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「華麗なるギャッビー」なピアノやボーカルを学びませんか?大阪梅田CC音楽教室 [チャールストン倶楽部]

前々回よりバス・ラーマン監督&ディカプリオ主演映画「華麗なるギャッビー」について書いています。

但し,映画に絡ませKimball Piano Salonの新しいプロジェクトである「チャールストン倶楽部/音楽教室」の宣伝をする,という思惑(笑)もありました。

「チャールストン倶楽部」では「モダンエイジ」と呼ばれる1920~40年代の「音楽文化研究」を行いますが,「研究「だけでは一円の収益にもならず「空間企画」や現在の実質的業務ともいえる「音楽教室」によって何がしかの収益を上げます。

故に映画の話にかこつけて「音楽教室生」の宣伝をバンバン打とう,という戦略も皆無とは言えませんが,むしろ「チャールストン倶楽部音楽教室」の特性である「モダンエイジのジャズ」をご理解して上で,映画を引用し,この時代の雰囲気や文化等を皮膚感覚で味わって頂きたい,という気持ち,もしくは戦略(笑)が動機でした。

正直な所,映画「華麗なるギャッビー」については好いなと思える部分も,違和感を覚える部分もあり,総体としては「観たほうが勉強にはなる」ものの個人的には今ひとつ好きではない,という所ですが,しかし,「チャールストン倶楽部なジャズ」を理解して頂く為には好材料だと思ってます。

という訳で話を進めて「チャールストン倶楽部なジャズ」について,映画と引っ掛けつつ,ご紹介させて頂きましょう。

チャールストン倶楽部なジャズ」=ラグタイム~スゥィング・スタイルのピアノ&ボーカル

前にも書きましたが,日本では「ジャズ」といえば,音楽教室でもライブハウスでも「1950~60年代のモダンジャズ」を指します。その点,「チャールストン倶楽部音楽教室」は下記の如く違います。

普通のジャズ教室=ライブハウスでセッションする1950~60年代の「モダンジャズ」
チャールストン倶楽部=カフェ向き1920年代の「ラグタイム」やラウンジ向き1930年代の「スゥィング」他(尤もこれらのスタイルのセッションがライブハウスでもありますが…)
尤も「モダンジャズ」と「チャールストン倶楽部なジャズ」の違いって,それこそ「ジャズファン」でないと分からないですね?普通に「ジャズっぽいピアノやボーカルをやってみたい」と思ってる一般の方ですと両者の違いなぞ全然分からないでしょう。

1950~60年代の「モダンジャズ」

という訳でYou-tubeから参考動画をリンクしてみました。まずは「モダンジャズ」の小さな巨人,フランス人ピアニストの ミッシェル・ペルトアーニのトリオ。 http://youtu.be/PlJRLkxMGcI

「モダンジャズ」と一口に言っても1940年代の「ビ・バップ」,’50年代の「ハード・バップ」,’60年代の「モーダル」等様々ありますが,これは最後の「モーダル」。

ペルトアーニ自身はもっと後の時代の人ですし,この録音も二十一世紀に入ってからのものですが,今時「モダンジャズ」を演奏する人の大部分,例えば上原ひろみさんや大西純子さん等も’60年代の「モーダル」スタイルを採るようです。

僕自身「モーダル」スタイルも嫌いではなく,早い話,「チャールストン倶楽部」ではやらないが,系列の「Lounge Music Project」では「モーダル」掲げますが,「ラグタイム」も「モーダル」も基本的には同じ方法論上にある,と僕は考えています。詳しくは別な機会に…。

1930~40年代 映画「カサブランカ」時代の「スゥィング・ジャズ」

さて次に聴いて頂くのは1930年代スタイルの「スゥィングジャズの王様」,クラリネットのベニー・グッドマンのカルテット

http://youtu.be/Zlak-Jeo1Zk

これは1980年代の来日演奏会。オーレックス(東芝)・ジャズ・フェスティバルの出演バンドの一つ。何を隠そう,当時,高校生だった僕はこのフェスティバルに行き,ベニー・グッドマン公演もしっかり聴きました。といっても当時の僕はバリバリの「モーダルジャズ(特にマッコイ・タイナーの)」信奉者でして,グッドマンというか「スゥィング・ジャズ」自体全然興味がありませんでした。

と言っても「大きくなったらジャズピアニストになったるでぇ!」と吹いてた,高校生ながら一端の「ジャズファン」でしたからグッドマンや同バンドのピアニスト,テディ・ウィルソンの名前くらいは勿論知ってました。むしろ,イメージでは凄く昔の人であり在世している事自体に驚くと共に,興味はなかったが特にテディ・ウィルソンのピアノ演奏姿はすっかり目と心に焼き付けました。

本当は他の出演者が目当てでフェスティバルに行きましたが,三十年経った今,当時の僕が誰を目当てに行ったかすら忘れてしまいましたが,テディ・ウィルソンのビシーっとした演奏姿や完璧な「ストライド奏法」に驚嘆した事は覚えています。

僕も望みが叶うならばテディ・ウィルソンのようなピアノが弾けたら,と思いますが,尤もテディ・ウィルソンを始め「スゥィング・ジャズ」自体に興味の中心に移したのは精々数年前からですが,それでも高校生の時の「生のテディ・ウィルソンを聴いた」という経験が大きく関与しているかも知れません。

皆さんはテディ・ウィルソンのピアノを聴いてどう感じましたか?

「スゥインギーさ」や「美しさ」を感じられたら「チャールストン倶楽部音楽教室」に入る資格あり!です。感じないとしたら,「感性に問題がある」訳ですから「チャールストン倶楽部音楽教室」に入って矯正して貰いましょう(笑)。

ところで,この「スゥィング・ジャズ」時代にはハリウッドに限らず,世界中で映画が満開。一つの前の時代ですと,そもそもトーキーと呼ばれる映像だけの無声映画だったのに対し,台詞も音楽も自在に使えるようになり,未だテレビが出現していなかった事もあり,単に娯楽や藝術に留まらず,各種宣伝活動目的で,ナチス・ドイツからスターリンのソ連,米英仏,日本もウンカの如く,大量の映画が製作されます。僕個人的には,1940年代の第二次世界大戦中に制作された「カサブランカ」「哀愁」あたりの映画が好きですが,特に前者はピアニスト・サムが演奏する「時の過ぎ行くままに」等の音楽も最高!或いはハンフリー・ボガードやイングリット・バーグマンの演技も最高!

という訳で,その実,僕は「モダンエイジ」の終わり頃の音楽や映画が好きなのですが,話を映画「華麗なるギャッビー」に戻しますと,こちらは一時代遡る1920年代のお話。この時代には「モダンジャズ」は勿論,ベニー・グッドマンのような「スゥィングジャズ」も未だ存在していませんでした。

端的には現代の概念での「ジャズ」は1930年代の「スゥィング・ジャズ」あたりからではないか,ともいえなくもないのですが,1920年代にも「ジャズ」と呼ばれる音楽は存在しましたので,少し聴いてみましょう。

1920年代のジャズ

まずは「フラッパー」と呼ばれた当時の若い女性達の風俗を伝えるニュース映像。音楽は当時の「ディキシーランド・ジャズ」と呼ばれるもの。

http://youtu.be/3svvCj4yhYc

映画の中でクネクネ踊っているのが「チャールストン」と呼ばれたダンス。ついでに,これも観てみましょう。これは今の映像。1920年代の「チャールストンダンス」を再現した,というか,「チャールストン倶楽部」同様,「今、最も新鮮な音楽やダンス」として「1920年代スタイル」に取り組んでいる訳。

http://youtu.be/7DA2FBf2Z5I

ちなみに1920年代の音楽やダンスが,今時の最新カルチャーとして密かに流行しておりまして,例えば当時のダンス「チャールストン」も結構ブレーク。

これは「チャールストン」ダンス大会のシーン。

ところで,この音楽は大雑把にいえば「ディキーランド・ジャズ」と呼ばれるスタイルに分類されますが,当時は必ずしも,この呼び方は一般的ではなく,むしろ「ホット・ミュージック」と呼ばれる事が少なくなかったとか。

当時,アメリカ人一般に「ジャズ」と呼ばれたのは,白人による「流行歌」。

http://youtu.be/07f0TPfNLnk

なんだかクラシックのオペラの出来損ないみたいな音楽ですが,今聴くと,これはこれで独特の味わいがあり,「チャールストン倶楽部」としては取り組んでいます。

むしろピアノ音楽では「ストライド」と呼ばれる超絶技法を駆使したスタイルが北部で発達。

この映像は当時に全盛期を迎え,しかし近年になって98才で現役バリバリの演奏を聴かせたユービー・ブレークのコンサートの録画。http://youtu.be/07f0TPfNLnk

或る意味,1920年代は「ディキーランド・ジャズ」の全盛期ですが,「チャールストン倶楽部」としては,ブラスバンドの音楽である「ディキーランド」はあまり関係ないので,同時代に別な人気を誇った「ストライドピアノ」或いは広い意味での「ラグタイム」と呼ばれた音楽に重点を置きます。

早い話,ユービー・ブレークの十分の一位でも弾ければ,そりゃあ大したものな訳ですが,そこまででなくとも好いとして,こういう「ストライドピアノ」或いは「ラグタイム」と呼ばれたピアノ音楽も追求します。

という所ですが,次回は映画「華麗なるギャッビー」に話を戻し,1920年代の文化や風俗,歴史についてお話をしましょう。

つづく

★まだャールストン倶楽部音楽教室」のサイトはありませんが,親に当たるKimball Piano Salonのアドレスはhttp://www.eonet.ne.jp/~pianosalonですので,宜しければごらん下さい。

大阪市北区豊崎三丁目十の二 I&F梅田ビル705 (大阪梅田劇場来た向かい道路を挟み,ローソンの上七階」Kimball Piano Salon

PS リンクは1940年代の映画名作「カサブランカ」


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