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ナット・キングコールを目指す(?)音楽教室 梅田KImball PS [Kimball Piano Salon]

昨日から僕が大阪梅田で主宰するKimball Piano Salon のホームページを更新した、
と言う話をしています。

KPSは「レンタル練習室」や「音楽教室」「音楽企画」が業務ですが、
四年前に制作した前HPと現在とでは内容面で色々と違っており、
そのズレを修正する事がHP更新の理由です。

加えて前HPにはなかった新たなプロジェクトや企画等も紹介させて頂きますが、
更新の際に若干意識した事は「スマホの小さな画面でも見やすい事」。

僕の原稿がやたら長文でダラダラした話が続く、
というのは本ブログをお読み下さる方ならばご存知の通りです(汗)

しかもKPSのHPとなれば「気合が入るから」と言うよりは、
僕達が造った「チャールストン・ラグ」やら「Lounge Jazz」やらの用語が
多数あり、その説明が必要となります。

或いは音楽教室でのレッスンも「独自のメソッド」を持ちますが、
それは「方法」が変わっている、と言うよりは、「目的」自体が
他とは違う訳で、その辺りの事情も説明したくなります。

結局、HPの文面は比較的シンプルにし、
「補足説明したい部分」はこのブログにリンクさせる、
つまり「詳しい説明」はこのブログで書かせて貰う、と言うスタイルにしました。

尤もタネを明かせば、これから順にベージをチェックし、
「補足したい部分」のリンクを作っていく、と言う所です。

と言う訳で今日はまず表紙の中から「補足したい」お話をお話しましょう。

オスカー・ピーターソン・コール・ポーター・ソングブックについて

Kimball Piano Salonのホームページにアクセスして頂きますと、
http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon

表紙には

•私達について
•ピアノ&ボーカル音楽教室(ジャズ/クラシック)
•レンタル・ピアノ練習室(¥600/1h)
•アーティスト/レスナーの為のプロジェクト
•ご連絡/お問合せ

とありますが、今日は表紙絵に使わせて頂いた
「オスカー・ピーターソンのCD」についてお話ししましょう。

オスカー・ピーターソンは皆さんもご存知の人気ピアニストですが、
「ジャズ史」的に言えば1940年代〜50年代の、
日本では「中間派」と呼ばれるジャズ・スタイルのアーチストとなります。

「中間派」とは1930〜40年代の「スゥイング・ジャズ」と
40年代にチャーリー・パーカー等によって造られた「モダン・ジャズ」の
「中間」という意味らしいです。

但し「中間」には「発展途上」と意味があり、あたかも、
「新しいモダンになり切れなかった中途半端な人達」と言う意味になるので、
おかしい、と思います。

僕が読んだ「ジャズ史」の本によれば、
「ナット・キング・コール・トリオ」スタイルを
「改良」や「前進」させたのがモダンジャズピアノの始祖バド・パウエルとなります。

ナットキングは残念ながら若くして亡くなりましたが、オスカー・ピーターソンと同年代、
かつピアノ・スタイルもほぼ同じ、と言いますか、オスカーが影響を受けた人です。

僕はバド・パウエルの音楽も大好きで、いわゆる「最高傑作」と呼ばれるレコード
「バド・パウエルの芸術」は1948〜52年に録音されましたが、
1940年頃にデビューし一世を風靡した「ナット・キング・コール・トリオは、
1950年代も「時代遅れ」にはならず、
むしろパウエルの数段上の人気を保ちました。

ナット・キング・コールやオスカー・ピーターソン等の「中間派」は、
バド・パウエルのような「モダンジャズ」の影響は強くあります。

つまり「中間」ではなくスゥイングとモダンを「融合」したのが、
彼らのスタイルと捉えるべきでしょう。

尤も皆さんは「スゥイング」と「モダン」はどう違うのか?
と基本を知りたいかと思います。

お答えしますと、両者はサウンドやリズムが異なりますが、
最も異なるのは「用途」。

「スゥイング」は「歌ったり、ダンスできる」に対し、
「モダン」は、それができず「観賞用」と言えます。

「スゥイング」は元々「ダンスホール」の伴奏音楽として発展し、
レストランのように「お客さんにサービスする」と言う役割があります。

対して「モダン」は「ジャズ史の本」によれば、
黒人意識が高まった結果、黒人ジャズメン達は客である白人にサービスする事を拒否し、
「ダンスもできず、一緒に歌えない」音楽を創造します。

この「黒人意識が高まった云々」が真実であるのかどうか不明ですが、
「中間派」改め「融合派」は、「ダンス音楽」と言う形式や「用途」は守りつつ、
ハーモニーやフレーズは「モダン」のを用いる、と言うスタイルになります。

ところで「ビル・エバンス」と言うば1950年代末に登場し、
「バド・パウエルのスタイルを前進させた革新的なジャズピアニスト」ですが、
インタビューによれば、ビルが「お手本」にしたのがナット・キング・コールだとの事。

このビルの発言に対し、ジャズ評論家(著作家)のA氏は
「斬新のハーモニーのビル・エバンスと古いナット・キングとが結びつかない」
と述べられました。

しかし「聴く耳」を持てば、ナットのハーモニーも、ビルと同じ位に「革新的」であり、
ピアノ奏法に関してもある意味、パウエルよりも「斬新的」と言えます。

A氏に限らず、大勢の米国人にとってナット・キング・コールの音楽は、
「ダンスもできるし、聴きやすい」が故にかえって「革新性」に注意を払いませんが、
やはり今もって大部分の人が越えれない高い壁を越した偉大なアーティストと言えましょう。

これらの「聴きやすく」かつ「革新的」だったナット・キング・コールやオスカー・ピーターソン
の音楽に話を続けたいのですが、今日は時間の関係で切り上げ。

僕達KPSにとっての「ジャズ」とは、このナットキングコールのピアノや
ドリス・ディのようなボーカルを指す、と言う事をご理解頂ければ嬉しいです、
と書いて今日は終わっておきますね。

音楽やレッスンの話は次の機械に!

Kimball Piano Salon 大阪梅田 http://www.eonet.ne.jp/~pianosalon(2021年2月からの新URL)


ザ・コール・ポーター・ソング・ブック

ザ・コール・ポーター・ソング・ブック

  • アーティスト: オスカー・ピーターソン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2016/07/27
  • メディア: CD



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