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ジャズピアノの「教育」や「メカニカル・トレーニング」の是非 [レッスン]

前回は「本物のポピュラーピアノ」や「Lounge Jazz」の話に脱線してしまいましたが、
再び「どうやればジャズピアノを習得できるのか?」についての話を戻しましょう!

尤も僕自身の「どうやって僕はジャズピアノを習得したのか?」と言う
「誰も聞きたくない自伝(笑)」になりますが、その点はご寛容の程を(汗)

(前々回の話)

1980年代初頭、僕はクラシック系音大に通いつつ、学べる場がなかったので、
僕は「ジャズピアノ」の「独学」を余儀なくされました。

それで「ジャズ理論」のバイブルと言われた「渡辺貞夫著/Jazz Study」や
「ジャズピアノ」のバイブル「藤井貞泰著/Comtemporary Jazz Piano」を
買い込むものの、最初の1ベージも理解できず挫折。

「やはり身の丈に合った教材が必要だ」を探した結果、僕が高校生時代に出版され、
早速に僕も購入していた「ジャズ教育家」であられる坂本輝先生著
「レッツ・プレイ・ジャズピアノ」シリーズに再び注目。

これこそ僕には最適な「メソッド」だなと思うた次第でした。

「教育概念」「メカニカルな課題」「本物のジャズハーモニー」が  画期的だった「坂本輝メソッド」

当時の僕は、坂本輝先生の「メソッド」である画期的な教材、
音楽の友社「レッツ・プレイ・ジャズピアノ」シリーズは、
三つの点で、惚れ込んでおりました。

坂本メソッドの特徴/「ジャズ教育」という概念

当時に限らず、現在も、「そもそもジャズは学ぶものか?」とか
「教えたり、教えられたいできるものか?」という質問が僕にも届きます。

「ジャズやブルースは黒人奴隷の苦しみが産んだぁ」
「ジャズ即興は感性でやるものだ。勉強すると感性がなくなるぅ!」
「日本人にはジャズはできない。NYで黒人と生活しなければ駄目だぁ!」
等々の妄言は今よりも更にひどかったように記憶してます。

尤も当時の僕は、高校を卒業し、田舎の音大に通う18歳の子供でしたが、
それでも、色々な大人のミュージシャンが、
こんな「原住民」レベルの迷信に囚われているのが、信じられない思いでした。

或いは、精々「レコードをコピーし、真似して弾く」という
「現地人」レベルの習得法が一般的でした。

そんな事では駄目だと確信したのは、
僕がクラシック系音大の作曲科の学生だった、からでしょう。

と言っても別段、作曲科の学生だから変なエリート意識から、
ジャズを見下していた、という意味では全くありません。

実は僕が作曲科に進学したのは、
「クラシックの作曲家」になりたかった訳でなく、
「ジャズピアニスト」が「目標」であり、
その為に必要な「音楽理論」が作曲科だと学べる筈だ、
と考えたからです。

まぁ、少しくらいは「クラシックの作曲家」にも憧れましたけどね。

問題は「作曲の勉強」が予測していたものとまるで違った事。

僕は作曲科への進学の為に高校二年生から、
専門の先生の元で勉強を始めました。

実は「作曲のレッスン」と言うから、
僕がなにやら五線紙に書きつけていた「曲」を、
先生が「芸術性」について批評してくれのか、
と想像していたが、全く違いました。

「作曲のサの字」もなく、レッスンは「和声学」やら「対位法」を、
「教科書」に従って学ぶだけ。

この「和声学」というのが、「定理」やら「禁則」やらが並ぶ、
まるで数学の勉強みたいな課題でして、これを短くてもも二年位は勉強しなければ駄目だ、
との事。

それで「和声学」のレッスンに通い始めて判明した事は、
僕に「隠れていた作曲の才能があった」のでは全くなく、
「基礎的な楽典やソルフェージュの知識が欠落している」点だけ。

多分、当時の先生は「原住民」に「西洋文明」を教えるような
「絶望感」を持たれた筈だろうし、殆ど毎回、
「こんな事も知らないのか! バカヤロー!」と怒鳴りつけられました。

それで毎回、マンツーマンで怒鳴りつけられから、変な耐性ができ、
それまで高校では、あらゆる生徒が敬遠するような怖い先生の、
集団に対する怒鳴り声なんか平気になりました。

だからと言って「和声学」の理解が高まった訳ではありませんが、
怒鳴られようなが、諦められようが、気にもせずに通う内、
段々と「和声学」が理解できるようになりました。

まぁ、物凄く劣等な学生であった事は確かですが、
「真面目に勉強や練習を続ければ、何とかできるようになる」
という点は確信するようになりました。

ですから「ジャズピアノ」も同じように、
「誰にでも共用できる知識や技術」と言うものがある筈で、
それを的確に習得すれば誰でも「ジャズピアノ」も弾けるようになる筈、と考えました。

そして坂本輝先生の「メソッド」については、
正にそいう考え方で構築していたから、
僕には坂本輝先生を追い始めます。

坂本メソッドの特徴2「メカニカル・トレーニング」の充実

「ジャズピアノ習得」についての色々な人ず異口同音に発する疑問は、 「何を練習すれば効果的なのか解らない」という点でした。

告白すれば、音大生時分の僕は、勉強はあまりせず、
友人との勝手な「芸術論(?)」の論戦に明け暮れていましたが、
勿論、それでは一ミリも進歩も振り得ず、
「人生にも失敗」してしまうでしょう。

救いは、毎日、何時間かはピアノを「練習」していた事。

尤も「練習」と言っても、「ハノン」全曲を二時間半位弾くだけか、
加えて一時間位弾くだけでしたが。

それでも、ピアノを始めた年齢が10歳と遅かった、つまりは、
「指が動かない」という劣等感から脱却する為に、
毎日二時間半の「ハノンの練習」を続けた事は多分有効だったでしょう。

問題は「ジャズピアノ」で、クラシックのハノンやツェルニーに相当する「教材」、
或いは「練習課題」がなかった事です。

「毎日、ハノンを続ければ、指が動くようのと同様の効果がある、
「ジャズのハノン」のようなものがある筈だと考えました。

「坂本メソッド」には、こういう「ジャズのメカニカル練習方法」が多数、
用意されておりました。

実は、18才から気合いを入れて「ジャズピアノ」習得の勉強を始めたつもりでしたが、
「坂本メソッド」の「メカニカル」課題に取り掛かったのは、
更に数年を経た二十代半ばの頃です。

尤も、それまの結果、それまで弾けなかった事が楽に弾けるようになったり、
或いは「G#️⃣m7 ♭5」なんて言われても即座に弾けなかったのが、
問題なく弾けるようになりました。

そういう意味では「効果の出た」練習が膨大な量があった訳です。

但し、誤解ないように申しますと、現在の僕は、
この手の「メカニカル練習」をやりませんし、
お弟子さんにも進めません。

今の僕は「坂本メソッド」とは相当に考え方が異なり、
別なメソッドを採用しています。

とは云え、僕自身が若い頃に「坂本メソッド」を使ったはの良かったのかどうか不明。

その辺りについては、別な日にお話ししましょう。

なんて言いつつ、時間がすぎました。次回は「坂本メソッド」の肝心要である、
「坂本メソッド」の特徴3/ 本物のジャズ等を楽しむ会もあります、というか、
これらの異なるきサウンドが味わため。

なんて論議しつつ、今日は筆を起き、続きは次回!
「坂本輝メソッド」の三番目の特徴「本物のジャズコード」があった、に写りましをょう。

つづく

大阪芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon音楽教室主宰/藤井一成
Lounge Jazz ピアノ科/ボーカル科 生徒募集中。
無量体験レッスンのお問い合わせは、
電話070-5438-0072かメールで、
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URLです)
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