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オカリナでクラシックやジャズを吹いてみよう! [Kimball Piano Salon]

KImball Piano Salonの「レンタル・ピアノ練習室」は色々な方がご利用下さいます。

KPSとしては「レンタル」が業務なので演奏内容等については口を挟んだりは勿論しないし,
第三者に話す事もありませんが,例外的に僕個人としてお話を聞かせて頂く事もあります。

今日はその一人「オカリいなお」さんについて感銘を受ける事があったので書かせて頂きます。

「オカリいなお」さんはハンドルネームそのままの男性オカリナ奏者です。
音楽はご趣味で楽しまれるアマチュアでシックな背広がよく似合う紳士であられます。

最近,あるご縁からオカリナ関係のご利用が増え感謝しておりますが,オカリナもピアノ同様,色々な種類があり,当然,奏者によってまるで違った楽器になる,という事は既に教えて頂きました。

以前も書きましたが,僕が知っていたのは,子供時分に学習雑誌の付録で貰ったプラスチックのオモチャと中学の同級生が所有していた陶器の本物。これはとても良い音がしました。

何れにしろ焼芋型の単音しか発音しないものでしたが,KPSにご来室頂いた方々により,箱形で和音が出るものもあり,或は一台で三台分の音域…フルートに相当…もあり驚きです。

今回,「オカリいなお」さんと話して腰を抜かす程に驚かされたのは,僕のイメージでは,オカリナはアジアな南米あたりの「民族音楽」で「素朴な楽器」でしたが,そもそも「オカリナ」はイタリア語であり,イタリアでも盛んに使われ続けているとの事。

そうなると「チャールストン倶楽部」の範疇である「ヨーロッパのトラッド音楽」の楽器となる訳。試しにYou-tubeで検索するとChiaccherinaさんというイタリア美女の多重録音による,それらしい音楽で出てきました。

http://youtu.be/iMJBGCC6akc

ひゃー,これは凄い!

バス・オカリナの大きさもさる事ながら「音楽としての質」の高さ。

もう一丁 http://youtu.be/9E26lPxDkvQ

これは「小川オカリーナアンサンブル」という四重奏でヘンデルを演奏。

オカリナ演奏というと,何故か「ヒーリング系」や「アニメ系」ばかりが多くいのですが,それらの殆どが平板なメロディーなので,演奏迄が平板に聴こえますが,流石にヘンデルだけあって立体的な音楽が聴けます。

僕の聴き方が偏っているのかも知れませんが,やはりクラシックやジャズを当り前にちゃんと演奏するのが感動が大きいなぁ,と思います。

この種の楽器は「素朴さ」か「曲芸」に走りがちで,つまり「オカリナの珍しさ」が演奏のコンセプトになってしまうのかも知れませんが,ピアノやフルート同様に当り前の楽器として,「演奏の感動」で勝負して頂きたいものです。

ところで「オカリいなあ」さんですが,ピアノの方とのレンタル中の演奏内容について勝手にお話する事をお許し頂ければ,(すいません曲目は忘れましたが…万事物忘れがヒドいのです)ジャズのスタンダード曲を演奏されておられました。

僕もその時は「へぇー,オカリナでジャズ曲ができるもんだなぁ」という「曲芸」に対しての感心だったのですが,後から考えると,オカリナだからどう,ではなく,普通に演奏評価できる対象になっており,当然といえば当然ですが,凄い事だと感心しました。

僕自身はスズキのメロディオン(鍵盤ハーモニカ)を戯れに吹きます。
尤もこれは良きも悪しきも,デタラメに吹いても「ブルース風」の音楽がすぐ吹けてしまう代物なのです。

絵でいえば,クロッキー(素描)を習うと,太くと柔らかい鉛筆でなぞれば,それらしい物が直ぐに描けるようですが,これではインチキなので硬くて細い鉛筆でちゃんと線を描けるようにしなければならない,と伺った事があります。

ならばピアニカでバッハの曲をちゃんと吹くとか,オカリナでちゃんとはスンダードを吹く,というのは凄く良い勉強になる訳です。

オカリナもこういう西洋音楽的な方向で進歩して頂きたいものだ,と思いました。






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