッド・ホット・ペッパーズ」で人気を博します。

参考動画 ジェリー・ロール・モートンのバンド「レッド・ホット・ペッパース゜」http://youtu.be/G615LwNlMnU

僕個人としては前者のブルース弾き語りの方が断然好きですが,「レッド・ホット・ペッパーズ」の演奏も,いかにも「チャールストン・ダンス」に合いそうな音楽ですね。


ギロックの「ニューオリンズ・スタイル・ジャズピアノ曲集」はなかなか好い!

ところで,ジェリー・ロール・モートン他,南部出身のジャズを「ニューオリンズ・ジャズ」と呼びます。

実はモートンのニューヨークでの成功は長くは続かず,というのは,クラシックピアノの技法で弾きまくれるニューヨーク出身の黒人ピアニストの前で大敗してしまうからですが,今聴いてもモートンのピアノはとても良いから,やはり「偉人」さんなのでしょう。

それはともかく「ニューオリンズ・ジャズ」は今聴いても独特の良さがあり,「チャールストン倶楽部」でもモートンのピアノは人気大です。

とはいえ音楽教室としては,初心者の方にはモートンの演奏は弾くには難しすぎる訳で,同じく南部出身の(白人)教育家ギロックの正に「ニューオリンズ・スタイル・ジャズピアノ曲集」を活用しています。流石に超一流の作曲家とはいえませんが,それでも,初心者が弾くには,とても良く感じれる音楽であるのがもギロック系列の特色です。

そんな訳で「チャールストン倶楽部音楽教室」ピアノ科の「チャールストン・ラグ」の教材としてギロックの「ニューオリンズ・スタイル・ピアノ曲集」やもギロックのお弟子さんの一人,マーサー・ミアーさんの「ジャズ・ラグ&ブルース」全五巻が用いられています。

ちゃんと弾くと,これらの曲集はなかなか好いし,映画「華麗なるギャッピー」時代を彷彿させる音楽ともいえます。

という所で,「チャールストン倶楽部」の「チャールストン」は当時のダンスのスタイル名であり,且,そのダンスにあわせた音楽として「チャールストン・ラグ」と僕達が勝手に呼んでいる音楽スタイルがあります。

そして,「チャールストン・ラグ」の一要素として「ニューオリンズ・スタイル・ジャズ」がある,という事を今日はお話した次第。次回は,更に突っ込んで「ラグタイム」についてお話しましょう。

大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon音楽教室 http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon

リンクは「チャールストン倶楽部音楽教室」ピアノ科の標準教材,マーサ・ミアー著「Jazz,Rag and Blues」全五巻(輸入版)


Jazz, Rags & Blues: 10 Original Pieces for the Late Elementary to Early Intermediate Pianist

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Alfred Pub Co
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: ペーパーバック



PS,まだ「チャールストン倶楽部音楽教室」のホームページは公開しておりますが,
音楽教室の月謝等は運営母体である(Kimball Piano Salon 梅田」音楽教室と同じです。
ご興味を持たれた方はhttp://www.eonet.ne.jp/~pianosalonからKPSサイトにアクセスし,
当方までご連絡下さい。

「チャールストン倶楽部」音楽教室 講師/藤井一成,羽鳥綾

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 Kimball Piano Salon 内

月謝 月二回8000円 三回11,000円 四回13,000円 (初級~中級)
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「華麗なるギャッビー」なピアノやボーカルを学びませんか?大阪梅田CC音楽教室 [チャールストン倶楽部]

前々回よりバス・ラーマン監督&ディカプリオ主演映画「華麗なるギャッビー」について書いています。

但し,映画に絡ませKimball Piano Salonの新しいプロジェクトである「チャールストン倶楽部/音楽教室」の宣伝をする,という思惑(笑)もありました。

「チャールストン倶楽部」では「モダンエイジ」と呼ばれる1920~40年代の「音楽文化研究」を行いますが,「研究「だけでは一円の収益にもならず「空間企画」や現在の実質的業務ともいえる「音楽教室」によって何がしかの収益を上げます。

故に映画の話にかこつけて「音楽教室生」の宣伝をバンバン打とう,という戦略も皆無とは言えませんが,むしろ「チャールストン倶楽部音楽教室」の特性である「モダンエイジのジャズ」をご理解して上で,映画を引用し,この時代の雰囲気や文化等を皮膚感覚で味わって頂きたい,という気持ち,もしくは戦略(笑)が動機でした。

正直な所,映画「華麗なるギャッビー」については好いなと思える部分も,違和感を覚える部分もあり,総体としては「観たほうが勉強にはなる」ものの個人的には今ひとつ好きではない,という所ですが,しかし,「チャールストン倶楽部なジャズ」を理解して頂く為には好材料だと思ってます。

という訳で話を進めて「チャールストン倶楽部なジャズ」について,映画と引っ掛けつつ,ご紹介させて頂きましょう。

チャールストン倶楽部なジャズ」=ラグタイム~スゥィング・スタイルのピアノ&ボーカル

前にも書きましたが,日本では「ジャズ」といえば,音楽教室でもライブハウスでも「1950~60年代のモダンジャズ」を指します。その点,「チャールストン倶楽部音楽教室」は下記の如く違います。

普通のジャズ教室=ライブハウスでセッションする1950~60年代の「モダンジャズ」
チャールストン倶楽部=カフェ向き1920年代の「ラグタイム」やラウンジ向き1930年代の「スゥィング」他(尤もこれらのスタイルのセッションがライブハウスでもありますが…)
尤も「モダンジャズ」と「チャールストン倶楽部なジャズ」の違いって,それこそ「ジャズファン」でないと分からないですね?普通に「ジャズっぽいピアノやボーカルをやってみたい」と思ってる一般の方ですと両者の違いなぞ全然分からないでしょう。

1950~60年代の「モダンジャズ」

という訳でYou-tubeから参考動画をリンクしてみました。まずは「モダンジャズ」の小さな巨人,フランス人ピアニストの ミッシェル・ペルトアーニのトリオ。 http://youtu.be/PlJRLkxMGcI

「モダンジャズ」と一口に言っても1940年代の「ビ・バップ」,’50年代の「ハード・バップ」,’60年代の「モーダル」等様々ありますが,これは最後の「モーダル」。

ペルトアーニ自身はもっと後の時代の人ですし,この録音も二十一世紀に入ってからのものですが,今時「モダンジャズ」を演奏する人の大部分,例えば上原ひろみさんや大西純子さん等も’60年代の「モーダル」スタイルを採るようです。

僕自身「モーダル」スタイルも嫌いではなく,早い話,「チャールストン倶楽部」ではやらないが,系列の「Lounge Music Project」では「モーダル」掲げますが,「ラグタイム」も「モーダル」も基本的には同じ方法論上にある,と僕は考えています。詳しくは別な機会に…。

1930~40年代 映画「カサブランカ」時代の「スゥィング・ジャズ」

さて次に聴いて頂くのは1930年代スタイルの「スゥィングジャズの王様」,クラリネットのベニー・グッドマンのカルテット

http://youtu.be/Zlak-Jeo1Zk

これは1980年代の来日演奏会。オーレックス(東芝)・ジャズ・フェスティバルの出演バンドの一つ。何を隠そう,当時,高校生だった僕はこのフェスティバルに行き,ベニー・グッドマン公演もしっかり聴きました。といっても当時の僕はバリバリの「モーダルジャズ(特にマッコイ・タイナーの)」信奉者でして,グッドマンというか「スゥィング・ジャズ」自体全然興味がありませんでした。

と言っても「大きくなったらジャズピアニストになったるでぇ!」と吹いてた,高校生ながら一端の「ジャズファン」でしたからグッドマンや同バンドのピアニスト,テディ・ウィルソンの名前くらいは勿論知ってました。むしろ,イメージでは凄く昔の人であり在世している事自体に驚くと共に,興味はなかったが特にテディ・ウィルソンのピアノ演奏姿はすっかり目と心に焼き付けました。

本当は他の出演者が目当てでフェスティバルに行きましたが,三十年経った今,当時の僕が誰を目当てに行ったかすら忘れてしまいましたが,テディ・ウィルソンのビシーっとした演奏姿や完璧な「ストライド奏法」に驚嘆した事は覚えています。

僕も望みが叶うならばテディ・ウィルソンのようなピアノが弾けたら,と思いますが,尤もテディ・ウィルソンを始め「スゥィング・ジャズ」自体に興味の中心に移したのは精々数年前からですが,それでも高校生の時の「生のテディ・ウィルソンを聴いた」という経験が大きく関与しているかも知れません。

皆さんはテディ・ウィルソンのピアノを聴いてどう感じましたか?

「スゥインギーさ」や「美しさ」を感じられたら「チャールストン倶楽部音楽教室」に入る資格あり!です。感じないとしたら,「感性に問題がある」訳ですから「チャールストン倶楽部音楽教室」に入って矯正して貰いましょう(笑)。

ところで,この「スゥィング・ジャズ」時代にはハリウッドに限らず,世界中で映画が満開。一つの前の時代ですと,そもそもトーキーと呼ばれる映像だけの無声映画だったのに対し,台詞も音楽も自在に使えるようになり,未だテレビが出現していなかった事もあり,単に娯楽や藝術に留まらず,各種宣伝活動目的で,ナチス・ドイツからスターリンのソ連,米英仏,日本もウンカの如く,大量の映画が製作されます。僕個人的には,1940年代の第二次世界大戦中に制作された「カサブランカ」「哀愁」あたりの映画が好きですが,特に前者はピアニスト・サムが演奏する「時の過ぎ行くままに」等の音楽も最高!或いはハンフリー・ボガードやイングリット・バーグマンの演技も最高!

という訳で,その実,僕は「モダンエイジ」の終わり頃の音楽や映画が好きなのですが,話を映画「華麗なるギャッビー」に戻しますと,こちらは一時代遡る1920年代のお話。この時代には「モダンジャズ」は勿論,ベニー・グッドマンのような「スゥィングジャズ」も未だ存在していませんでした。

端的には現代の概念での「ジャズ」は1930年代の「スゥィング・ジャズ」あたりからではないか,ともいえなくもないのですが,1920年代にも「ジャズ」と呼ばれる音楽は存在しましたので,少し聴いてみましょう。

1920年代のジャズ

まずは「フラッパー」と呼ばれた当時の若い女性達の風俗を伝えるニュース映像。音楽は当時の「ディキシーランド・ジャズ」と呼ばれるもの。

http://youtu.be/3svvCj4yhYc

映画の中でクネクネ踊っているのが「チャールストン」と呼ばれたダンス。ついでに,これも観てみましょう。これは今の映像。1920年代の「チャールストンダンス」を再現した,というか,「チャールストン倶楽部」同様,「今、最も新鮮な音楽やダンス」として「1920年代スタイル」に取り組んでいる訳。

http://youtu.be/7DA2FBf2Z5I

ちなみに1920年代の音楽やダンスが,今時の最新カルチャーとして密かに流行しておりまして,例えば当時のダンス「チャールストン」も結構ブレーク。

これは「チャールストン」ダンス大会のシーン。

ところで,この音楽は大雑把にいえば「ディキーランド・ジャズ」と呼ばれるスタイルに分類されますが,当時は必ずしも,この呼び方は一般的ではなく,むしろ「ホット・ミュージック」と呼ばれる事が少なくなかったとか。

当時,アメリカ人一般に「ジャズ」と呼ばれたのは,白人による「流行歌」。

http://youtu.be/07f0TPfNLnk

なんだかクラシックのオペラの出来損ないみたいな音楽ですが,今聴くと,これはこれで独特の味わいがあり,「チャールストン倶楽部」としては取り組んでいます。

むしろピアノ音楽では「ストライド」と呼ばれる超絶技法を駆使したスタイルが北部で発達。

この映像は当時に全盛期を迎え,しかし近年になって98才で現役バリバリの演奏を聴かせたユービー・ブレークのコンサートの録画。http://youtu.be/07f0TPfNLnk

或る意味,1920年代は「ディキーランド・ジャズ」の全盛期ですが,「チャールストン倶楽部」としては,ブラスバンドの音楽である「ディキーランド」はあまり関係ないので,同時代に別な人気を誇った「ストライドピアノ」或いは広い意味での「ラグタイム」と呼ばれた音楽に重点を置きます。

早い話,ユービー・ブレークの十分の一位でも弾ければ,そりゃあ大したものな訳ですが,そこまででなくとも好いとして,こういう「ストライドピアノ」或いは「ラグタイム」と呼ばれたピアノ音楽も追求します。

という所ですが,次回は映画「華麗なるギャッビー」に話を戻し,1920年代の文化や風俗,歴史についてお話をしましょう。

つづく

★まだャールストン倶楽部音楽教室」のサイトはありませんが,親に当たるKimball Piano Salonのアドレスはhttp://www.eonet.ne.jp/~pianosalonですので,宜しければごらん下さい。

大阪市北区豊崎三丁目十の二 I&F梅田ビル705 (大阪梅田劇場来た向かい道路を挟み,ローソンの上七階」Kimball Piano Salon

PS リンクは1940年代の映画名作「カサブランカ」


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「チャールストン倶楽部」が「華麗なるギャッビー」に注目する理由 [チャールストン倶楽部]

前回より今年の六月に公開された映画「華麗なるギャッビー」についての書き始めました。

このバズ・ラーマン監督&ディカプリ主演の新作を,実は僕はまだ観ておらず,
精々,You-tube等の広告映像を観たり,観た人の感想を読んだ程度に過ぎず,
しかも元々映画に詳しくもなく,到底,本作について論評する立場ではありませんが,
それでも僕達「チャールストン倶楽部推奨映画だ!」と感じました。

ちなみに僕達の「推奨」なぞ,何の権威もありませんが(笑)。

★映画「華麗なるギャッビー」は「豪華な衣装と恋愛ストーリー」が見所(?)

僕が本作を「CC推奨映画」と認定(笑)したのは,
本映画を観た人の下記のような評価に納得したからです。

観た人による映画「華麗なるギャッビー」の好かった点;

・主演のディカプリオの演技
・衣装を担当した「ブルックス・ブラザース」や「プラダ」が提供する衣装の豪華さ,カッコ良さ。
・3D(立体映像)で観るパーティーシーンがーが「極上のファッションショー」さながらに麗美な事。

或いは主人公ギャッビーの「純愛」ぶりに感動した,というヒトも少なくありません。

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何の事はない。映画「華麗なるギャッビー」とは「豪華なファッションが楽しめる恋愛物語」
の秀作という事になります。

つまり「恋愛物語」はさておき,「1920年代のファッションや音楽」が,
体感できる映像で楽しめる,から好い,というのが「チャールストン倶楽部」としても○な理由です。

尤もフィッジェラルド原作も「オシャレな恋愛物語」が本質かな?と思い直すと全然違う事に気づきます。

そもそも「華麗なるギャッビー」に限らず,言葉に本質がある「文学」と
映像に本質がある「映画」とでは互換性がないとでは,本質部分こそが,
転換不可能な部分が多々あり,する事自体が無理というか矛盾。
互換性がなく,「文学作品」の「映画化」自体が矛盾した試みなのでしょう。

つまり「良い映画」である程に「文学」とは離れる訳で,
「華麗なるギャッビー」の原作と映画とで,「ストーリー」こそ同一にできても,
内容が違ってしまうのは当然ともいえましょう。

尤もラーマン監督「華麗なるギャッビー」にしても,
実は皆がいうように「オシャレな恋愛映画」なだけなのか,
僕が思ってるフィッジェラルド原作のような「米国型文明への批判」が趣旨なのか,
原作を勉強し,その上で映画を観ないと分からないかも知れません。

ところで,そもそもそも僕達「チャールストン倶楽部」が映画「華麗なるギャッビー」に関心を
持つのか?という点をちゃんとお話してませんでした事に気付きました。

という訳で今日は僕達が「華麗なるギャッビー」に関心を持つ理由を書いてみましょう。


★「チャールストン倶楽部」が「華麗なるギャッビー」について論じる訳

ところで「チャールストン倶楽部」についてご存知ない方も少なくないでしょうから(汗)
先ずは「チャールストン倶楽部」とは何か?について,改めて書かせて頂きます。

「チャールストン倶楽部(以下CC)」とは大阪梅田にスタジオ&オフィスがある
Kimball Piano Salon
の一部門でして,業務は「文化研究」「空間演出」「音楽教室」となります。

チャールストン倶楽部の三つの業務

1 ;文化研究

CCでは 「華麗なるギャッビー」の時代を含む,1920~40年代「モダンエイジ」の
音楽や美術等の藝術,文学や映画等の文化風俗を研究しています。

2 ,空間演出

尤も「研究」だけやっても実際には「遊んでいる」のと変わらず,早い話,
一銭の収入にもなりませんから,カフェやブティックの空間を
上記「モダンエイジの音楽」を核に企画演出する業務を行います。

3 ,音楽教室/音楽演奏

とはいえ「普段の仕事」はKImball Piano Salon 梅田の音楽教室として,
「チャールストン・ラグ」と「エレガンス・スゥィング」スタイルのジャズピアノ/ボーカルの
レッスン/セミナー活動を行っています。

或いはまだ公には募集していませんが,同趣旨の演奏グループのプロデュースも行い,
現在は唯一の所属バンド(?)として,僕自身がメンバーからなる「ル・シャノワール」という
ユニット(羽鳥綾,Rumi)での演奏活動も不定期に行います。

つまりは1920~40年代の音楽や背景にある文化や歴史について深く学ぶ必要があり,
その一環として「ジャズエイジ」と呼ばれた1920年代を代表する作家であるスコット・フィツジ
エラルド原作の映画「華麗なるギャッビー」はなかなか良い教材だ,という訳です。

故に「華麗なるギャッビー」=「チャールストン倶楽部推奨作」を獲得(爆笑)した訳ですが,
個人的な印象としては,映画の自体が果たして「1920年代の雰囲気」を伝えているのか,
或いはフィッジェラルド原作の「文学性」を表現できているのか,といえば疑問がある次第。

★映画「華麗なるギャッビー」で温故知新

例えば肝心のファッションにしても,実際に1920年代にフィッジェラルドが愛用していた
「ブルックス・ブラザース」が担当し,いかにも「1920年代風」ファッションを魅せてくれます。

かと言って1974年版でファッションを担当したラルフ・ローレンの演出とは大分異なります。

つまりローレン自身は長年「ブルックス・ブラザース」に勤め,ブロックスについて熟知しつつ,
あまり変化しない「トラッドファッション」といえば1970年代には存在しない「1920年代の
ブルックス・ブラザースのデザイン」を再現した訳。

ちなみに,このフランシス・フォード・コッポラ監督版がヒットした事から,
ラルフ・ローレン氏は「1920年代のブルックス・ブラザース」スタイルともいうべき
「ラルフ・ローレン」スタイルを売り出し大成功。

今で言う所の「レトロやなぁ」というスタイル。

ちなみに1950年代頃の「ブルックス・ブラザース」のスタイルは,
現代の「トラッド・スタイル」の原型ではあるけれども,微妙に味わいが異なり,
当時としては「尖がったスタイル」であり,かのマイルス・デイビスが愛用。

勿論,マイルスならではの黒人ジャズメン的な着こなしですが,
元の「ブルッスク・ブラザース」も当時としては「尖がったスタイル」だったのですね。

かと言って,そのまま「トラッド」らしく変化せず現在に至る訳ですが,
正直,今,ブルッスク・ブラザースに行って普通に買物すると,
なるほど「トラッド」の総本山だわい,と思わせる質の高さこそ感じさせる半面,
例えば,僕みたいな「夜の仕事用」にスーツを買う者からすると,
ブルックスのスタイルは,ちょっと堅過ぎるかなぁと感じます。

実際,米国の政治家や大統領の御用達ですし。

1920年代も勿論,米国エリートの御用達なのですが,
「堅い職」専用な感じではなく,1974年のロルフ・ローレンの演出でも,
独特のスマートさと上品さを持つ,早い話「デートの時に着たい服」という雰囲気を醸し出します。

今回の映画では「ブルックス・ブラザース」自身が演出していますが,
普通のブルッスク製品とは一線を引く,むしろロルフ・ローレン的な
「デートの時に着たい服」的雰囲気に仕上げ,何の事はない,
「ブルックス」自身による「昔のブルックスの真似」をやっている訳。

例えば,安物のブランドが,アルマーニやプラダ等の高級ブランドの真似をする事は
珍しくないけれども,ブルックス自身が「政治家御用達」風の通常の製品とは別に,
「デートに使える,昔風のナンパなブルックス」を作ってしまった訳。

且つ,全体としては,本来「流行とは無関係」な「トラッド」の総本山である
ブルックスの趣旨と反し,全体のシルエットはしっかり「流行ライン」。

何の事はない「ブルッスク・ブラザース」というか本「華麗なるギャッビー」自体が,
1920年代の再現を目指した,というよりは,「1920年代風の今時のスタイル」を
ドーンと魅せた訳ですね。

これが駄目か?といえば,そうともいえず,且,敢えていえば,
「チャールストン倶楽部」で目指したい事も,
なるほど「1920年代の研究」ではあるけれども,
別に懐古主義ではなく,あくまで「現在生活や空間としての,
1920年代をモチーフとする新しいスタイル」の創造。

つまり映画「華麗なるギャッビー」をお手本にして,
僕達も「ラグタイムやスゥィング・ジャズ」を今の音楽として造りなおし,
バンバン発信したい訳。

「昔のスタイルを,こういう風に現代化してますよ」というお手本として
映画「華麗なるギャッビー」はとても二重丸。

★但し映画「華麗なるギャッビー」には描けなかった文化も大事

かと言って,今ひとつ本映画が好きではないのは,そもそも僕達が
1920~40年代の音楽や文化に注目しているのは,
単に「豪華でカッコいい」という理由では全くなく,
むしろ逆の,牧歌的で,土の香りがする文化や,
分かり易い刺激ではなく,心でしか捉えられないモノが,
商業主義の発展にも関わらずに残っていたから。

という訳で,次回は「華麗なるギャッビー」には描ききれなかった部分,
もう一つの1920年代文化,つまり「チャールストン倶楽部」が目指している
音楽文化についてお話したいと思います。

つづく

Kimball Piano Salon 音楽教室 

ジャズピアノ/ボーカル科
クラシックピアノ/チェロ/声楽科   http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball
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「華麗なるギャッビー」について考えました。梅田チャールストン倶楽部音楽教室 [チャールストン倶楽部]

皆さんは映画「華麗なるギャッビー」を観られましたか?
1920年代「ジャズエイジ」を代表する作家フィッツェラルド原作による本作の公開は,
僕達「チャールストン倶楽部」のメンバーとして関心大。

という訳で大阪梅田「チャールストン倶楽部音楽教室」についてお話している所でしたが,
映画「華麗なるギャッビー」を引合に出し,僕達が研究課題とする
1920年代から始まるチャールストン〜スウィングな時代についてお話してみます。

g1.jpg


尤も僕自身はフィツジエラルドの原作小説は何度か読み,
1974年ロバート・レッドフォード主演の旧作も何度か観ましたが,
この新作映画はYou-tubeの宣伝映像を観たのみ。

実物は観ていない状態でお話しするのは「違反」ですが,
映画評論ではなく「チャールストン倶楽部/音楽教室」で扱う
1920〜40年代の音楽文化についてお伝えするのが目的ですので,
新作映画についての誤認している部分はお許し下さいませ(汗)。

レッドフォード主演の1974年作のリメイクとなる 今年の新作ディカプリオ主演映画「華麗なるギャッビー」

「華麗なるギャッビー」と聞けば,僕みたいなオジさんは,
今公開されているディカプリオ主演作よりも,
1974年公開のロバート・レッドフォード主演作を想い出します。

尤も新作と旧作には具体的な関連はないものの,
本作監督自ら「本作は1974年版のリメイクだ」と語ってますので,
僕達もレッドフォード版を「旧作,ディカプリオ版を新作と呼ぶことにしましょう。

ところで「リメイク」という呼び方は,旧作を作った本人や関係者が,
新作として作り換える場合や,新旧との業務関係はないが,
人々の間に強烈なイメージを浸透させている場合に用いるようです。

実は「華麗なるギャッビー」の映画化は今回で五回目だそうですが,
ヒットした'74年のレッドフォード版が「定番」として人々に浸透していますので,
新作の監督であるラーマンも旧作の存在を無視できなかったのでしょう。

それ故「新旧どちらが好かったか?」という比較になってしまいます。

僕自身は新作を観ていないので宣伝からのイメージだけの判断になりますが,,
「レッドフォード主演の旧作の方が好きだなぁ」と感じます。


旧作  http://youtu.be/P_aAt6kFius
新作 http://youtu.be/UCTPF4DivkA


超豪華なファッションショーが見所=新作


尤も僕に限らず,旧作の現体験を持つオジさん&オバさんは,
「旧作の方が好きだなぁ」と「昔の想い出」に耽る人が少なくないようです。

逆にシガラミのない若い層は,そもそも旧作との比較なぞせず,
単純に映画として愉しみ,米国では新作「華麗なるギャッビー」はヒット中!,
日本でも好評らしいです。

人気はともかく,映画としてどうか?といえば,
相当の力(=資金)が投じられ,やはり力作といえますが,
評判の一つとして「衣装の豪華さ」が上げられます。

メンズを「ブルックス・ブラザース」,レディースを「プラダ」や「ティファニー」が担当。

3D(立体映像)が用いられ,それで観る「豪華なパーティーシーン」の臨場感と言ったら,
もう,それだけでも「お金を払って映画館に足を運ぶ価値がある!」そうです。

日本と違い米国の映画館は,ちょっとオシャレした出かけたり,
映画上映が終わるとコンサートのように拍手したりするそうですが,
本作上映時には「ブルックス・ブラザース」や「プラダ」で着飾った観客が前方席を占領し,
熱気ムンムンで声援(?)を送るそうです。

考えようによっては「文芸作品に基づく映画」というよりは,
バーチャルなファッションショーともいえますが,
それはそれで楽しいひと時ですね。
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うーん,こうなったら僕達「チャールストン倶楽部」としては
「華麗なるギャッビー」にあやかった企画イベントを催さねば!
というショーバイ気が出てきますね,羽鳥ディレクター?
(「チャールストン倶楽部」自体は,「音楽教室」だけでなく,
「空間プロデュース」や「イベント企画」等の商業活動もしているのです。)

例えば,某高級ホテルあたりで「華麗なるギャッビー」スタイルのパーティーを主催。

会費はお一人様四万円,男性は「ブルックス・ブラザース」か類するもの,
女性は「プラダ」か類するものをドレスコードする。
僕達が演奏するラグタイム~スウィング音楽に合わせてシャンパンを飲んだり,
ダンスを楽しんだり…。
(これはこれで楽しそうですけど,かようなバブリーな企画は,
大阪ではどうなのでしょう?)

映画に話を戻せば,「衣装の豪華さ」のみならず,
主役のディカプリオ演じるギャッビーの「熱い恋」に感動した,との声も多数聞きます。

ギャッビーは原作では「何をやって稼いだか不明」な人物ですが,
超バブリーで「狂乱の1920年代」と呼ばれた時代の寵児で,
毎夜,超豪華パーティーを催す「勝ち組」ですが,
昔の恋人であるディズーが忘れられず,様々な画作する訳です。

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むしろ,あらゆる富みにも増して,我が君の心を掴みたい,という男の情熱物語,
というのが,新作映画に対する「感動」したポイントだそうです。

(つづく)

Kimball Piano Salon チャールストン倶楽部音楽教室主宰 藤井一成
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

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ラグタイムやスゥィングをちゃんと学べるピアノ/ボーカル教室 大阪梅田チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

僕は梅田にて「Kimball Piano Salon」という音楽教室を主宰していますが,
最近,想う所あり,KPSから分岐した「チャールストン倶楽部」という音楽教室を立ち上げた,
という話をしている途中でした。

「チャールストン倶楽部音楽教室」もKPS同様「ジャズピアノ/ボーカル」教室なのですが,
対象とする「ジャズ」が少し異なり, 僕達が「チャールストン倶楽部なジャズ」と称している
ラグタイムやスゥィング・ジャズ等の1940年代以前のジャズを対象とします。

日本では「ジャズ」といえば,「モダンジャズ」と呼ばれる1950~60年代の
「ハードバップ」や「モーダル」を指しますが,「チャールストン倶楽部」では
「モダンジャズ」より一時代古い「「スゥィングジャズ」や更に古い「ラグタイム」等の
音楽を専門とする訳で少し珍しい,というか他社教室にはない特性というか我儘ですね。

ところで僕達が「チャールストン倶楽部なジャズ」と呼ぶ古い時代のジャズやポピュラーを
核とするを教室を作ったには,勿論,様々な理由があります。

単純に言えば,僕自身が「チャールストン倶楽部なジャズ」をもっと極めたい,
というか「ちゃんと学ぶたい」という想いが爆発したが故です。

尤も「チャールストン倶楽部な」古いジャズに関心を持ち始めたのは,この数年なんですが。

僕は中学生頃から「ジャズ」にはまりましたが,他の「ジャズファン」のオジサン同様に,
「ジャズ」と言っても「モダンジャズ」一辺倒で,それ以前の「スゥィング」等は存在すら
意識していませんでした。

尚,僕にとっての古いジャズへの「関心」とは「CD等を聴きまくる」とかの「鑑賞」や
「SPレコードを集めまくる等の「蒐集」ではなく,
僕自身が「テディ・ウィルソンみたいなスゥィング・スタイルのピアノを弾けるようになりたい」
という「弾きたい音楽」としての「関心」をいいます。

以前にも書きましたが,僕が「音楽教室」を主宰し,講師活動をする理由は,
経済的理由や「ヒトに教えたい」という理由もありますが,むしろ「教える」事で
僕自身の「音楽の技術や知識」が整理され、反芻する事で理解が深まるが故,
要するに「自分の音楽技能の進歩向上」できるからなのです。

実際の僕自身のスタイルは,もう少し「モダンジャズ」寄りといいますか,
1950年代のオスカー・ピーターソンやナット・キング・コール,エロール・ガーナー等の
「スゥィング」と「モダン」の中間に位置するピアニスト達なのですが,
やはり「原点」に戻れば1930年代のテディ・ウィルソンやアート・ティテムあたりでしょう。

それらのスタイルを「ちゃんと教える」為には自分自身「ちゃんと理解」し,
「ちゃんとしたレッスン・プログラム」にまとめ上げねばなりません。

そういう事ができる音楽教室は極めて少数でしょうけれども,
僕としてはやりたい,というか,やれる見込みが立った訳でして,
「チャールストン倶楽部音楽教室」がオープンする訳です。
が作られた,とも言える訳ですね。

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (阪急インターナショナルホテル北向かい)
KImball Piano Salon http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon

写真は教材の一つ「ジョージ・ガーシュイン」ソングブックより(上級向け)
ストライド・ハノン.jpg



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